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異世界でも俺はサラリーマン  作者: 花奈冠椛
始まりの町。アルス町、そして戦いは決戦へ
36/62

第三十五話 ララちゃん

俺は今、国王の妹を膝の上に乗せて仕事をしている。それに国王は目をつむって寝ている。

あれが国王って思うとなんか、ねぇ。

まぁ、じーと見られるよりはマシか。



カタカタ、カタカタ

とパソコンの打つ音が鳴り響く。

ララちゃんは嬉しいのか足をバタつかせている。

小さい子にとってはじめて見るものは楽しいのだろう。


「おじさん、これ何?」

ララちゃんが画面を見たまま俺に言ってきた。

小さい子にも分かりやすく言うには・・・。



「これはね。文字を打っているんだよ。このキーボードって言う物で打ってるんだよ」

俺はそうララちゃんに言った。


「キーボード?」

ララちゃんは良くわかってないような顔でこちらに見てきた。

小さい子に伝えるのは難しいなぁ。

あ、そうだ。


俺はララちゃんをだっこしたまま、部屋の奥から古いパソコンを出す。

そして、電源を付けて

椅子にララちゃんを座らせる。

横には美憂が仕事をしている。


「これを押してみて」

俺はそうララちゃんに言う。

ララちゃんはそーとキーボードのAと書いてある所を押す。

すると、画面にAが現れた。


「出た!」

ララちゃんは少し嬉しそうな顔でこちらを見る。

このキーボードは小さい子でも分かりやすいように作ってある。


ララちゃんは嬉しそうにキーボードをポチポチ押している。



「美憂、見てあげてね」

俺はそう美憂に言い席に戻り仕事に戻る。


「私も仕事あるのにもう~」

美憂はため息をつきながらもララちゃんの面倒を見ている。


そうしていながらも仕事しているうちに夕方頃になっている。

すー、すー、

誰かの寝息が聞こえた。


俺は立ち上がると直ぐにわかった。

美憂とララちゃんが寝ているのだ。


「お疲れ様、美憂」

俺は羽織っている上着を二人にかけて席に戻る。

美憂も疲れたんだろうな、小さい子の面倒は。

美憂もパパとママの大変さが分かってくれてるといいな。


俺は辺りを見る。

国王のアレン様はまだ寝ていた。

どんだけ寝てるんだよ。これが国王か?



「う、ふわぁ~」

アレンが目を覚ます。


俺は急いで席に座り仕事を始める。


「私は寝ていたのか。いや、ずいぶん寝たな。ああ、すまない。私としたことが寝てしまうとは」

アレン様は頭をかきながら俺に向かって言ってきた。


「いや、いいですよ。国王だと色々と疲れると思うので」

俺はそう答える。



「ララは寝てるのか。色々とありがとな地味さん。ララはあなたの事を見たくて仕方なかったので」

アレン様はそう答える。

妹の事も大事にしてあげてるんだな。


「それより、大事な話がある」

急に俺の席に顔をじっと見つめ言ってきた。

え?急に何?



「あの?なんでしょうか?」

俺はそう答える。

何をされるんだ。いや、怖い話はいやだー!



「ララを頼めないか?」

アレンはそう俺に向かって言った。


「え?どう言うことですか?」

俺はそう言った。

まさか、いらないとかか!


「ララは君の娘、美憂になついているように見える。だから、地味さんに育ててもらおうと思うんだ。実はこの間隣の王国から沢山の子が王宮に来て、世話をしているんだ。それであまりララとあそべてなくてな。でも、捨てるなんてくずのやることだから、困っていたんだ。だけど、君は仕事熱心、美憂ちゃんはアルスの事を助けてもらった。君にしか頼めないことだ」

アレンは頭を下げる。

俺は驚く、国王が頭を下げるなんて。



「え?でもアレン様の子ですよね。俺が怒られたり、襲われたりは?」

俺はアレン様に聞く。



「大丈夫だ。その点は私が配慮なりなんなりしておく」

アレン様はそう言った。

ここまで頼んでいるなら。



「分かりました。ララちゃんはこれからは俺と美憂、サクラさんで育てます」

俺はアレン様に向かって言った。



「ありがとう山田地味さん。それでは私はこれで」

アレン様は立ち上がりギルドから出た。



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あと見てくれている人はありがとうございます。


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