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【かまいたちのダンス】2話
筆はどんどん進んでいく。
それは俺の感情とともに広がり、そしてそれに応えるようにかまいたちは発生して、ダンスを踊る。
描き終わると、スケッチブックの中には俺の遭遇した出来事がそこにあった。
「素晴らしい。最高傑作だよ、これは……。」
初めての感動。
初めて完成した作品。
もう俺はこの『かまいたち』をシリーズ化しよう。
ゴッホの『ひまわり』の様に、代表作『かまいたち』。
良い響きだ。
そう思った俺は取り憑かれたようにかまいたちを描き続けた。
筆をとり、描いてはまた観察して、また筆をとり。
繰り返し繰り返し、永遠に終わらない渦の様に時を過ごした。




