1話〜ダンジョン探索者の平凡な日常?〜
初めまして!
バラッパーです。
初めての執筆なので至らないところはあると思いますが、暖かい目で見てくれると助かります。
○月□日 11時
練馬ダンジョン探索開始
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「これでよし、さて始めるか」
日課である配信をつけ、ダンジョンに潜る。
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2500年、各国の首都に複数のダンジョンが出現。
各国は軍隊や自衛隊を用いてダンジョン内を探索、魔物と呼ばれる敵対生物や遺物と呼ばれる人間を超える力を与える装備品などが報告された。
そして、遺物を装備して魔物との戦闘やダンジョンの探索を行う人を探索者が現れ、各国はダンジョン探索によって競い始めた。その中でも遺物の上位互換である聖遺物を装備した人を特級探索者と呼び、その力は1人で国家を滅ぼし得ると言われている。
また、ダンジョンに入った者はステータスを手に入れる。
ステータスにはレベル・AP・BP・MPがあり、APが攻撃力、BPが防御力、MPが魔力である。
APやBP、MP以外にもSPとFPがあり、SPはスキルを発動するため、FPは必殺技を発動するためのポイントである。
そして探索が進む中、ある企業によってハイスピードの移動や戦闘を高画質で配信できるドローンが発売されたことによって探索者は配信を始め、探索者はメジャーな職業になった。
この物語は平凡な探索者がダンジョンに挑む話である。
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「どうも。今回も練馬ダンジョンを探索していきます。」
視聴者数:0
「居ない人に話しかけても無駄か…」
そう、配信を始めて1000日目だが、視聴者数はほぼほぼ0。
来たとしてもCGや嘘、チートを疑われてしまう。
なぜなら今探索しているダンジョンは僻地にあり、全100層あるにもかかわらず、1層からボス級の魔物が出現する超高難易度ダンジョンであるからである。
このダンジョンは1度、日本最高峰の探索者である特級探索者がチームを組み挑んだが、撤退を強いられたダンジョンであり、その後、立ち入る探索者は居なくなった。
そんなダンジョンを俺は今85層から配信している。
「信じる方が難しいか…」
なぜ、平凡な俺が特級探索者でも探索出来なかったダンジョンを進めているのか…それはダンジョンの仕様を”あるやつ”から教えてもらったからである。
この世界ではステータスや遺物などしかダンジョン内での魔物への対抗手段として知られているが、そこから更に火力を伸ばす方法が存在する。
それが魔力反応である。
魔力反応とは、スキルや必殺技を行使する時に付与される炎・水・氷・風・雷・光・闇・無の七元素を2個以上ぶつけることで発生する化学反応のようなものである。
この魔力反応を使うことで火力の上昇や手数の増加が期待できるのである。
俺はその魔力反応を用いてダンジョンを踏破してきた。
「さて、86層に行くか…」
85層をクリアした後、体力に余裕があったために下の層に行こうとした時
【すいません!他の配信から失礼します!練馬ダンジョンの1層で朱里ちゃんが死にそうなんです!85層に居るなら助けてください!】
視聴者が増えたと思ったら他の配信者のリスナーからのコメントで1層で配信者が死にかけていることを知る。
「…まだ体力はあるし、助けに行くか」
俺は来た道をダッシュで戻り、助けに向かった。
読んでくださりありがとうございます。
これからも書き続けていくので応援してくれたら嬉しいです。
読んだ後、良かった点や気になる点を感想に書いてくれると嬉しいです。