プロローグ
ここは何処なんだ?いやまずなんで俺はこんなところに!
ある男と女の子が異世界に転移した。
黒髪ショートヘア、黒の服に黒のズボン、見た目が地味な男。山田地味。
そして、その隣にいる女の子。
ピンクの服にヒラヒラのスカート。肩まで伸びた茶髪の子。
山田美憂。
なぜ、俺たちがこんな所に入るかと言うと、
数時間前
「パパ!パパの所に行きたい!」
美憂が廊下から駆けてきた。
「ダメだよ。お家に居てね。帰ったら、お外で遊ぶから」
地味は娘の頭を撫でて玄関を出た。
「むぅー!」
美憂は頬を膨らませて、自分の部屋に戻った。
僕の名前は山田地味。普通のサラリーマンだ。いつものように会社へと向かう。
僕はいつものように椅子に座り、パソコンを打ちまくり、書類を作るのだ。
だから、滅茶苦茶、地味な仕事。
だから、後輩にも地味な仕事は相性がいいですね、って言われる。
まぁ、いつもの言われるから慣れてる。
仕事は18時に終わる。
僕は家に帰ると娘と公園で遊ぶ。
夜遊ぶからよく警察に職務質問される。まぁ、何回もこれしてるから五回目くらいからは無視されてるよ。
ある日のこと
「パパ、見てみて」
娘が何かを見つけた。
「な、なんだこれ!」
僕は不思議な渦を見つけた。良くある異世界に行けるような渦が
「なんだこれ」
俺は手を伸ばすと不思議な感覚を感じた。
「パパ、行ってみようよ」
美憂が渦のなかに進む。
「ちょっと待て!」
俺も渦の中に入る。
「うん?!」
すると渦に吸い込まれる。
「な、なんだ!これ!うわぁぁ!!」
俺と娘は渦の中に吸い込まれた。
「・・・、う、うぅ!」
気がつくと草原の真ん中で娘と横に倒れていた。
「おい、大丈夫か美憂!美憂!」
俺は美憂を揺さぶる。
「う、ふわぁ~、パパおはよう」
娘は眠たそうに目を擦りながら起きる。
俺は娘を抱き抱え、辺りを見渡す。しかし、そこはただの草原で何もない。草、花、だらけ。
「ここは何処なんだ?日本なのか?いや、まさかアメリカか?」
俺は辺りを散策してみる。すると、家が見えた。
「あそこの人にここがどこか聞いてみよう!」
俺は家の方に向かって歩く。
近くに来ると、インターホンも無いし車もない。それどころか表札表札がないから誰なのかわからん。
コンコン
俺は家の戸を叩く。
「はーい!」
家の中から声がした。声からして女性だろう。
ガチャ
「はーい!どなた、・・・、誰ですか?」
女性が出てきたのだがまじまじとこちらを見る。
まぁ、そりゃそうか。服装だって明らかに違うのだから。
「俺は山田地味。この子は娘の美憂。聞きたいことがあるんですがここは日本の何処ですか?」
俺は出てきた女性に聞く。
「日本?何言っているんですか?ここはアレス王国ですが?」
女性が二人に向かっていってきた。
「アレス王国?はい?いや、まさか!ここは異世界なのか!」
俺は遠くを見つめてたそがれる。
「あの?何か困ってる事があるなら聞きますけど」
女性が俺に言ってきた。
「そ、そうですね。では失礼します」
俺たちは家の中に入った。中の作りはまるでヨーロッパ系の家って感じ。
僕たちは椅子に座り事を話した。
女性の名はサラナ・マウと言う。独り暮らしで立派だよな。
「う~ん、私ではなんとも言えませんが別の世界から来たって事ですよね。それであなたたちは日本?ってとこから来たと言うこと、渦に吸い込まれて気づいたらここにいた」
サラナは少し考えている。
「パパ、お家帰らないと仕事は?」
美憂がこちらをくりくりした目で見てきた。
「そ、そうだよな。もし、帰れなかったら、俺クビか。嫌だー!!」
俺は頭をかく。
「あの、仕事って?」
サラナが聞いてきた。
「あっちではサラリーマンをしているんです。書類の作成なんですよね」
俺はそう言った。
「私も出来ることなら手伝いたいですがもし、冒険となると、そこまでは」
サラナが言ってきた。
「いやいや、いいですよ。俺たちが悪いので。すみません」
俺は娘を抱き抱え家を出る。
「あの!」
サラナさんが家から出てきた。
「はい」
俺はサラナさんの声で振り返る。
「もうすぐ夜になりますし、今日は私の家で休んでください」
サラナさんはそう言った。
「分かりました。ありがとうございます」
俺たちはサラナさんの家て一泊することにした。
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