34話〜死神との逢瀬〜
こんにちは!
バラッパーです
3000PVありがとうございます!
今回も楽しんでいただければ幸いです
「行きなさい!私の可愛い駒たち!」
化け物女が命じると恐らく死人だった女たちがものすごい勢いで襲ってきた
「ガッ!?」
「グエッ!?」
「オ゛ッ!?」
ただ真正面から突撃してくる奴らは頭を潰したり首を折ったりすることでもう動かなくなる
しかし、特殊な個体がいるようだ
「アハハッ♡」
「アソビマショ?」「アソボウ?」
「マッテヨ〜」
「ソコニナオレ!」
「アンタノコトナンカスキジャナインダカラネ!」
ただの死体ではなく生前の人柄が残っているらしく、生前の言葉を喋っているようだった
[気をつけろ!そいつらは上級屍兵だ!そこらの特攻屍兵とは訳が違うぞ!]
どうやら上級屍兵と呼ばれる個体はそれぞれの役割があるらしく、グラマラスな女屍兵は恐らく魔術使いの後衛、双子の幼い女屍兵は時間差や同時などのタイミングをずらしながら戦う剣士タイプの前衛、ポニーテールの少女型屍兵は怪力の物理特化らしい…委員長タイプの屍兵は速度型の刀使い、ツンデレのような言葉を言っている屍兵は回復兼バフ役の後衛型のようだ
「RPGなら完璧の布陣だな!!」
屍兵の特徴は理解したがそれはそれとしてやはり数が多いのは面倒である
「ウフフッ♡オネエサントアソビマショ?」
グラマラス型屍兵が魔術を使用し、周囲一体に灼熱が放たれる
「第五反射魔術:リフレッシオーネ!」
俺は動けなくなる代わりに魔術を反射する魔術を発動する
「ウフフッ♡」
「ッグ!?」
グラマラス型屍兵は俺が反射魔術を使用することを見越していたのか魔術を打ち消した
そして俺が魔術を解除した時に出来たら隙に双子型とポニーテール型、委員長型が懐に潜り込んできており、斬撃を叩き込まれてしまった
[おい!油断するな!]
(油断してねぇよ…相手のチームワークが死人のくせに高かっただけだよ…)
「っ!第六攻撃魔術:ナーパっ!?」
グラマラス型屍兵がまた魔力を貯めるのを感じ、高位の攻撃魔術を使用しようとした瞬間に俺の足元に矢が刺さる
(あのツンデレ型…牽制も兼ねてんのかよ…)
どうやらツンデレ型が案山子だと思ったら役割があったらしい
(ほんとによく出来たチームだな…)
「実♡私のことも見て?」
「グアッ!?」
(っ!?忘れてた!)
屍兵チームに集中しすぎたことで化け物女からの攻撃をモロに受けてしまった
横腹に裏拳を受け、壁まで吹き飛ぶ
骨は折れ、内蔵が破裂する
(クソっ…こんだけ粘ったのによ…もう…終わりか…)
口からは血が溢れ、視界が赤く点滅する
「あは…♡弱っ…のも…いい♡」
「ウフ…ッ♡アソビ…ョ?」
「アソボ…?」「アソ…!」
「シツケシ…ル!」
「モウ…ワネ……ケヨ!」
化け物女と屍兵チームが何かを言いながら近づいてくる
[お…!…い!起き…!…く起き…!]
(万暦が何か言っているが分からない…もう…思考も…)
力が入らなくなり、俺はそこで記憶が途切れた
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では、また次のお話で!
 




