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【自動販売機】4話
帰って、すぐに眠気が来た僕は、何故か夢を久しぶりに見た。
夢では父さんと母さんがリビングで泣いていた。
『あの子、また幻覚を見たのよ。今度はタコだって。もうどうしたらいいの?』
『薬もどんどん増えてて、あの子はやつれてくばかり。もう覚悟した方が良いかもしれないな……。』
何言ってるの?
僕は引きこもりなだけで元気だし、外出だっていつもしてるじゃん。
『隔離施設に預ければ長く生きられるのかしら。』
僕はいらないって事?
母さん、父さん、何で?
勉強出来なくて学校にも行けなくて、普通の生活が出来ないからそんな所へ連れてくの?
嫌だ、と声をあげようと思っても声が全く出ない。
母さんは立ち上がってどこかへ電話をかけ始めた。
父さんは窓の外をじっと見てる。
そして、その向こうで自動販売機のタコが手を振ってるのが見えた。
僕は意識をそっちに飛ばして、もう何も考え無いことに決めたのだった。




