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詩集

夏の窓辺

作者: ぷらうまん


音なく羽ばたく 揚羽蝶

日差しに焦がれる 網戸の向こう


降り注ぐ 蝉の声

くゆる蚊取り線香 壁をいぶす


悠然と来る 足長蜂

洗濯物の間を ゆらり飛び去る


あちこちへ遊ぶ 名も知らぬ鳥

ご近所から響く ピアノの音色


窓辺が切り取る世界の姿

窓辺で受け取る世界の音



世界の窓辺 もうひとつ

指一本で開く 液晶の窓


音なく羽ばたく インターネット

降り注ぐ メディアコンテンツ

悠然と来る ブラウザニュース

あちこちへ遊ぶ ハイパーリンク


バグは顔出し ツイート飛び交う

毒を吐き出し 動画流れる


スマートフォンが切り取る世界の姿

スマートフォンで受け取る世界の音


頭が茹だる 機械の熱さ

指一本で 世界を閉じる


暑さは残る 夏の窓辺


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― 新着の感想 ―
[一言] 素敵ですねぇ♪ かっこいいです!!⬅語彙がヘタレですみません。orz 韻を踏んだり、言葉のリズムを合わせたり。ぴしっとハマると気持ちがいいですよね。 二度、三度と読みました。 それぞれの世…
[一言]  今のこの国は、一つ目の窓を失いつつあるのかもしれませんね。  液晶に虚ろな"窓"を映す。すぐ傍らに本物があるというのに、滑稽ですらあります。  涼しい窓外の情景と、暑い室内の風景。時として…
[良い点] 銘尾友朗様の「夏の光」企画からお伺いしました。 二つの窓の対比が面白いです。 そして、「暑い」ですね。
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