美容院
「母さん、僕さ高校へ行くよ」
そう、高校へ行こう。それで夢のハイスクールライフを送るのだ!
あぁワクワクが止まらない。部屋の中での1年間ずーとシミュレーションしてきたからばっちりの筈だ。しかしここで問題が浮上する。
「高校受験を受けるってことよね?」
母さんにも言われた通りだが義務教育ではない為、受験に合格しなくてはならない。
さぁこれから人生改革の開始だ。
まずは格好から入ろう。
「母さんさ、とりあえず髪の毛を切りたいんだけどいついけばいいかな?」
「明日の一時頃に美容院に連れていくわ」
こんな感じで僕の人生改革は、始まった。
てことで翌日、僕は最寄りの美容院へ行った。
正直、僕は美容院というものが苦手だ。おしゃれな女の子ばっかりで怖いのだ。
世の男子諸君は分かってくれるだろう。地味系の女の子は怖くないけど、髪の毛が派手めな女子はなんか怖い。そんな感じの僕なのだ。これはわかってくれる人も多いんではないだろうか。
ギャルの子可愛いけど、こえぇみたいなのあるよね?いやないはずがない。
そんな感じで美容院に入る。
店員さんは僕の伸ばしっぱなしの髪の毛に驚いているようだ。
「どんな髪型にしますか?」
「おまかせで」
驚いていも流石はプロ、違うなぁと感じつつ髪を切られている間にウトウトしてしまった。