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異世界でも俺はサラリーマン  作者: 花奈冠椛
始まりの町。アルス町、そして戦いは決戦へ
38/62

第三十七話 サナ

昼の時間は終わり、午後の作業。

昼前同様、町の回りの強化をしていく。

ララは相変わらず私の後ろをちょこちょことついてくる。



「ふぅ。もうちょっと頑張ってみよう」

私はもくもくと作業をしていき、夕方まで頑張った。

町の弱い部分はこれでオッケー。

町の人たちも手伝ってくれたおかげもある。




「そろそろ、終わりだな。お疲れ様」

ガラトさんが声をかけてくれた。



「そうですね。ガラトさんこそお疲れ様です。それでは私はこれで」

私は帰る準備をする。

ララも少し眠たそうな顔をしている。午後はずっと私のあとを着いてきてたからね。



「木の柵の事は俺がやっておくよ。俺は有給を明日もとっている。町の人と頑張れば一日で終わるもんさ」

ガラトさんは私に向かって言ってきた。


「分かりました。それでは失礼します」

私は一礼をし、帰路に向かう。

パパもギルドの仕事頑張っている。私も頑張らないとね。






「ただいま」

私は靴を脱ぎ、中に入る。

すると、パパとサクラさんが椅子に座って待っていてくれた。



「あれ?今日は早いね?どうしたの?」

私が二人に声をかける。


すると、パパが振り返り、



「ああ、仕事が早く終わったんだ。それよりも美憂、気をつけないといけないぞ。実は俺たちが帰っている途中にザーラと出会った。何とか撃退したがザーラは逃げる前に、「サナはお前の娘を必ず殺ると言っているぞ」って言って逃げたんだ。だから、美憂が心配だった。ララも一緒だったからなおさらだ」

パパは私にそう言った。



「そうなんだ。サナは私の知っているサナじゃないのかな?」

私は涙目になる。

サナとは私が幼い頃の友達。

そんなサナが私を殺る?意味わかんない!


「いずれわかるかもしれん。マラナが帰ってくればだがな」

パパはそう言った。



「ああ、それとな俺。隣の王国のギルドに来てくれって、そのパソコンを打つ人が一週間休んでしまってな」

パパは私にそう言った。

隣の王国?まさか侵略者がやった王国?



「一つ言っておく。隣の王国って言っても壊滅させられた王国の方じゃない。それは安心してくれ」

私が口を開こうとしたとき、パパが言った。

なら、安心かな。




「だから、美憂。サクラさんとララに何かあったときは守ってやってくれないか。もちろん、俺が帰るまでだ。頼んだぞ」

パパはそう言い立ち上がりお風呂に向かった。



「美憂ちゃん。そのサナって子は君を狙いに来るんでしょ。もし来たときは覚悟を決めて剣を構えるのよ。不安や心配は足を引っ張るからね、私も何か出来ることがあるなら言ってね」

サクラさんは立ち上がり二階に行った。



サナ、私はやるよ。だからサナも本気で来てね。剣を私に向けるなら勝たなきゃならない、私はこの住人として!山田美憂として!必ず。



そうして私たちは眠りにつく。

夜寝てるときに襲ってくるって思ってたけど、そんな気がしない。サナは私が一人の時に来ると思う。





そうして、次の日



「今日から頼むぞ美憂。俺も何かあれば必ず駆けつける。向こうの宿で泊まるから。会うのは一週間後だな」

パパはそう言い荷物を持ち、背中には剣を背負い。家を出る。

私はこの時不安が溢れる。

もし、ザーラがパパの前に現れたら。

死なないよね。必ず帰ってきてね。

私はそう思いパパの背を見つめる。




「よし、私たちもいきましょ屋敷に」

サクラさんが言い、私はララを連れて屋敷に向かう。


道中、サナが来ると警戒してたけど来なかった。

良かった。




そうして、屋敷に着き仕事を始める。

パソコン起動!

私は電源ボタンを押す。

静かな音をたてながら起動する機械たち。



「よし、今日も頑張るぞ!」

私はそう言い、仕事にはげむ。

ララはいつものようにパソコンをポチポチ押している。

いずれ、色々と教えてあげないとね。


そうして私たちは仕事を始める。サクラさんはいつものように笑顔で冒険者たちと話している。

特に怪しい人はいない。

安全な職場だ。



そうして昼も過ぎ、時間が経ち夕方になる。

その頃には冒険者たちも少なくなり一人二人居るかくらい。まぁ、夜は危ないからね。




「ふぅ、これでおわりっと」

サクラさんはそう呟く。

独り言かな?



「終わりですか?サクラさん」

私が声をかける。


サクラさんはびくっとし、


「聞こえてたのね。帰る準備しよ?」

サクラさんはそう言った。

私は頷き、電源を切る。

ひゅーんと音がし、電源が切れる。


「よし、オッケー」

私は荷物を持ちララを抱き抱える。

ララは夕方頃に寝ているのが見えたので夜はきっと早く寝てくれないだろう。



そして、ももちゃんに鍵を渡して屋敷を出る。

そうして帰路に向かうのだった。

しかし、


帰る道中


誰か見てるの?まさかサナ?

私はララをサクラさんに預け、警戒しながら歩く。

サクラさんも不安そうな顔でチラチラと回りを見ている。


そして、家までもうすぐの所で

目の前にサナが現れた。



「サナ」

私は息を飲む。

目の前に居るのは間違いないサナだ。



「会えて嬉しいよ美憂」

サナはにっこり微笑む。



「何しに来たの?もしかして私を殺すなんて言わないよね」

私はサナに向かって言った。

もし、私を殺るなら。


「違うよ。今日は美憂と一緒に遊びたいの」

私は、は?って思う。何を言うかと思えば遊ぶ?



「でもね。剣で戦う遊びだよ!」

サナが剣を抜きこちらに向かって来た。


カン!

私は何とか剣で防ぐ。

剣がガチガチと音をたてる。

やっぱり殺る気なら。



「くっ、負けない!負けるわけにはいかないの!デッドサンダー!!」

私は叫びながら唱える。


すると、真っ黒な雲が空を覆い、次の瞬間!


ドカーン!!!

スゴい音をたてて雷がサナに落ちる。


「ぎゃあああ!!!」

サナの悲鳴が私の耳に響く。



今のデッドサンダー?威力が明らかに違う。


「はぁ、はぁ、はぁ」

服がボロボロのサナがこちらを睨む。

あれがサナなの?

目が怖い。



「やってくれたわね、私に傷をつけるなんて!あああ!!!」

サナは大声をあげ、

姿を消す。


「消えた!逃げたの?」

私は辺りを見るが居ない。逃げたと思い剣をしまった瞬間!


「隙あり!」

突然現れたサナに倒され、サナにうまのりされる。



「ダメでしょ美憂、油断したら」

サナがにっこりとした顔で


グサッ

私の腕に痛みを感じる。

横を見ると私の腕に短剣が刺さっている。


「いやあああ!!!」

私は悲鳴をあげる。

サナはにっこり微笑むだけ。


ズボッ

サナは短剣を抜き、そして、

また腕を刺した。


「いぎゃあああ!!!」

また私は悲鳴をあげる。

にげようと思うけど逃げられない。何か圧を感じる。


そうして、何度も刺される。

サクラさんはただ怯えてガタガタと震えている。



「あ、ああ」

私は死ぬんだなって思った。パパに言われたのに。

私は。ごめんねパパ。



「あれ?死にかけの顔はスゴい顔だね。口から唾液、目に涙。あはは。良い顔だよ美憂」

サナはニコッと笑い、何かを取り出し傷口に垂らす。

すると、傷が直っていく。何?何のアイテム?



「殺したいけど弱い美憂を殺るのは嫌だから回復させたの。あと、美憂さ私を殺るとき本気で来た?私はまだ何か考えながら殺った気がする。サナって大切な人の名前だよね」

サナはニコッとする。

え?知ってるの?サナを。



「美憂が小さい頃に会ったサナは私よ。なぜか記憶があるの。殺るのは本当は嫌い。でもあの人にたてつくと殺される」

サナは急に泣き出す。


その時私はサナを抱きしめた。


「辛いのよね。サナはいつもそうだった。辛い事を隠す。サナは優しいって知ってる。私はサナの親友なんだから」

私はそう言い強くサナを抱きしめる。

離れたくない。離したくない人が目の前に居るから。



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あと見てくれている人はありがとうございます。


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