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凡夫よ昏き道を往け 旧題[平凡な探索者によるダンジョン探索]  作者: バラッパー
第一章日本編

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11話〜この配信は〜

こんばんは\(^▽^)/!

バラッパーです

ランニングや筋トレした後に書いたので少し拙いかもしれませんが暖かい目で見てくださると助かります

では、楽しんでください!!

リスナーside


(この人、ホントにいるのかな…)


最初は推しの配信者を助けて貰うためにお邪魔した配信者でした

朱里ちゃんが死にかけた練馬ダンジョン、しかも85層という最下層にいるというのがどうも信じられませんでした

しかし、推しの死と比べると背に腹はかえられず、ダメ元でお願いしました

その配信者は返事もせず走り出しました


(ああ、ダメか…)


恐らく彼は嘘をついていたんだろう…何も言わないということは助けに行けないのだろう

もう…ダメかもしれない…

推しの命の危険に助けに行けない自分の無力さを呪う

私は探索者であり、自分でも上位の方だと思うが今は沖縄のダンジョン攻略後でありまだ沖縄にいる

距離は言わずもがな遠く、直ぐに助けに行けない

他のリスナーの話だと他の配信者は攻略中か練馬ダンジョンにビビっているらしい


「クソっ!!なんで、まだ未来のある子が死なななきゃならないんだよ!」


もし、入る前に全力で引き止めていれば、まずまずあの槍珍人というクズと彼女がコラボしなければ…

今考えても後の祭りだ…


「ああ、まだこの配信続いてんのか…」


逃げてんなら配信消せば良いのに、何故つけたままなのか

…やけに早く上に登り続けている?


「まさか、ホントに居たの?85層に?」


いやいや、特級探索者でも1層しか行けなかったんだよ?

85層なんて行けるはずがない…

でも、私は信じたかった

もしかしたら本当に助けてくれるかもしれないと…


「お願い…助けてあげて」

………………………………………………………………


結論から言うと彼女は無事生存した

配信の人物は本当に85層に居たそうで、黒龍の後ろから現れた

私は彼の配信を見ていたが、魔法を使っているのに魔法陣や詠唱が無かったし、家庭魔法と言われている第一魔法なのに火力も高かった…


「彼は何者なんだろう…」

「ここまでのネタがあれば、ニュースとかで取り上げ

られるか」


しかし、何日も待っても話題に上がらなかった

特級探索者の裏切り、練馬ダンジョンのイレギュラー、そしてイレギュラーを瞬殺した謎の配信者

これだけのネタがあるのに話題にならないのはおかしい


「あれ?朱里ちゃんの配信消えてる」


朱里ちゃんは全ての配信をアーカイブにして残すので、消えているのはおかしい


「あれかな…あの槍珍人が圧力でもかけたのかな…」


信じられないかもしれないが、槍珍人は日本唯一の特級探索者であるため、多大なる権力を持っている

今回の件は突き詰めると槍珍人が朱里ちゃんを練馬ダンジョンに誘ったのが根本的な原因になるため、発覚を恐れた槍珍人が圧力をかけたのかもしれない


「あっ!あの人の配信は消えてない…」


助けを求めた時に配信にお邪魔したため閲覧履歴に残っていた


「この人、強かったな…少し配信見ようかな」

………………………………………………………………


「!?視聴者数1!?は、は、初めまして!?」


【初めまして!助けを求めた朱里ちゃんのリスナーです】


数日後、彼はまた練馬ダンジョンの配信を始めた

彼が何者なのか気になり、配信を見ることにした

はっきり言おう…なぜみんな配信を見ないのかと思うほどに面白く、凄まじかった

見たこともない魔物を攻撃パターンを見極めながら戦っていた

普通、初見の魔物はどんなやり手でも戦いにくくなるものだが、彼はまるでゲームで新しい敵キャラが出てきたかのように楽しそうに攻撃を見極めていた

そのような行動を楽しそうに繰り返す彼の配信に私も夢中になって行った…

……………………………………………………………


100層に辿り着く前に彼は少し休むらしく、休む間、私と色々なことを話した

彼は私が初めてのリスナーだったらしく、彼は100層に入る前に私の名前を呼んでくれた

ただ、名前を呼ばれただけなのに心がとても暖かくなり、堪らなくなった


(ああ…これがガチ恋なんだろうな…)


今まで配信者にガチ恋したことが無く、ガチ恋する人の気持ちも分からなかった

しかし今、自分から遠く離れている人に名前を呼ばれただけで心が暖かくなった

これがガチ恋なのだろう…


(私が最古参…私だけが…フフッ…フフフッ)


「さぁ、行こうか」


【はい!頑張ってください!】


彼が人類初めての100層に到達する人、そして私だけが彼の偉業を見届けている…フフフッ

彼を独占していると思うと変な笑いが込み上げてくる


(私も随分彼に入れ込んだなぁ)

………………………………………………………………


踏み込んだ100層はなんとも神々しい場所だった

神殿のような構築物の中にはこの世の美しさを詰め込んだような女が一人、鎮座していた

その女は自らが神話上の存在であると何度も言っていた

恐らくこの配信を拡散すれば一気に有名になり視聴者も増えるだろう

しかし、私は拡散しなかった…

彼の偉業を見届ける役割は独占したかったのだ


(わぁ、なにこれ…二人がもう見えない…しかも光が線みたいに繋がって、星座みたい…)


彼はゼウスと名乗る女と見えない速度で戦い、まるで星座が地上に現れたように見えた


(頑張れ…頑張れ!頑張れ!)

【頑張れ!勝って!】


私はいつの間にか心の中で祈っていた言葉が口から零れ、大きな声で応援していた

読んでいただきありがとうございます!(´▽`)

読んだ後に良かった点や気になる点を感想に書いてくれると助かります

次のお話も楽しみにして頂けると幸いです

では!また次の話で会いましょう!

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