第三話 アレス町へ
俺たちは朝ご飯を食べ、少し休憩しています。食べ物食べたあとは動きたくない。
「あ、そうだ忘れてたんですが、マラナさんはい」
俺は昨日お風呂で見つけた指輪を見せた。
「あ、ごめんなさい。昨日お風呂に置いていたのね。ありがとう」
マラナさんはお礼を言った。
その時、俺の頭にひとつだけ疑問が出来た。
「あの、それは彼氏のですか?」
俺は直球の質問をした。あとから考えたら、俺、バカだろって思ったよ。
「え!いや、違いますよ。これは母がくれたものなんです。綺麗でしょ」
マラナが指輪をつけこちらに見せる。
「はい!綺麗です」
俺はそう答えた。
「あ、それよりこの先に町なんかありますか?」
マラナさんに聞きたいことを聞いた。
「はい、この先にアレス町がありますよ。何かほしいものがあるんですか?」
マラナさんが俺に聞いてくる。
「いや、働きたいと思いまして。ずっと、家に居るわけにもいけませんから」
俺はそう言った。
すると、マラナさんが立ち上がり鞄を背負い、
「じゃあ行きましょ、アレス町に」
マラナさんは俺にそう言った。
そして、俺、美憂、マラナさんは町に向かった。
道中
「ここは気を付けてくださいね。一様王国の中とはいえ魔物は出ますから」
マラナさんが言った瞬間、草むらから魔物が出てきた。
ぎしゃー!
虫のような魔物だ。普通異世界の戦闘なら最初はアイツなんだけどな。まぁ、でも武器ねぇじゃん!
「ど、どうしましょ!武器持ってません!」
俺は焦りながらも美憂を抱き、警戒する。
「大丈夫です!ファイア!」
ぎしゃーあ!!!
マラナさんは炎の魔法って言えばいいかな、それで魔物を倒したのだ。
「大丈夫ですか?」
マラナさんは俺らの方を見る。
「は、はい。大丈夫です。ありがとうございます」
俺はお礼を言う。
まさか、この世界には魔法があるのか。ゲームである魔法もあるのか。とそんなことを考えているうちに町に着いた。
「ここがアレス町かぁ!大きいな、それに色々な建物も、スゴい!」
俺は子供みたいに嬉しくなった。普通に暮らしていても退屈だったから、これは凄いしかない。
「これが武器屋で、あっちが商人の店です。私もここに来るとやっぱり大きいなって思うんですよ」
マラナさんはそう言った。
歩きながら、説明してくれた。防具屋だったり、コロシアム、占い屋など色々な所に連れていってもらった。
俺は感動した。これが異世界!何て凄くいいんだ!メチャクチャうきうきしている。
そして、最後にギルドを見せてもらった。
「ここがギルドです。ここでは冒険者が依頼と申請だったりパーティーの結成、離脱だったりをしているところです」
マラナさんは説明してくれた。
「へぇー、あれ?これってパソコン?」
俺はパソコンを見つけた。え?この世界はパソコンがあるのか?
「ああ、これですか?これはパーソナルコンピューターって名前ですよ」
マラナさんはそう言った。
「そうだよね。実はねパソコンって言葉はパーソナルコンピューターから来てるんだよ。略語ってやつ」
俺はそう言った。パーソナルコンピューター。久しぶりに聞いたよ。仕事に着いたときくらいか?
「そうだったんですね。初めて知りました。皆さん、パーソナルコンピューターって言ってるんです」
マラナさんはそう言う。
「ふーん、うん?」
俺はパソコンを起動した。すると、何かよく分からんけどローマ字で言葉が出てきた。
「これ?ローマ字?だよね」
俺はマラナさんに聞く。
「はい、私たちはこれが言葉なんです。書くときはローマ字で書くんです」
マラナさんはそう言った。
「はぁ」
俺は何かため息をつく。
「パパがしてる仕事?」
抱いている美憂が聞いてきた。
「そうだね。パソコン打ちは得意だよ。もう何年したことやら」
俺は画面を見ながらそう言った。
「なら、ここで働いたらどうですか?」
マラナさんが急に言った。
「え?ここでですか?でも、急じゃないですか?」
俺はギルドの受付を見ながらそう言う。
「大丈夫ですよ。ほら」
マラナさんが俺の手を繋ぐ。
「はい」
俺は変な高い声が出ながら連れられた。
受付
「あの、ここでこの人働かせたいですけど」
マラナさんは受付の人にそう言った。
「え?働くですか?う~ん、まぁ、今は人が少ないのでいいんじゃないですか?」
受付の人はなんとなくそう言った。
「いいんだって!地味さん頑張ってね」
マラナさんはそう言った。
「は、はぁ、何かよく分からんけどよろしくお願いいたします」
俺は受付の人に頭を下げる。
「いえこちらこそ」
受付の人も頭を下げる。
これから始まるのか。
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