第二話 指輪
俺たちはサラナさんの家に住むことになった。
色々あるがまぁ娘の事を思うと、少しだけ気持ちが落ち着く。
マラナさんがお風呂から上がってきた。
前の服装よりもフワッとした服装。
艶のある青の髪、肌には少し水滴が着いている、なんか、凄く、興奮する!は!ダメだ!何て俺はくそな男なんだ。はぁ、はぁ。
「あの、お風呂上がりましたので次どうぞ」
マラナさんがこちらを見つめる。
「あ、はい!入らせてもらいます!行こう美憂」
俺は頬を赤くして娘を抱き抱え風呂場に着く。
お風呂は日本と変わらない。なんか新鮮があるのは確かだけど。
ジャアー!
俺はシャワーで体を洗う。
この世界にもシャワーはあるんだな。
色々な発見がありたのしい。
美憂も体を洗ってあげた。
そして俺たちは風呂の中に
ジャプン
お風呂の湯加減は悪くない。美憂にちょうどよい湯加減だ。
「はぁ、疲れが取れる。やっぱり風呂は気持ちがいいな」
俺は独り言を言う。
「パパ、これ見て」
美憂は指輪のような物を見せる。
うん?これはマラナさんが忘れたものだろうか。あとで渡すか。
俺は指輪を美憂から受け取り、少しだけ考える。
この世界はアレス王国って言ってたよな、てことは、他にもなんちゃら王国みたいなのがあるのかな。まぁ、まずは仕事に就かないと明日の朝にでも話してみるか。
俺たちはお風呂から上がり、タオルが置いていたのでそれで体を拭く。
「パパ拭いて~」
美憂が俺に言ってきた。
「はいはい」
俺は美憂の体を拭く。
その時、気づいてしまった。あ、俺たちパジャマ無いじゃん!ってことに。
は、裸で出るわけにも行かないし、さっき着てた服を着るって言っても少し嫌だが。まぁ、いい裸よりはましだ。
俺たちは着ていた服に着る。そして、お風呂場から出た。
そこには椅子に座ってぼーとしているマラナさんが居た。
「あのマラナさん?お風呂入りましたよ」
俺は声をかける。
「あ!はい。分かりました。うん?その服、着てた服ですよね。ごめんなさい服を出すのを忘れて」
マラナさんは顔を赤くする。
「いやいや、気にしないでください。この服来てると落ち着くので」
俺は何とか言う。
「そ、そうですか?でも、洗わないと匂いますよ」
マラナさんはこちらのイタイ所を言ってきた。
「でも、男性の服なんて無いですよね」
俺は何とか言葉を出す。
「大丈夫です。これがあるので」
マラナさんは棚から服を取り出した。
それは日本で言うジャージに近い服だ。
「まぁ、良いですよそれで」
俺はそれを受け取り、陰で着替える。美憂も綺麗な服を着せてもらった。
うん。まぁ、悪くないな。
着た感想。
そして、俺たちはベッドに入る。
なんか、女の子の部屋っていい臭いがするって言うけど、ベッドもいい臭いがする。
なんかドキドキしてきた。
俺たちは美憂を挟みベッドで眠った。
まぁ、美憂を挟んでいるから、なんか落ち着く。
そして、翌朝早朝
「う、うぅ~もう朝か。ふわぁ~」
俺はあくびしながらベッドから出る。まだ、マラナさん、美憂は眠っている。まぁ、俺が早いだけか。
俺はリビングに行き、棚を見てみる。
中にはりんご?ぽいのや、野菜、お菓子らしき袋もあった。
「へぇー、ちゃんと買ってるんだな」
俺は近くにある椅子に座り、窓の方を見た。
これから、どうなるんだろうな。地獄かな?天国かな?出来れば天国でお願いします。
俺は心の中でそう思いながら意識が少しずつ消えていく。
「は!」
目が覚めたときには、マラナが朝ご飯を作っていた。どうやら寝たっぽい。
「目が覚めました?朝ですよ」
マラナが料理を持ちながらこちらに来た。
「はい朝早く起きて椅子に座っていたらうとうとと」
俺はそう言った。
「ふふ、なんだか私のお父さんみたいですね」
マラナがクスッと笑い、料理を置く。
「恐縮です」
俺は頬を赤く染める。
「さ、食べましょ」
マラナが言う。
俺の隣には美憂が座っている。
「パパ?」
美憂がこちらを見る。
「どうした?」
俺が美憂に聞く。
「ぼーとしてた!」
美憂はそう言い箸で料理を食べる。
まぁ、野菜盛り合わせみたいです。ヘルシーだなぁ!!
俺はそう思いながらも食べました。
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まだ、続きます。