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凡夫よ昏き道を往け 旧題[平凡な探索者によるダンジョン探索]  作者: バラッパー
第一章日本編

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18話〜アキラの想い〜

こんにちは!

バラッパーです!

やっと予約機能の使い方を覚えましたよ

まぁ、書きだめなんてないんで予約配信するのはまれですね

では、今回のお話もお楽しみくださいm(_ _)m

アキラside


彼と出会ったのは子供の頃だった

私が北海道から引っ越してきて、小学校で隣の席だった


「は、はじめまして澙炭アキラです…」


「うん、よろしく俺は田中実」


私は子供の頃からよく可愛いやら大人になったら美人になるやらと褒められてきた

男子にもよく遊びに誘われたりと…自分で言うと恥ずかしいが自分は選ぶ側だったと思う

しかし、彼は私に1ミリも興味が無いらしい


(なんか…やだな…)


彼に興味を惹かれ、彼の興味を惹かれたくなり、彼に話しかけることが多くなった


「ねぇねぇ、今度一緒に遊ばない?」


「ほら、今日バレンタインだよ!チョコ!あげる!」


「ほらほらー一緒にご飯食べよ?」


恐らく、この頃から彼に夢中だったのだろう…暇があればすぐ彼のところに行って話しかけた

今、私が鍛治職人になったことも彼のためだ


「おれ、探索者になる…」


「そうなんだ…なんでなりたいの?」


「俺のしんせきがもんすたーぱれーど?って言うやつで大変だったらしいんだ…だから、俺はそういう人を少しでも減らしたい…」


その時の彼の顔はまるで見えない何かに挑戦するような、子供のながら何かに雌の本能が疼く気がした

それから私は彼の役に立てるようにお父さんに鍛治を教えてもらい、やっとの思いでマスターの鍛治職人になった

………………………………………………………………

(止められなかった…)


わかっていたはずなのに…彼は必ず助けに行くと…

でも、それは何か嫌だった…子供の頃から彼が誰かを助けるのが…そう…嫉妬していたのだ…彼に助けられる人に…彼に守ってもらえる人に…彼に慰められる人に…彼に笑いかけてもらえる人に…


「私、重いなぁ…」


自分が重いのは自覚していた…彼だけに私の武器を使って欲しいから彼が来る時だけ店を開けた…彼の好みに合わせようと大人の女性を演じた…彼がエデンに行こうとしているから、私もついて行こうとした…彼が私以外の鍛治職人の武器を使うのが心底嫌だからだ


「帰ってきてよね…実…私、あなたに言いたいことまだまだあるんだから…」


私は彼の去った方を見ながら祈りを捧げた

読んでいただきありがとうございます!(´▽`)

読んだ後に良かった点や気になる点の感想や評価してくれると助かります

また、次のお話で!

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