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女王様、お願いがあります 02


「い"っ・・・!?」


 床に額を付けて土下座する女王の、後頭部を踏みつける。


 さっきまで、ヒノがされていた事を、そのまま女王へと返す様に。


「どうですか、女王さま? 頭踏まれる気分ってどんな感じですか?」


  

 そう、ヒノが女王にされていたように、

脚を捻じって、女王の頭を床にに擦り付ける様に力を入れる。

 

「い"っ、痛い、痛い痛い痛い痛いい"だいっ!!! あああぁぁ!!!」


 女王が悲鳴を上げる。

 

 女王の召使の者達は、困惑した様子で僕を見ていたが、

僕の「そこから動くな、じっとしてろ」とという命令のせいで、何も出来ないでいる。



 女王から仕置きを受けていた兵士達も、驚いた様子だったが、

僕を止める者はいなかった。


 彼らはミナトとヒノと同じ班の兵士達だ。

 僕があの魔物と暗殺者の妹と戦ったのを見ている。  

 魅了の魔法と合わせて、完全に僕の味方となっていたのだ。



 そしてこの国で最強の騎士であるらしい、リンドウと言う少女は。


 僕の「そこで座って、じっとしてて」という命令通り、その場でじっと、無表情で僕の方を見ていた。

 他の者達とは違い、この状況には全く興味がないという表情であった。

 


「ま、まだなの? いっ、いつまで、こうすればいいの・・・!? 


 ッ・・・あ"あ"あ"あああぁぁぁぁっ!?

 痛い痛い痛いってばぁぁぁっ!!!」


 脚に力を入れる。

 足裏から、女王の顔の骨がコリコリと床に当る感覚が伝わった。



「あのね、女王様? これはヒノさんの分。だから、次はミナトさんの分」


「えっ、ヒノの分・・・? なにそれ、どういう事・・・?」


「あ、そこの召使さん? "それ"貸して」


 僕が召使の一人から借りた物とは、

仕置きに使われたいた、電流を発する杖だ。


 先端に青白い電気を帯びている魔法の杖。



「女王様、顔上げて」


「っ・・・!」


 僕が脚を上げると、女王はゆっくりと、恐る恐る身体を起こした。


「あっ、ひっ・・・!」


 そして、目の前にある青白い電流を観て、小さく悲鳴を上げた。


「ミナトの分って、つまり、それをっ・・・!?」



「えい」


 きっと、女王が察した通りである。  

 

 僕は、女王の胸部に杖の先端を押し付けた。


「ッぎゃあ"あ"あ"ぁぁぁ!!!?」 


 女王は悲鳴を上げて、全身を痙攣させ、仰向けに倒れ込んだ。


 なので、そのまま、胸に杖の先端を押し込んでいく。


「いぎぎぎいっぃぃぃっ!!!!」



「・・・うーん」


 でも、これじゃあダメだ。


 女王は、よっぽど良いものを食べて育ったのか、胸の発育が良すぎる。


 胸が邪魔で上手く杖が押し込めない。


 もっと直接、電気が身体に伝わる様にしなければ、ミナトが受けた様にはいかないだろう。



 ということで。


 ドレスの大きく空いた胸元の隙間に、杖の先端を捻じ込む。


「う"ぐぁぁぁぅぅぅぅ!?!? なっなっ、ぎゃあ"あ"あ"ぁぁぁ!!!?」 


 女王の悲鳴がワントーン高くなり、陸に上げられた魚の様に、身体が跳ねる。



「はい。これがミナトの分・・・って、あれ、大丈夫!? 生きてるよね?」


「ひぃっ・・・ひぃっ・・・!」

   

 女王は電撃から解放されてもなお、床に倒れたまま、しばらく身体を振るえさせていた。

  

 流石に心配になったが、

女王はやがて大きく呼吸をしながら、もぞもぞと動き始めた。

 


「はぁ、よかった」

 

 女王の傍に腰を下ろし、電撃でぐちゃぐちゃになった髪を撫でで、整えてあげる。


 口は半開きで涎が垂れてて、よっぽどキツかったのか、涙と鼻水を垂れ流していた。


 最早、女王と呼ぶには程遠い顔である。



「あッ・・・ねぇ、これで、良いの? 

 これで、貴方は、私のものに、なるの?」


 それでも。


 彼女はまだ、僕の魔法に魅了されていた。


 僕は思わず、自分の魔法の怖さに寒気がした。

 

  

「・・・もう一つ、残ってるんだけど」


「ま、まだなの?」  

 

「うん」



 僕は立ち上がると、とある騎士の前へ向かった。


 最強の騎士と言われている、リンドウという少女の所へと。



「ねぇ、リンドウさん?」

 

「・・・」


 僕が話しかけると、リンドウはそのハイライトの消えた死人の様な眼で、こっちを見た。 


「僕のお願い、聞いてくれるかな?」


「・・・はい」 


 最強の騎士は、小さく頷いた。


「それじゃあ、さっきのアレみたいに―――」


 彼女に耳打ちで、命令を出す。



「―――って感じで、お願いね」


「・・・はい」


 彼女はまた小さく頷いて、そして 女王へと近付いていく。 


 相変わらず、幽霊の様に不気味な様子で、近付いていく。



「な、何? なんなの? リンドウちゃん、アンタ、何するつもりなの!?」


 身体の痺れが取れない女王は、引きずる様に後ずさり、リンドウから離れようとする。


 当然、そんな動きでは逃れる事は出来ないのだが。


 まぁ、幽霊みたいな雰囲気のリンドウが近付いていくのは、結構な恐怖感があるだろう。

 


「最後はね、あの兵士さんの分」


「あの、兵士・・・?」



 一人の兵士を見せしめとして、罰受けて貰うとして。


 リンドウに腕をもがれた兵士の分。



「ま、待って・・・!? 嘘でしょ・・・!?」


 女王に、リンドウが迫る。


 そして、野生動物の様な反射的な動きで、リンドウは女王の右腕を掴んだ。

  

「ひぃぃぃ!?!? 待って、待って・・・!?

 リンドウちゃん、止めて? 離して!?」


 だが、リンドウは女王の腕を離す事はない。


 それどころか、更に女王の肩に掴み掛る。


「ひぎぃぃぃっ!? まさか、まさか・・・!?」


 合図ひとつで、リンドウは女王の片腕を引きちぎる事が出来るだろう。

   

  

「どう? 女王様。これが最後のお願いなんだけど・・・。


 僕の為に、我慢してくれる?」

  

  

「ッぎ、ぐぎぃぃ、ぁぁぁ!!!」

 

 女王は苦しそうに声を漏らしながら、僕の顔と、自分の右腕を交互に見た。



 僕か、自分の片腕か、悩んでいる。


 ・・・・そう思ったが、どうやら違う様だ。


「ぁぁぁ・・・!!! あ"あ"あ"ぁぁぁ!!!!!!」

 

 心は、もうどちらにするか決まっているらしい。


 声を漏らしているのは、片腕をもがれる痛みと恐怖を想像しているからだと気付いた。


 

「我慢する、我慢するから、だから、お願い・・・うぅぅぅぁぁぁ!」


「・・・いいの?

 片腕無くなったら、不便だと思うよ?

 痛いだけじゃなくて、一生そのままだよ?」 

    

「あ"あ"ぁぁぁ、そんな・・・

 我慢、します・・・我慢するから・・・!」

  

 女王が震えているのは、きっとさっきの電撃の痺れだけではないだろう。 



「・・・そっか」 

 

 僕がちらりとリンドウの方を見ると、彼女は首を傾げる。


 そして、女王の腕と肩を掴んでいる腕に力を込める仕草が見えた。



「ひぎぁぁぁ!?!? あ"あ"あ"ぁぁぁ!!!

 私の腕えぇぇぇぇ!!!!

 あ"あ"あ"ぁぁぁあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ぐぎぃぃぁぁぁ!!!」



「あの、女王様。まだ腕、付いてるよ」



「腕取れちゃうううぐぐぐぐぐぐぎゃあああああ!!!

 あ"あ"あ"ぁぁぁあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ぐぎぃぃぁぁぁ!!!

 あ"あ"あ"ぁぁぁ"あ"ぁぁぁあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ぐぎぃぃぁぁぁ!!!

 あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁぐぎぃぃぁぁぁ! ぁぁぁぁぐぎぃぃぁぁぁ!!!」



「あのー。腕、取れてないよ」



「あ"------------!!!

 あ"あ"ぁぁぁ"あ"ぁぁぁあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ぐぎぃぃぁぁぁ!!!

 あ"ぁ------------!!!!!! 

 あ"ぁ------------!!!!!!」



 どうやら、完全に発狂してしまったらしい。

 

「あ、リンドウさん、もう離していいよ」


 僕がそう言うと、リンドウは速やかに女王から手を離した。


「あ"ぁ------------!!!!!! 

 あ"ぁ------------!!!!!!

 あ"ぁ------------!!!!!!


 あ"ぁーーー!!! あぁ・・・? 


 腕ぇ、私の腕・・・?」

 

 少しの間の後、女王は震えがら、自分の右手を触って、動かして、確認し始めた。



「じゃーん。冗談でしたー」


「じ、冗談・・・?」     

 

 そうだ。

 腕を引きちぎれというのは嘘だ。


 リンドウには「手を掴むだけで、もいだらダメだからね。絶対ね」と耳打ちしていたのだ。

  



「ということで、女王様?」


「ひっ・・・!?」


 僕が近付くと、女王は怯えた声を漏らしたが、しかし、逃げる事はせず、

何かを期待する様な顔で、こっちを見た。


 なので、僕は、女王の下顎の辺りを乱暴に掴んだ。


 断じて、顎クイなんてロマンチックな物ではないだろう。



「女王様さ、もうこんな罰与えるのは、辞めなよ」



<後書きみたいなもの>


 一応、悩んだ末に書かなかったのですが、


わたくし「最後、女王に失禁させるべき」かどうか悩んでおります。


 もし「失禁させたい」という方がいらっしゃったら、感想か何かにて報告お願いします。


 もしも、ある程度意見があった場合、付け足すかもしれません。



 はい。

 しょうもない悩みにお付き合いいただき、ありがとうございました。


 スローペースですが、

引き続き「異世界転移したら、チートレベルに可愛い男の娘になってしまった」をお楽しみください。


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