第四十三話 可愛い子
俺たちは仕事をしている。
葵さんも増えて仕事はかなり楽に回っている。
ガラトさんは今日は町の柵の作成をしているのでおやすみと言うことだ。
「ねぇ美憂これ分かる?」
サナが美憂に聞いてきた。
「これね。これはこうすればほら出たでしょ」
美憂はサナが分からないことを教える。
美憂も立派になったもんだな。
俺もまだまだ頑張らないと。
サクラさんはいつものように受け付けに来た冒険者たちと話している。
冒険者登録、パーティ結成あともろもろあるけど
サクラさん以外にも一人くらいは受付を増やした方がいいかもな。
一人で受付は大変だろうし。
「パパ、最近の記事を見てたら見てみて」
美憂が紙を俺に見せてきた。
日本である新聞みたいな物だ。
てか美憂。新聞読むんだな。意外だな!
俺は紙を見てみると記事に
「ある大陸の冒険者パーティ、強い。リーダーの名はフレア」
と書かれていた。
「へぇ~、このフレアって冒険者が強いってこと?
うん?フレア?なんか聞いたことあるような名前だったような?
う~ん思い出せんな。まぁ、いずれ思い出すだろ。
「違うよ~。このフレアと隣に写ってる子可愛くない?顔も綺麗だし、もしかしてこのフレアの彼女さんなのかな?」
美憂がニヤニヤして見ている。
まぁ、冒険者って言っても友達だったり、あかの他人だったりするから、別に彼女と一緒に冒険するのは変じゃないと思うけどな。
「そうなんじゃない?でも、美憂も可愛いけどね」
俺はそう美憂に向かって言った。
すると、美憂は顔を赤くして
「もう、パパは急に言うんだから」
と紙で顔を隠す。
あれ?俺なんかいけないこと言ったか?
別に普通の事を言ったつもりなんだけどな。
そうして、俺たちは仕事を再開し書類整理などを始める。
カタカタ、カタカタ
キーボードを叩く音と冒険者たちが話し声が聞こえる。
いつもの日常。
いつも通り。このいつも通りが続けばいいのになって思うんだけどな。
そうして、昼の時間
「ふぅ、昼間での仕事は終わりだし、昼からの仕事も少しやれたから今日は早く終われるかな」
俺は一人で呟く。
「なに一人で呟いているの?暇なの?」
声のする方を見るとミオが居た。
あ、そういえば家に置いてきたままだったな。
ここまで歩いてきたと言うわけか。
「暇ではない。ただ俺もいつまでこの世界に居るのかなって」
俺はそうミオに向かって言った。
「それはその渦を出しているやつに会わないといけないんじゃない?そいつが元凶な訳だし」
ミオは俺に向かって言った。
「そうだよな。まぁ、手紙が葵さんに届けば分かるかもね。それまでは、自分なりに考えてみるよ」
俺はミオにそう言った。
ミオは分かったといい、俺の体にとりつく。
う、という感じはするけど何とか耐えきれる。
「はぁ、昼飯食おう」
俺はそう呟き昼飯を食べる。
美憂とサナは外で何か食べてくるそう。
ララはサクラさんに抱かれてサクラさんのお弁当を食べさせてもらっている。
葵さんはと言うと
俺の席の横で寝ている。
すーすーと寝息が聞こえる。
「疲れたのかな?まぁ、初めての仕事は疲れるもんね」
俺はそう言い上着を葵さんにかける。
そうして、昼の時間はじわじわと過ぎていき
もうすぐ午後の仕事。
俺は葵さんを起こす。
「う~ん、は!私寝ていたんですね。手紙はまだ来てませんので、私は書類の整理しますね」
葵さんは立ち上がりう~んと背伸びをして仕事をしている。
俺も仕事にうちこむ。
美憂とサナはまだ帰ってきてないので昼の時間過ぎてるの忘れているな。
その頃、美憂サナ側
「うー!うー!」
美憂とサナは口にテープを貼られ、手と足は拘束されている。
「ふん!貴様らは俺を怒らせた。俺を怒らすとこうなるんだ」
男は美憂とサナをニヤッと見て椅子に座る。
「うー!うー!」
美憂は必死に声をあげるがテープのせいで声が。
サナはなにされるかと不安で目に涙が。
美憂はサナに転がりながら近づいた。
「ふん!夜がお楽しみになるな。二人も居るとグヘヘ」
男はほくそえむ。
「うー!」
美憂は必死に祈る。パパ、サクラさん、葵さん。誰か気づいて、誰か。
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