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とある投稿者の3月7日の愚痴エッセー

作者: ニャーゴ
掲載日:2023/03/07

ここで投稿しなくなってからもう半年になる。もはやあの頃の初々しい気持ちは残っていない。どんよりとした性格通りのわだかまりが心にあるだけだ。


かつてなら早く投稿しなきゃなと思うとどんどん筆が進んだものだ。今なら逆だ。全く進まない。追い詰められれば追い詰められるほど娯楽へと逃げてしまう。この歪みに歪みきった性格のせいだ。悲しいものだ。


なんで投稿をやめてしまったのか。理由は簡単だ。結局私は承認欲求の塊でしかなかったからだ。


他サイトでの投稿が思いの外ここよりも伸びた。肉体的にも精神的にもやられてしまった私にとってそれはある種の救いだった。他サイトではゆっくり投稿しようと考えていたので3日置いてから投稿していたのだが、伸びた。


その時心の中で何かがプツンとキレてしまった。毎日投稿しても伸びないのなら、もういいじゃないか。これ以上ここで努力しても無駄だ。体調崩してまでやることではない。もう良いんだ。そんなふうに思ってしまった。


結局、他サイトでの伸びも悪くなり、自分の限界というものを思い知った。自分の文章力、構成力、エトセトラ。ランキングのトップのものと比べて見たら段違い。自分は一生底辺投稿者なんだなぁとしみじみ感じた。


今10月27日のエッセーを見返して笑ってしまった。相当追い詰められていたらしい。あれはもう文章ではない。ただの書き殴りだ。自己実現欲求がどうとかほざいていた時期だったが、あれではとても自己も何もあったもんじゃないだろう。完全に自己が壊れてしまっている。


…自己実現欲求。これは説明したい。簡単にいえば、承認欲求は集団において認められたいという欲求で、自己実現欲求は自分らしくいることだ。そして、承認欲求よりも自己実現欲求の方が上であるとされている。10月頃の私はこれを信じていた。仮に承認欲求が満たされなくても、自分らしくあればそれで良い。それで良いんだと思い聞かせてきた。いわば自分の中で作り出した宗教のように、信仰していた。


今から言わせてみれば、馬鹿の一つ覚えというものだろう。マズローの欲求階層説を調べてみると良い。承認欲求が満たされてはじめて、自己実現欲求が出てくるのだ。他の欲求が満たされていないというのに自分らしさを求めてはいけない。さもなくばガラス玉を完璧な球にしようとしてヤスリで削りたおし消しつぶ以下に成り果てるように、自己をすり減らし自分が自分でなくなってしまうだろう。これは私の人生で得た貴重な教訓だ。今後の人生で大切にしていきたい。


人の考えは諸行無常。コロコロ変わる。私もまた然り。処女作は文才を高めるための踏み台に過ぎないし、私がどんなに喚いても100メートルも離れたら聞こえない。ましてや響くわけもない。ただ世界の広さに感嘆とため息を送るばかりだ。世界万歳。万歳。ハア。


はじめは5匹だった金魚鉢のメダカ達は次々と死んでいったが、最後の1匹になったメダカはなんとか越冬した。私とは違って生命力が強いんだなぁと思っていたらとうとう昨日死んでしまった。仕事から帰って餌をやろうと金魚鉢を覗き込んだら水草に絡まって横になっていた。メダカにこんなことをいうのは変かもしれないが、お疲れ様と思いながら水面台で金魚鉢を洗ったのを覚えている。その時、水面台の鏡にふと自分が映り込んだ。その時、ふと職場で同僚に言われたことを思い出した。


最近、顔色が良くなったねと。あの時はいつ死んでもおかしくはなかったとも言われた。そうかなと笑いながら確かに気分は楽になったかもと思った。小説投稿を減らしたのが原因なのか。あるいは自分で勝手に生み出したカルト宗教から脱したのが原因なのか。もう私にはわからない。


でも、私は再び小説を投稿したいと思ってしまっている。あの続きを。あるいはリメイクでもいい。再び地獄を見ることになるかもしれないとわかっているのに。私という人間は本当にフラフラしている。自分で自分が嫌になる。同時にやるじゃんとも思う。


メダカは一匹残らず死んでしまった。休みの日に入れていたバイトも気分で辞めてしまった。ニュースは明るさという言葉を知らない。ゲームはスマホが自分で自分がスマホになっていくような恐怖を時々感じる。ここらが潮時かもしれない。いつから再開するかもわからないし、以前のような毎日投稿にはならないかもしれないが、出来るだけ書いていこうと思う。せめて、私が自己をすりつぶし切らない程度には。

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