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没落者のソナタ  作者: 琴乃葉楓
亡国姫の独唱
7/12

閑話 少女の行き先

幼い頃から、私は()になるために様々な教育をされた。

座学はもちろん、剣術やら、馬術、弓術に魔術まで本当に様々なことを習った。

新しいことを学ぶのは、とても新鮮で楽しかったし、国の為国民の為に将来役に立つと思い必死で学んだ。


―けれど、そんなことに意味はなかった。

信じていたのに、必死で尽くしたのに、努力したのに、恨みつらみを吐けば、きっと私は数万数千数百もの言葉を紡ぐことができるだろう。

それほどまでに、私は心底嫌気が差した。

嫌悪を抱いた。

この失望を、絶望を誰かに知ってほしいと望んでしまった。


きっとその具現化が、罪の茨(コレ)なのだろう。

沢山の人々を殺した。

被害者面をして、何百人も穿ち、何万という人を私の判断によって焼いた。


何とも相応しい最後なのだろう。

何とも惨めな最後なのだろう。

後世で、きっと私を封じた勇者(あの人)は英雄と呼ばれ、

私は勇者に討ち果たされた忌むべき怪物であると、名を刻むことになるんだろう。


けれど、後悔はない。

私が成したことは、全て後の世に繋がるはずのことだから。


しかし、

もし、

願わくば、私の行い(この物語)の最後まで行き着いた人がいるならば、私を嫌悪しないで欲しい…

セレナ()のしたことを否定しないでほしい。


☓☓☓☓☓☓☓だけは、絶対に信用しないで…。

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