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円を書くように曲がる階段を一段一段ゆっくりと下っていく。ギシギシという音が外への恐怖を駆り立てる。

母さんは僕に対して怒っていないだろうか。引きこもりの息子なんてとてつもない恥じであったであろう。

それでも、オタクとしての好奇心が勝っていた。

もしかして僕の人生はこれで変わるのではないか?

どこから来るのか分からない自信が僕の心の大半を占めていた。

リビングのドアをそっと開ける。

母さんは朝食の片付けをしているようだ。

母さんはドアの開く音に気づきこちらを見ると、目をこれでもか、と言うぐらい大きく開き驚いているようだ。

「タク・・・どうしたの」

と絞り出すように話しかけてくる。そんなに驚かれるほど僕が出てくることはないと思っていたようだ。

「そろそろまずいと思ってね・・・」

僕はあまり声を出すことがないため掠れている声で返答をした。母さんをまじまじと見つめていると母さんは大粒の涙を流し出した。

「良かった・・・出て来てくれて。」

ぽつりぽつりと喜びの声をあげる母さんに少しばかり罪悪感を覚える。でも、とりあえず目的だけは果たさねば・・・(鑑定)


名前:如月 綾

種族:ヒューマン

職業:主婦

年齢:39

HP:120

MP:0

STR:82

VIT:63

INT:112

MND:134

QUI:102

LUK:52

スキル:家事

称号:妻 母親


僕と比べると比べるとすごい低いな。

MPが0てことは魔法は使えないっていうことだろう。 母さんのステータス値が低いのか、それとも僕のステータス値が高いのかまだ確定するには早いがおそらくは後者だろう。

これから楽しいことになりそうだ。これからの生活を考え、僕はニヤリとした笑みを浮かべた。




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