第十五話 冒険へ
俺は家に着き、マラナさんのご飯を食べた。美憂は疲れたのかお風呂に入って上がった途端ベッドに向かって行った。
それだけ疲れてるのだろう。
夜
「どうしたの?まだ寝ないの?」
マラナが水を飲みながら聞いてきた。
「あのさ、この世界に魔王とか居ないよね?」
俺は唐突に聞いた。ふざけているわけではない。
「居るって言ったらどうする?」
マラナが椅子に座りこちらに向く。
「脅威があるなら、それをどうにかしたい。でも、俺はただのサラリーマン。何かが出来るわけでは無いし、魔法もあまり得意ではない」
俺はマラナの目を見ながら言った。
「確かにこの世界には魔王と言う存在は居るけど、脅威となるほどの力は持っていないわ」
マラナはそう言った。
「実はさ」
俺は会社で聞いた事を話した。
「お前はこの世界から逃れられないって。う~ん、もしかしたらそいつはとんでもない化け物かも知れない。でも姿も無いし回りには居なかったんでしょ?」
マラナが聞いてきた。
「それはそうだが、でも不安なんだよな。そいつがこのアレス王国を滅ぼすんじゃないかって」
俺は暗い顔をする。
不安で仕方ない。俺の悪い予感はよく当たる。
「分かったわ。それは私が調べる」
マラナが立ち上がりそう言った。
「どうやって調べるの?」
俺はマラナに聞く。あてがあるのだろうか。
「この世界にはたくさんの大陸がある。そこの何処かに居るんだと思う。だから私、冒険に行くわ」
マラナはそう言った。
ぼ、冒険?
「え?じゃあ家は?」
俺は慌てて聞く。
「二人で住んで。まぁ何もなかったら帰ってくるから」
マラナはそう言い、ベッドの方に向かう。
「分かった。でも気をつけてね。相手は何者か分かんないから」
俺は忠告をする。
奥ではーいと言う声が聞こえた。
俺はため息をつく。
本当に何もなければいいけど。
翌朝
俺と美憂、マラナは朝御飯を食べている。
「いつも美味しいご飯ありがと」
美憂は嬉しそうな笑顔で言った。
「いいえ、私も美憂の笑顔に元気付けられているわ」
マラナも言った。
そして、俺たちは仕事に向かうため玄関を出るとき、
「頼むわね」
マラナさんはそう言いリビングに戻っていった。
俺は心の中でうん。といい玄関を開け、会社へと向かう。
いつも美憂と話し込んでると会社についている。
会社
「よし、今日も頑張ろうな。美憂」
俺は美憂にそう言った。
あの声は気になるけど、きっとマラナが見つけてくれるだろう。俺は心のどこかでそう思った。
「うん。頑張ろうね。パパ」
美憂は席に着きパソコンの電源を入れる。
そして、9時、仕事が始まる。
カタカタ、カタカタ
キーボードを打つ音。それと俺の心臓の音がよく聞こえる。
「これか~。よし」
カタカタ
美憂は独り言をいい、キーボードを打ち始める。
俺もキーボードで文字を打っていく。
変なこと考えてたら仕事に支障が出る。忘れよう。
カタカタ、カタカタ
今日もキーボードを打つ音が部屋に響く。その音はこれから何かがあるような不安な音のような感じが。
コメントと評価お願いします。
あと見てくれてありがとうございます。




