第三十四話 ギルドの仕事
俺たちは家に入り一夜を過ごした。まさか敵が現れるなんて思っても見なかった。でも、いずれやつらとも本気で戦うのだろう。
翌朝
「ふわぁ~、よく寝た」
俺は目を覚ます。横を見ると美憂とサクラさんが居ない。
「まさか!」
俺は階段を勢いよく降りる。
すると、二人が朝御飯を食べていた。
「え?ふ、二人とも早いね。起きるの」
俺が目をぱちくりしながら二人に向かって言った。
「うん。今日は早く目が覚めてね、それで二人で朝御飯を作ったの。パパも食べて」
美憂にそう言われ俺は席に着き、食べる。
美味しい、日本らしい味だ。
「美憂が作ったのか?」
俺が美憂に聞く。
「うん、サクラさんも手伝ってくれてね。久しぶりでしょ日本らしい味は」
美憂は自信満々の顔で俺を見てくる。
ほんと妻に良く似てる。
あ、そう言えば俺の中にミオが入ったままだったな、新しく立てられたらそこで一旦出してみるか。
「美味しいよ」
俺はそう答える。
「岩石の方はどうなったっけ?」
俺は美憂が集めた素材の事を話す。
すると、サクラさんが口を開き、
「私が加工屋に渡しときました。受付も休憩があったのでそこで加工屋に行ってね」
サクラさんはそう答える。
うん。それなら大丈夫だろう。
「ありがとうサクラさん」
俺はお礼を言う。
「早く仕事に行こう。ギルドが始まるよ~」
美憂は足をバタつかせながら俺たちに向かって言う。
「はいはい」
俺たちは同時に美憂に向かって言った。
そうして俺たちは準備をして屋敷に向かった。
屋敷
「よし、この資料お願い」
俺は美憂に向かって言った。
「わかった」
美憂は俺の資料を受け取り、自分の席に座りパソコンで文字を打ち始める。
今日は三人だ。
「よし、頑張るぞ」
俺は自分の資料を机に起き、パソコンを打ち始める。
仕事は確かに地味なパソコン打ちかも知れないけど、それでもこれで助かってる人は居る。
まぁ、サクラさんなんだけどね。
それでも、俺は今最高な気分なんだ。
平和。それが俺の望むもの。
「すみませーん、ギルドに冒険者登録したいんですけど」
一人の男の子がサクラさんに声をかける。
見た目からして十四くらいかな?
「はい、分かりました。これをそこの台で書いて書けたら私に渡してください」
サクラさんは資料を男の子に渡す。
男の子は資料を受け取り、台で紙に書いている。
必要な情報もこちらとして知っておかないとダメだからね。
「はいこれでいいですか?」
男の子が紙を渡してきた。
名前はガルタ・ガバ。
私は資料に目を通し、
判を押す。
「はい、大丈夫ですので冒険者登録は完了です」
サクラさんはガルタにそう言った。
「ありがとうございます」
そう言い、掲示板を見に行った。
冒険者はこうやって増えていきます。大体は依頼の報酬金で来る人が多い。冒険者登録は余り居ないのだ。
「二人とも、仕事は順調?」
私は二人に声をかける。
順調だよ。
その声が私の耳に聞こえる。
良かった、私も受付だけじゃなくてパソコンの基礎でもあとで教えてもらおうかな、なんてね。
昼
「ふわぁ~、ようやく終わった。美憂も疲れたか?」
俺は美憂に声をかける。
すると、
「うん。大丈夫だよ。私も終わったとこ、そう言えば弁当作るの忘れてたね」
美憂がそう言った。
そうだ、俺たちは弁当を作ることを忘れたまま会社に来てしまったんだ。
「外で何かでも買おう」
俺はそう言い立ち上がる。
そして、美憂とサクラさんを連れて外を出歩く。
そして、サクラさんのチョイスでリンゴを食べることになった。まぁ、このリンゴ一つ食べただけで腹持ちがいいんだよな。
俺たちはリンゴをかじりながら屋敷へと戻る。
「よし、腹の補給も出来たし、仕事を頑張るか」
席に戻ろうとしたとき、俺の席に女の子が座っていた。頭には小さなティアラ、髪はピンクのショートヘア。フリフリのドレスを着ている。靴も高級そうな靴だ。小さいし、六か七歳くらいか?
「あ、あの?君は誰かな?」
俺はしゃがみ女の子の目線に合わせる。
「私ね、ここの仕事みたいの」
女の子は俺にそう言ったその時、背中にゾクッと寒気がした。
は!となり振り返るとそこには国王のアレンが居られた。
「あ、な、なんでしょうか?」
俺は頭を下げる。
「そうかしこまらないでくれ。この子はアルスの妹のララだ。アルスが妹に君の事を話してね。あと美憂の事も。それで見たいって言って泣きそうだったからここにって訳だ。ララの事は気にせんでくれ」
アレンはそう言い、近くの椅子に座る。
「あの、国王様がここに居られて大丈夫なんですか?」
サクラさんがアレンに声をかける。
「私の事も気にせんでくれ。ララが満足したら勝手に帰るから」
と言い、目を閉じるアレン。
いやいや、寝てるー!寝るの早すぎだろ。最速レベルか!
俺はそう思い。ララちゃんを抱き上げ席に座る。
ララちゃんは俺の膝の上に座りながら色々な見ている。
小さい子って色々見て学ぶんだよな、美憂も小さい頃、美央を見て育ったからな、まぁ、数年くらいなんだけどな。
俺はララちゃんを膝に乗せたまま仕事を始めた。
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