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〜旧劇エヴァにおいて、アダムとは何だったのか?〜 メタ視点からの推理と『死海文書』を『限界まで簡素に』再現。

作者: 時見草


以前、オタキングこと岡田斗司夫氏が、

「アダム(&使徒)って結局何だったのか、一文で説明できる?」

とニコニコの配信で尋ねてきて、

いろいろなカキコがあったが、


今一つ、岡田氏を納得させるものが無かったようである。


自分もこれを考えていた。

色々含めて明らかにあれは人工物である。

(地球人が作った訳では無かろうが)

では、そもそもが何の用途で造られたのか?、


人類を滅ぼす為に?

いやいや、人類が生まれる前から地球に流れ着いていただろうに、

だったら人類が生まれなくすれば良かっただけでは?

なら、むしろアレらは人類が生まれる為の1つのファクターになったという事だ。


てな感じ。

つまりは、(造物主・庵野監督が考えたのは)全く別の用途だった可能性がある。

むしろ真逆に、

その結果思ったのは、



「SF的に解釈した『ノアの箱舟』」


という結果。


推理・妄想の仕方は、

『メタ視点』


劇の展開とかから考えるのではなく、

『庵野監督の思考をトレースして推理』

である。



庵野氏は、かつてSFファンからSFアニメに入った。

同じSFファンとしての仲間に岡田斗司夫氏がいる。


後に、庵野秀明氏や岡田斗司夫氏らが立ち上げた会社『ガイナックス』が、

不思議の海のナディアや旧劇エヴァを作り出した。



でもって、

エヴァと平行して、

『不思議の海のナディア』のレッドノアについて、考えていた。



M78星雲の惑星(オネアミス星)からアトランティス人が、

地球に移住してきた、

という設定。


レッド『ノア』と言う事は、

オネアミス星の滅亡に瀕して、

ノアの箱舟に乗ってアトランティス人は宇宙に脱出−−−

みたいな感じであろうか?、


SF的には、穴が多いなと、思った。

(※私はSF的な知識はほとんどないが、素人レベルでも欠点があると感じた。)


例えば、


リアル系のアニメ作品を作ろうとすると、

一つか二つ、大きな嘘(あるいは魔法レベルの技術)があり、

他の部分は現在の技術の延長となる。


エヴァと言う近未来の巨大ロボットモノ(?)のアニメには、


ワープ航法などの超光速航法は使えない。


ノアの箱舟的宇宙船が目的地の星まで到達するのに、

数億年単位で掛かってしまう。


あるいは、超光速航法を作品として使える嘘としても、


仮に星に到達できても、

星に人類(アトランティス人)が住める環境にするのに、

星を改造する

『テラフォーミング』(オネアミスフォーミング?)

が必要になる。


人間以外にも、生態系に必要な動植物を存在させることが必要。

そして、

オネアミス星人自体を、

その星に適応した形に進化させる必要がある。


それにも数億〜数十億年の期間を要する筈。



などなど、

私が考えた訳ではなく、SF作品を読むと、『人類の星移住計画』とかが関係する作品で、

必ず挙げられる普遍的な科学的問題点を何度も類似作品を目にして覚えた内容である。


で、ふと思った。

『この問題ってば、旧劇エヴァで出てきたサードインパクトの現象使えば、全部解決するようになっているんじゃないか?』


『てか、そもそもアダムって、元々の用途が〈箱舟〉だったんじゃないか?』


と思うに至った。

順を追って、シミュレーションしてみる、


このシミュレートを、

便宜上『死海文書(仮)』とする(爆)



以下、

『死海文書(仮)』内容


M78星雲、惑星オネアミス、滅亡の危機に瀕する。

アトランティス人が、星からの脱出、

他の星へ移住する計画を発動させる。


①全ての人間、動植物をそのまま宇宙船に搭載する方法を検討。

量的な問題有り。


全生物のATフィールドを壊してDNAの構成物質に分解する。

(ATフィールドを無くして『LCL-生命のスープ』状態にしてしまう)


DNA の構成物質

デオキシリボース(五炭糖)

リン酸、

核酸を構成する塩基(以下)

プリン塩基

・アデニン(A)、

・グアニン(G)、

ピリミジン塩基

・シトシン(C)

・チミン(T)


基本、上記の物質と各生物毎のDNA設計図の『データ情報』さえあれば、


生物は再生する、

(あらゆる種だけでなく、それらの各個体差のDNA情報も『記録』する)



②DNA記録媒体


コアの中に形も質量もない魂として、

全人類のものを取り込ませ、収納。


その他の動植物の魂(?)は、別徒

分類して各使徒のコアに収納か?


(因みにその生物のDNAデータや、アトランティス人の科学技術などを全てデータにして収めたのが

『ブルーウォーター』ではないか?、岡田斗司夫氏のナディアのブルーウォーターの設定-ブルーウォーターは情報を大量に高圧縮して物質化したもの−より)



③宇宙放浪やテラフォーミングの時間問題


この時点で、

人類はエヴァの中で何億年でも生きる事が出来て、

魂も混ざり合っている。

(旧劇の『まごころを、きみに』の状態)

事実上の不老不死。

戦争も悲しみもない天国ヘブン状態。



※ゼーレは、『死海文書』のこの部分から、

人類をこの状態にしてしまおうと考えたのではないか?

コレが『人類補完計画』か?




④オネアミス星の全ての生命体を取り込み、

宇宙へ脱出、放浪。


⑤地球にたどり着き、地球に激突

(ジャイアント・インパクト、または①〜⑤全て含めてファーストインパクト)

取り敢えずこれで地球に月ができる。


⑥アダム(又はアダムとは別にリリス)がテラフォーミング開始。


ATフィールドの引力を使って、

宇宙空間の塵などを引き込み、

地球とテラフォーミングの改造材料とする。


数億〜数十億年をかけて、

アダム(又はリリス)LCLを大量に生産。

生み出したLCLで惑星表面を覆い、

地球を生命の海が覆う『生命の星』

に変える。


⑦使徒(?)の、コアから、各動植物のデータ(?)を放出し、ATフィールドとLCLから生物を作り出す。


テラフォーミングしたこの星に合った性質の生命体を生み出す。

簡単な単細胞生物から、複雑な多細胞生物へ、

太陽光を使って二酸化炭素から酸素を発生させる為の原始的な生命体を作り、

酸素を消費して二酸化炭素を作る生命体を作り、

地球の大気に対して酸素や二酸化炭素を放出、

(生み出した生物からもテラフォーミング)


それらのトライ・アンド・エラーを繰り返し。

コレが『地球で行われた生物進化』


⑧人類誕生、

アトランティス人の魂は、アダムに内蔵されているコアから放出され

地球人類の肉体に宿る。

(恐らくは、まだターゲットが、胎児の時〜新生児の時にアトランティス人の魂が赤ん坊に宿る)


『コア=ガフの部屋』


これには何時、誰に宿るかは不明。


エヴァ世界で、

アトランティス人が宿ったうちの一人は、

ナザレのイエスか?

マリアの受胎が不思議で、

イエスが大人になって起こした奇跡の力は彼がアトランティス人の魂を持ったからかも知れない。



以上が、私の妄想した『死海文書(仮)』の内容である。


以下は、それにまつわるエヴァ世界の人間の行動。


❶アトランティス人の魂が宿って、アトランティス人の記憶を持った人間、(⑧のイエスあたり)が

『死海文書(仮)』を作成。



❷現代に『死海文書(仮)』発見。(または現代まで伝承)


❸ゼーレ、それに基づき、

アダムの着地点である南極を捜索・発掘、


白き月、氷漬けのアダム及び十二使徒を発見。(全て成体)


❹死海文書の記述に基づき、

アダムの発動に近い状態にもって行く事により、


コア内部に残された、アトランティス人の魂との『接触』を試みる。


『接触実験』



この時点での目的、

古代アトランティス人の記憶や叡知、技術の入手、


❺接触実験失敗、

アダムによる『オネアミス星脱出プログラム』が発動しかける。


南極付近一帯の生命体の魂(生命エネルギーと言っても良い)、アダムに取り込まれて、

南極周りが『死の海』になる。

『セカンドインパクト』発生。


アダムを胎児にまで還元する事で、

セカンドインパクト完遂を一時停止。

(地球全ての動植物の魂が奪われるのを阻止)


ただし、十二使徒も同時に胎児に還元され、

世界中に散らばる。


その時にアダムの中のアトランティス人の魂は、

放出されて、

その時妊娠中だった胎児の中に宿るか、

母親の子宮に宿り、

その後一年の間に妊娠した何人かの女性が子供をアトランティス人として産み出す。


その子供達は、

アトランティス人として生まれた子供は、

エヴァを動かす事が出来る、

『チルドレン』

となる。



❻胎児にまで還元されたアダム、ベークライトで固められる。




****************************


上記の所までは何とか流れてとして成立できた。



以下は不完全である。


セカンドインパクトの正体に関する一考察を含む。


クリエイターとしての庵野監督から、

『演出として』のセカンドインパクトを考えた。



視聴者を驚かせる方法論として、

『謎の答えは、毎回、視聴者の目の前にぶら下げられているのに気付かなかった』


と言うのがある。(王道展開)


だったら、

エヴァの起動実験・起動行為そのものが、

当時謎だった『接触実験』であり、

『セカンドインパクト』で行われていた事ではなかろうか?、


と思って昔掲示板に発言したが、


だ〜〜〜れも賛同してくれなかった。(怒)

しかして旧劇にて、

接触実験の失敗からセカンドインパクトが起きて、

ヒトがエヴァに乗る事自体がサードインパクトの危険性があるとわかり、


同じやん!、あってたやん!、とふてくされた事がある。

しかして、これは、

庵野監督も、全く同じ事を目論んでいた事の証明であり、

つまりは『庵野監督はある程度は、王道をやろうとしていた』

ことの証明であり、


私は、

『庵野監督は意外(?)と王道展開が好き』説を推す。


で、以下は劇中からの羅列。



⑴日本にて黒き月、リリス、発見。

リリスから初号機、分離。


⑵初号機と碇ユイの接触実験失敗。


綾波レイ誕生


一体分しかレイに魂が宿らなかった事から、

初号機(リリスからの分離体)のコアの中には、

魂が他に無かった事になる。


(リツコの『ガフの部屋は空っぽになっていた』発言)




⑶碇ゲンドウ、人類補完計画提唱、


「アダムを起動させて全人類の魂をアダムに取り込ませてヘブン状態&不老不死になろう計画。」


「群体として進化に行き詰まった現人類を、個体として完成された生物に進化させる計画」


(不老不死の第一使徒アダムと言う一個体になるから。)



⑷使徒に日本のリリスをアダムと勘違いさせて、日本に向かわせ撃破する。


⑸その間の時間稼ぎで、

アダムを成体化させ、

エヴァシリーズを完成させて、

ゼーレの意図する方のサードインパクトを起こさせる。



アダムと使徒とのサードインパクトはゼーレにとってはダメ?、


リリスと使徒とのサードインパクトは『そもそも起きない?』、


アダムとエヴァとロンギヌスの槍のサードインパクトはOK?、



⑹ゲンドウ、アダムを極秘裏に入手


⑺アダムとリリスの『禁断の融合』の後の、

エヴァ初号機+ロンギヌスの槍+融合したアダムとリリス+エヴァシリーズ+複製ロンギヌスの槍によるサードインパクト


これは許容範囲?



⑻エヴァ世界は、リリスのコアからの魂を受け取った人類もいる世界?


アトランティス人以外の『オネアミス星人』がリリスのコアの中にいた?、

一種の差別世界だった?


ナディアで、

人類を見下してアトランティス人の血を引く者を至高としていたガーゴイルの部分。


『正当な継承者たる、失われた白き月よりの使徒、その始祖たるアダム』

『偽りの継承者である、黒き月よりのわれらの人類、その始祖たるリリス』



ぶつ切りで申し訳ないが、

以上が私の限界。

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