第十九話 久しい友達
魔物によって壊されたギルド。しかし、地味と美憂のお陰で魔物は倒せた。だが、ギルド内は滅茶苦茶になり、修復不可。近くの土地に建てる事になる。
「建てるのに数ヶ月かかるそうです」
俺はサクラさんと美憂に向かって言った。
そうなるとギルドとしての仕事は。
「どうしましょう、ギルドが無ければ冒険者はこの町に来てくれません。それに、依頼もこんなに来ているのに」
サクラさんは箱に入ってある依頼書を俺たちに見せる。
「どこか、借りれる場所があればいいけど?どこもないよね」
美憂が俺たちに向かって言う。
俺たちは悩んだ。
その時、
「うん?あれれ?美憂ちゃん?」
女性の声が聞こえ、美憂は振り返る。そこにはモモちゃんが居た。
「モモちゃん!久しぶり!何してたの?」
美憂はモモの元に走る。
「依頼を達成したから、ここに来たの。それより、ギルドがボロボロだったんだけど?」
モモがギルドを指差しながら美憂に向かって言う。
「それは、・・・」
美憂は有ったことを話した。
モモは頷きながら聞いてくれた。
「成る程、魔物によってギルドは壊滅、しかし、依頼は沢山あるけど建物が建つのは一ヶ月くらいかかる。絶望だね」
モモはクスッと笑う。
「笑えないよ~。モモちゃん借りられる建物とか無い?」
美憂はモモに向かって頭を下げる。
すると静かに、
「じゃあ、私の所に仮として置く?」
モモが提案してきた。
美憂はキラキラと目を見開け、
「え!モモちゃん、家大きかったっけ?」
美憂が聞く。モモちゃんの小学生の時、確か綺麗な服を着てたのは知ってたけど。まさかお金持ちとか?
「うん。パパがお金持ちでね。大きな屋敷があるよ。そこの一部屋をギルドとして借りる。もちろんお金は払ってもらうよ」
モモが美憂に向かっていってきた。
コツコツ
「美憂?この子は?」
地味とサクラが美憂に歩いてきた。
「モモちゃんだよ。小さい時、白の制服来てた子。覚えてるでしょ」
美憂がモモの横に立つ。
「ああ!君がモモちゃんか、覚えてるよ。モモちゃんのお父さんとは仲良くしてもらってるよ」
俺はそう言った。そう、モモちゃんのお父さんとは色々とギルドに色々な物を支給したり、貸してもらったりしてる。
「あ!いつも来てた人美憂のお父さんだったんだ。少しだけ老けました?」
モモちゃんは直球発言を俺に向かって言った。
「う、うん。そうだね、九年も経てば老けるよ。それより美憂となんの話してたの?」
俺は少しグサッと来たがまぁ、それより何を話してたのか気になった。
「あのね。モモの屋敷の一部屋をギルドとしての貸してくれるって、まぁ、お金は必要だけど」
美憂がモモの代わりに言った。
「そうなの?それならこちらも嬉しいいんだけど、大丈夫なの?お父さんに聞かなくて」
俺は心配そうにモモちゃんに向かって聞く。
普通、家に知らない人も入ってくるんだ。聞くのが普通だ。
「それは」
モモちゃんは口が閉じる。
カツカツ
「あれ?地味君じゃないか?どうしたんだい?こんな場所で?」
俺に声をかけた人はなんとモモちゃんのお父さんだ。
「あ、グレードさん。実は」
俺はグレードさんにもすべて話した。
「そう言うことですか。モモ、勝手に部屋なんて貸しません!」
グレードさんはモモを叱る。
当然だろう、勝手に家の一部屋を貸すなんて。
「ですが、今回は仕方ありません。ギルドは私の支給している物もある。それにお金も少し分けてもらっている。貸しましょう一部屋を」
グレードさんは笑顔で俺の方を見た。
「本当ですか!ありがとうございます!」
俺は涙目で頭を下げる。
サクラさんも泣いている。
「早くこれを運びましょ」
モモが箱を持ちながら美憂に向かって言った。
「うん!少しの間だけどよろしくね。モモ」
美憂も笑顔で荷物を持ち上げる。
さぁ、ここからギルドがまた再開出来る。
俺は胸を張りながら、荷物をグレードさんの屋敷に運ぶのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
魔物、やられちゃいましたね。
ふん!下らん。あんな魔物ゴミと同じだ。しかし、あの二人中々やる。そう、思いません?マラナさん。
手足を拘束されるマラナ。
あの二人は強いんだから!あんたなんかに負けない。
そう言ってますけど。
下らん。お前もいずれあの二人と戦うことになる。
どう言うこと?二人と戦う?
いずれ分かる。いずれな。ぐはははは!!!
気をつけて、地味、美憂。
コメントと評価お願いします。
あと見てくれてありがとうございます。




