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2話〜朱里side〜

今日会うのは2回目ですね!

バラッパーです

少しインスピレーションが溢れたので本日2話目です

朱里side

少し前


「こんにちは〜朱里の配信に来てくれてありがと〜」


【待ってた〜】

【朱里ちゃん今日も可愛い〜!!!】

【結婚しよう】

【求婚ニキおっすおっす】

【ニキの生存確認もヨシッ】

【この人の生存確認までがテンプレ】

【今日はどこのダンジョン行くの?】

:


「今日は特級の槍珍人さんと一緒に練馬ダンジョンに来てるよ〜」


「やっほ〜wリスナー達見ってる〜?ww」


【○ね】

【これが特級なのが信じられない】

【まぁ、御曹司だしなぁ】

【てか練馬ダンジョン!?大丈夫?】

【2年前に日本の特級が尽く負けたんだっけ】

:


「今回は槍珍人さんからのお誘いのコラボで、槍珍人さんはクリアする自信があるそうですよ〜」


「まw見とけよw特級探索者じゃない奴らには分からねえだろうからよw」


【ホントに○ね】

【こんなこと言うのはダメだと思うけど言う、いっぺん痛い目を見てくれ】

【てかこんなやつが特級なのかよ】

【まぁ、親か元特級でその聖遺物を引き継いでるらしい】

【てかこいつの聖遺物の聖剣?ずっと鞘から出っぱなしやん】

【それな】

【選ばれなくて鞘に納めたら取れない説】

【草】

【結構な線でありそうなの草】

:


「はぁ!!!な訳ねぇだろ!!!ゴミ共が!!!」


「あわわわ、落ち着いてください槍さん」


「ふんっまぁwお前らも俺の力見たらんな事言えなくなるよw」


「さて、お喋りはここまでにしといて、早速潜りますか!!!」


【頑張れ!!!】

【無理しないでね】

【キツそうだったら直ぐに撤退してくれ】

:


……………………………………………………………………


「さて、1層に入ります」


「グォォォォォ」「ガァァァァァァァア」「キシャァァァァァァ」


【待って1層からドラゴン!?】

【これが練馬ダンジョン、格が違う】

【ドラゴンってそんな強いの?】

【強いなんてもんじゃないよ、練馬を除いた中での最高難易度ダンジョンの網走ダンジョンのボスがこいつらの一回り小さいヤツだからね】

【それやばくね?】

:


「あんな雑魚どもwこの俺からしたらゴブリンと変わんねぇよw」


一閃、一閃、また一閃とドラゴンの首が斬られていく


「はぁはぁ…これで5体目ですね…」


【朱里ちゃんお疲れ様!!!】

【あんなおっきいドラゴンを一撃で斬れるのか】

【癪に障るが槍珍人もやるなぁ】

:


「はははwまぁ?w俺からしたらこんなダンジョンカス同然だからww」


「槍さん、油断せずに行きましょう」


……………………………………………………………………


「この辺り、魔物が一匹もいませんね」


「俺の強さにビビったんだなw」


【黙れカス】

【お前のウザさに嫌気がさしたんでしょ】

【でも、魔物が一匹もいないのは妙だな】

【嵐の前の静けさってやつ?】

【怖いこと言うなよ!】


「少し警戒しましょうか」


「あはははwwダイジョブダイジョブww最強な俺がいれ「ギャォォォォォォォォォォォォォ!!!」


「「!?」」


空間が揺れたような錯覚を覚えるような大音塊が轟いた後、音のした方向を向くとそこには光が吸い込まれる程の黒い鱗と天を貫くような捻れた大角を頭に冠のように持つ巨龍が居た。


【待ってなにあれ!?】

【見たことないよ!!!】

【新種!?イレギュラー!?】

【逃げて!!!超逃げて!!!】


「……槍さん!!!撤退しましょう!!!」


「……ァァァァアアアアア!?!?」


「槍さん!?」


槍さんは狂ったような声を上げながら逃げ、外に繋がる扉を閉じてしまった


【あの野郎一人で逃げやがった!?】

【おい特級!?何やってんだよ!?】

【朱里ちゃんも早く逃げて!!!】


私は直ぐに扉の方へ走り扉へ手をかけた、しかし扉の向こうで聞き覚えのある声が聞こえてきた


「聖盾アイギス!!!」


槍さんは自身の所持している聖遺物の1つ、聖盾アイギスを起動させ、私は扉から弾かれた


「槍さん!?何故聖遺物を起動したんですか!?」


「ハハハハハハハハハハハwお前が出てきたらあのバケモノも一緒に出てきちまうだろうがwww俺は特級で国の宝なんだよwwwただの上級探索者は俺の身代わりになってくれよwwwwwwwww」


【何言ってんだあいつ!?】

【特級なのに見捨てんのかよ!!!】

【もう朱里ちゃんもダメかな…】

【んな事言うなよ!!!】

【近くで誰かダンジョン配信してないの!?】

【多分嘘だろうけど練馬ダンジョン85層にいるっていうやつがいる】

【そいつでも良いから誰か呼んでこい!!!】


彼の人を心底バカにしている、しかし黒龍の恐怖に振るえている声は段々と離れてき、この場に響くのは黒龍が近づいてくる度に響く足音とリスナーの焦ったコメントだけだった


「私は戦います…ここで死ぬ訳にはいかないんです…」


【朱里ちゃん!!やめなって!】

【まだ死んで欲しくないよ!!】

【誰か助けに来てくれるまで逃げなよ!!】


周りは遮蔽物の無い平地であり、黒龍は自分の獲物を逃がさないように私を睨みつけている

もう戦うしか選択肢は無い…と心を決めた瞬間、風が吹き、私の視点は何回転もした

尻尾で薙ぎ払われたと理解する頃には私は横の壁に叩きつけられ無様に地面に倒れ伏した


【朱里ちゃん!?】

【ヤバいって!?】

【何今の!?何も見えなかったよ!!】

【尻尾で薙ぎ払われたっぽい…エグいなぁ】

【待ってほんとに死んじゃう!!】

【誰でもいいから助けて!!】


口の中が血で溢れ、視界が赤く染まる中、聞こえるのはリスナーの声だけで頭の中では今までの人生が現れては消えてを繰り返していた…


「嗚呼、私もう死ぬのか…」


ゆっくりと、しかし着実に近づいてくる黒龍が視界に入り、私は死を予感した。

自分の家族を、友達を奪った魔物が許せなくて、ダンジョンを攻略してきた

ダンジョン攻略は死と隣り合わせだということは分かりきっていて、死を受け入れる覚悟は出来てたはずなのに…


「怖いよぉ…助けて…死にたくない…」


死が近づいてくるにつれて、そんな言葉が自然に溢れてきた…

黒龍の口が開き、炎が迸った。

炎の凝縮音でリスナーのコメントも聞こえなかったのに男の人の、少し緊張感の無い声が耳に届いた


「第一防御魔術:シールド」

読んで下さりありがとうございます

読んだ後に良かった点や気になる点を感想に書いてくれると嬉しいです。

今気づいたのですが、主人公の名前がまだ出てないですね…

まぁ、平凡な探索者なので、何か事件がなければ名前は出てこないかもしれませんね…


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