魔の緑
アルフレッド。
私の騎士。
幼少期から私を守り導いてきた実の兄のような存在。
━そんな存在に、私は裏切られたのだ。
ああ、憎い…!
何故こんなことができる。
何故?
何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故
…いいや。
もう、そんなことどうでもいい。
何故かなんて関係ない。
ハッ…!
「アッハッハッハ!!」
広い廊下に、私の狂喜に染まった笑い声が響いた。
「…気でも狂ったのですか…?」
先程の醜悪な下卑た笑みは消え、まるで嘲るかのような表情で彼は私のことを見た。
━何だ?その私に対する、態度は…
たかだか、護衛風情が私に対してそんな顔を向けるのか?
見るな………
そんな表情で……わたしのことを見るな!!!
「…しまえ」
「何です?」
「お前など、死んでしまえ!」
彼が剣を抜く。
ここで、こんなところで私の人生は終わるのか…
悲壮感に駆られる。しかし…
ソレが、まるで私の怒りに呼応するかのように虚無から現れた。
ブスッ
ドスドスドスドスドス
バタンッ
黒色に染まった茨。
初めてみたはずのソレを、私はなぜだか酷く懐かし感じた。
魔の緑の権能。
「罪の茨」。
神話上の産物すらも容易く貫き、いかなる命をも絶えさせる魔の遺物。
「何だ…?ソレは………?」
周囲にいた、元国民達が私の持つソレに対して
恐怖の念を向けてくる。
…アハッ!
ドス プスッ ドス プスッ
アハハ、人間って簡単に死ぬのね!
ドス プスッ ドス プスッ
先程まで、私のことを追い詰めていた人間が追い詰められていくわ!
面白い面白い面白い!!!!
ドス プスッ ドス プスッ ドス プスッ
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
全く、平民風情が手間をかけさせてくれたものね。
茨に付いた血を払いながら、女は服を切り裂いて天井に吊るし、男は首と性器をもいで外に向かって晒していく。
「本当に平民って不潔で嫌だわ。何で私はこんな奴等のために、必死で働いていたのかしら!」
足元に転がっていた女の死体の腹を蹴りながら叫ぶ。
…そうだわ!
スラム街の男共にこの女達の死体をあげましょう!
死体と言っても女性器くらいなら使えるでしょう!!
まあ、既婚の女もいるだろうけど死体ではそんなこと関係ないものね!
アハハハハハハハハハ!!!!!!
楽しみだわ!楽しみだわ!
本作を読んでいただきありがとうございます!
作者の琴乃葉楓です。
本作は、過激な描写が多々有るためご不快に思う方も多いと思いますが、最後まで読んで頂けるとありがたいです。
次回は、今回よりは過激な話にはならないと思うのでどうぞよろしくお願いします!!