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凡夫よ昏き道を往け 旧題[平凡な探索者によるダンジョン探索]  作者: バラッパー
第一章EEI編

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107/139

107話〜凡に惑わされるべからず〜

こんばんは!

バラッパーです

今回も楽しんでいただければ幸いです

実side


「神の権威に平伏せ!」


実は目の前から襲いかかってくる学院生を躱しながら特に危険な7人に目を向ける

7人はそれぞれ学院生の裏に回ったりしながら死角に入ろうとしているようだった


「『風法』法術:『法』強化。項目:出力・展開速度・範囲・持続」


髪が渦巻き竜巻のようになりながらも顔は隠れていないなかなかどうして奇抜な髪型をしている学院生が風の『法』を発動する

実はその瞬間に跳び上がる

次の瞬間に実のいた場所を埋め尽くす風

それはその場にいた学院生も関係なく巻き込む


「赤原さん!?そちらの副部長さんは力の加減も出来ない半端者なんですか!?うちの部員を巻き込まないでください!」


「あらごめんなさい。法力が豆粒すぎて見えませんでしたわ」


「そういうことらしいよ」


「貴様らァ!」


戦いの最中にも関わらず言い争いをやめない3人

しかし目線は実を捉えたまま


「そのまま仲違いしてくんねえかな…」


そうぼやきながら魔法を右手に溜め始める


「っ!?聖!」


「ええやっていますよ!ほうじゅ「魔術:妨害・鈍化・弱化・愚化」…なんで!?」


「おい…なんだあれ…」


「右手のが魔術じゃねぇのかよ」


オクタヴィアス法理女学院では魔術について調べることは禁忌とされており知るのは戦場でとなる

知らなければ対処出来ないと思うかもしれないが、法術は魔術と対をなすように作られたため法術が使用不可能になるだけにとどまるのだ

そしてここにいるのはまだ戦場も男も知らぬうら若き乙女たち

魔術など見る機会がなかった中での(凡人)

目の前にいる男はパッと見たところ何か特別なものを持っているとは思わせない風貌に騙されていたのだ

だから魔法という特異な能力を見逃してしまっていたのだ

その結果魔法を消すのに特化させた法力は魔力を防げなかったのだ


「聖!」


空中でまともに魔術を食らった聖は『法』が解け、地面に向かって落下し始める

とっさに地面をけり受け止めようとする

しかしその手は空を切る

聖は実がお姫さま抱っこで受け止めていたのだ


「へぇ…優しいところもあるんだね」


「優しくなんてないさ。これは捕虜だからな」


「まぁ、そんなことだと思ったよ!」


実に向かって走り出す秋原

しかし実は後ろに下がる


「両手塞がってるから魔法も使えねぇかぁ?」


「いや…出来るさ」


その言葉と同時に地面に魔法陣が出現する


「まじか!?」


「第五複合魔法:テラ・ムーロ」


実が魔法名を唱えると大地が盛り上がり、巨大な壁を作り上げる

その壁は学院性と穐村班を隔てていく


「じゃあな機会があったらまた戦おう」


「待てっ!」


そのまま壁は上空まで盛り上がり、完全に隔てられた

_____________________________________________


「はぁ…すみません。最前線にこんなの建てちゃって…」


「いや別にいいさ。これでこちらの方面からの進行はつぶせた」


申し訳なさそうな実に対し、笑いながら問題ないと言う穐村


「まぁ、これでまた休める…ふわぁ眠…」


「じゃ、じゃあ私見張りしてます!」


「私、も、やる」


そのまま各々家に戻っていく


「俺少し周りみてきて良いですか?」


「どうしたんだい?私たちの仕事はここの前線維持だ」


「いや…ここの地形も把握しときたくて」


少し目に光のない穐村に戸惑いながらも実は引き下がりはしなかった


「まぁ…わかった…だが行っていいのはここからあの丘までだ。良いな?」


「わかりました」


穐村の指したのは僅か10kmあるかないか位の場所にある丘


(まぁ、あの距離なら良いか…)


そのまま丘の方向へ進む

_____________________________________________

???side


「眠いな~」


巨木の下で惰眠を貪る

服装は和風の制服に緩められた胸元からは豊かな胸とさらしが見えていた

横には二振りの刀が立て掛けられている


(はぁ…こんなお遊び、やるだけ無駄だし…このままサボろ…)


そのまま目を閉じ、夢の世界に入ろうとしたとき、影が彼女を覆う


「なぁ」


男の声

自身しか居ないはずなのに

認識した瞬間、立て掛けてあった刀を蹴り上げ、空中に浮く鞘から抜き振るう

それは速度重視の居合

常人の目には映らないほど速く振られた刀は首に吸い込まれるように向かっていく


「えっ…」


しかし、その刀は首に届かなかった

2本の刀が交差する場所で一振りのナイフで止められたいた

それに加え、もう片方の手が首筋に添えられていた


(あっ…これ…この人が…)


腹の奥…自身のオンナが哭いた気がした


「あ…あの…」


「なんだ?」


自身を敵として見据える目

鋭いまなざしが堪らなく、あまりの興奮で口走ってしまう


「全部上げるので…添い遂げることを前提に私と子作りしてください!」


「はぁ!?」

読んで頂きありがとうございます

読んだ後に良かった点や気になる点を感想に書いたり、評価してくれると嬉しいです

では、また次のお話で!

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