表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最恐のダンジョンマスター〜殺戮記〜  作者: TATUJI
第1章 アランベルト王国編
50/56

50話 アランベルト王国の滅亡・中




ミレイさんが国王、宰相、王妃を連れて地下に行ってしまった



あの3人については諦めるしか無いが、せっかく考えた嘘が無駄になってしまう



結構考えたんだけどな…残念



そう考えていると



「んー!!!んー!!!」



「ん?」



桜の木によって雁字搦めにされている1人のおっさんが騒ぎ出す



「桜」



桜にそう命令すると、先程と同じ様におっさんの口の部分から桜の木が移動した



「貴様!()()様に何をするつもりか愚か者!!アランベルト王国の王妃様だぞ!一国を敵に回してただで済むと思っているのか!!すぐ様あの女を呼び戻し王妃様を解放しろ!いいか!これは命令だ!!「世界の終わり」だか始まりだかは知らないが即刻、解放しろ!!!」



おっさんが叫ぶ



おおー、なんて期待通りの反応



普通はこうなるんだよ



そう考えている間もおっさんは叫び続けている



「聞いているのか!!命令だ!!王妃様を解放しろ!!!」



こいつ……何故王妃の心配を1番にするんだろ?



順番的に国王じゃないのか?



国王>王妃>宰相の順番だと思うんだけどな…何かあるのか?王妃の親戚とかかな?



「はぁそうですか…それよりも貴方は誰ですか?」



俺はそうおっさんに聞く



鑑定をしているのである程度は分かってるけどね



「はぁはぁ…わしを知らんのか?わしはアランベルト王国の重鎮にしてアランベルト王国の大臣である!!!」



おっさんは俺を睨んで凄みながら偉そうにそう怒鳴った



おー大臣



つまりアランベルト王国のお偉いさん



自分の事、自分で重鎮って言っちゃってるけど



まぁ鑑定で知ってた



そしてその騒ぐおっさんと同じ服を着たおっさんがあと2人いて、そして高そうな服を着た女性が3人居る



鑑定の結果から大臣とその奥さん達か



あと残ってるのはメイドと兵士だけ



「桜、そこの大臣3人と高そうな服を着た3人の女性以外、殺せ」



俺は落ち着いた口調で桜に命令を出す



「何!?」



おっさんが叫ぶ



「かしこまりました。………樹木葬々(じゅもくそうそう)



桜がそう言うと先程言った6人以外に絡み付いている木が大きく膨らみ、捕まっている人達を握り潰した



大きく太くなった木の隙間から真っ赤な血が流れ落ちていく



俺は木で出来た玉座から立ち上がり、絶句しているおっさんに近づく



「これは警告です」



「………警告だと?」



「ええ、我々はその気になれば貴方達をいつでも殺す事が出来る、そう言った意味合いを込めています。そして彼らの様になりたくの無いのであれば、その事を十分に踏まえての発言を求めますよ」



そう言いながら俺は、笑顔を浮かべる



「…」



おっさんは悔しそうな顔をしながら黙った



よしよし、静かになった



「では皆様、生き残りをかけて取り引きをしませんか?」



ゲームじゃないよ



「取り引き…だと?」



おっさんが振り絞る様な声で聞いてくる



睨んでいるが凄みも威圧感も感じられない



俺は再び口角を吊り上げる



ーーー



「こ、こちらです」



前を行く婦人Aの後を俺と桜がついていく



先程いた部屋からだいぶ離れたがまぁ大丈夫だろ



あの部屋の大臣達は紅が見張ってるしな



あれには驚いた。だって桜と紅、分離できるんだもん



桜に「そんな事出来んの?」って聞いたら別の個体としてドライアドを作ればいいだけの話ですし、そもそも私と紅の本体は神創樹ですので、だって



なら最初からそうすれば良かったのに。無駄に驚いてしまったじゃないか全く



そう思い、桜を睨んでもニコッとした笑顔で返してくる



顔が良いので余計に腹が立つ



「こ、こちらです」



婦人Aはそう言って次の通路を曲がっていった



あ、この人は婦人A。あの部屋にいた6人の1人



彼女にはある場所へ案内して貰っている



目的地は何処だか分からないけど



俺はあの部屋の生き残り6人と取り引きをした



と言うよりも唆し?…まぁそんな感じの脅しである



俺は、我々「世界の終わり」はこのアランベルト王国が欲しい、手に入れる為に来た。しかしアランベルト王国の人は別にいらない。皆殺しにする予定である



しかしだ、アランベルト王国について詳しい者を多少は生かして味方にし「世界の終わり」に引き込めと言う命令をボスに受けたと嘘を付いた



そして、私が生かしておいても良いと思う様な対価を差し出せた者だけを生かしましょうと言った



その結果が今の状況である



それを言った瞬間に3人の女性が一斉に出せると言ったのでまずは女性陣に案内して貰おうかなと



そしてその記念すべき1人目がこの婦人Aである



あ、婦人Aって呼び方なんだけど。もちろん適当



だって覚えられないんだもん



なんでかわからないけど貴族は名前がクソ長い



あの部屋にいた6人も全員名前が長かった



しかも、何故だか国王よりも長い。不思議だ



この婦人Aだって、本名は、アイリリース・フィン・ソールトートルト・アイガッシュ・バルソッサ・アルキルドルト…………ああ!!もう!!



分からん。覚えられん



全員こんな感じ。だから諦めて大臣A、B、C、婦人A、B、C、と呼ぶ事にした



「ひっ!?あ、あの、こ、こちらです」



婦人Aは軽く悲鳴を上げ、通路を曲がっていく



悲鳴を上げた理由は簡単、通路に転がっている死体の近くを横切ったから



転がっている死体は様々



兵士であったりメイドであったり深いローブを被っていたり…魔法使いかな?



他にも偉そうな格好をしていたり、他の死体に守られる様にして死んでいたりしている



城では物凄い数の人が亡くなっていた



しかも、その死体には大量の蝿が引っ付き飛び回っている



結果として、余り見たくない光景が広がっていた



まぁ蝿が俺達の方に一匹も飛んで来ないのはせめてもの救いだろう



「桜」



桜に命令すると桜は腕から木の杭を飛ばして死体を縫い付けた



死んだふりをしている奴がいるかも知れないからな、今まですれ違った死体には全部そうしてる



蝿は何故だか俺達には攻撃して来ないので放って置いている



ベルゼブブの仕業かな?わからないけど



「つ、着きました」



そんな事をしながら歩いていると、婦人Aが止まる



そこは大きな扉があった



婦人Aは何処からか鍵を取り出して扉の鍵を開ける



そして扉に向かって何かブツブツ言い出した



何をしているんだろ?



すると桜が俺の前に立った



「敵が出てくる可能性があります」



ああ、罠とかに連れてこられた可能性も十分あるか



俺は手の中に小さな(キューブ)を作っておく



いざと言う時は俺のホムンクスル体事、吹き飛ばしてやる



そう俺と桜が警戒していると



カチリっと音がして



「開きました」



婦人Aが頭を下げてくる



すると扉が自動的に開き、中には



部屋一般に広がる金銀財宝が



「「おお〜」」



2人して声を上げる



「ここは?」



「アランベルト王国の国庫にございます。我が家は古くから国庫の管理を任されております」



婦人Aに聞くとそう答えた



おお〜国庫、つまりアランベルト王国の金庫だよ金庫



俺は中に入り、見回す



学校とかの体育館程の広さがあり、そこに乱雑というか金銀財宝、様々な物が積まれている



凄いなおい。幾ら分の価値があるんだろうか



「何故こうもぐちゃぐちゃなんだ?もう少し整理すれば良いのに」



俺がそう零すと



「此処には盗難防止の為、専用の入れ物しか持ち込め無い様になっております」



婦人Aが教えてくれる



なるほど、一箱金貨何枚とか一袋何枚とかにしてると盗まれる場合、簡単に持ち出せてしまうのか



だからこうやって乱雑にし、盗みに入った者には仕分けや入れ物に詰めるって言うワンテンポを挟ませるのか



「でもそれだと内部犯の場合は気付けないのでは?」



「此処に入れるのは契約魔法がかけられている者か奴隷だけなのでそう言った事は起こらないかと思います。私も入るのは初めてです」



ああ、なるほど



盗めない様にした奴しか入れないのか



俺は金銀財宝を片っ端からボックスに入れていく



と言っても此処もダンジョンなので一瞬でボックスに入れられた



婦人Aが驚いている



「これはいい物を頂きました。貴方の今後については期待していて下さい」



俺はそう婦人Aに言う



まぁ嘘なんだけどね



婦人Aは満面な笑顔を浮かべて



「ありがとうございます!!!」



深く頭を下げた



………



「此処は?」



「書庫にございます」



婦人Aを先程の部屋、キングコアのあった部屋に戻して次は婦人B



婦人Aの時と同じく、死体だらけの道を行き、桜が死体を杭で縫い付け、ついてきた



婦人Bが差し出した対価は城にある書庫であった



広さは此処も体育館程の広さ



そこに大量の本棚があり、様々な本がある



「此処は君の一族が?」



「はい、私の家は書庫の管理を任されています」



なるほど



まぁ今の所、本はあっても無くてもどっちでもいいので適当にボックスに仕舞っておく



「これはいい物を頂きました。貴方の今後については期待していて下さい」



婦人Aの時と同じ事を言い、次に行く



………



婦人Cの対価は武器庫で管理を任されているんだって



武器か…持ってた銃も刀も神創樹に食べられちゃったんだよな



と言うか全部出しで全部、神創樹に栄養として食われたしな



現在俺の持ち物?は、ミレイさんにマザーゴーレム、ベルゼブブ、キングトロール、神創樹と桜、紅だろ?



後はゴブリンとかオーク、オーガ、環境狼、ワームの生き残りだけだ



後は本当に全部食われた



イーリスの町の生き残りとか捕まえてた人とか縦巻きロールとかインビブル・アイとかも全部食われた



アランベルト王国全体に関しては、まだちゃんと確認してないので一旦置いておく



そんな事を考えながら武器をボックスの中に仕舞っていく



はい、次!



………



今度は1番大人しかった大臣C



婦人達と同じ要領で付いていく



ちなみに、A、B、Cの順番は適当なので誰が誰と夫婦なのか俺にもよく分かってない



まぁそこまで重要じゃ無いし気にしなくて大丈夫だろ、結局は殺すし



騒いでた大臣だけは大臣Aと決めている



大臣Cについて行くと隠し通路だったり魔法で見えなくなっている隙間などを通って行く為、信用出来なくなって来た



「此処だ」



魔法と機械仕掛けによって隠された地下に続く扉



その扉を開くと



「何、此処?」



倉庫程の広さに大量に積まれた…大小様々なガラクタが



「禁庫じゃ」



「禁庫?」



何それ?どゆこと?



「此処にある物は、国によって所持する事すら禁止されている物じゃ。私はその管理を任されておる」



所持する事すら禁止されている物?



つまり国が指定した危険物が保管されている部屋って事か



大臣Cの横を通り過ぎて手近にあったナイフを持ち上げる



鑑定



ーーーーーーーーーーーーーーーー


猛毒ナイフ



刀身から常に致死性の猛毒を分泌しているナイフ。0.01mgで死に至る。専用の鞘に入れない限り永遠と分泌し続ける。過去には3つの国を滅ぼしたと言われている


ーーーーーーーーーーーーーーーー



なんて使えそうなナイフ!これは良い!



こっちは…飛蝗?



しっかりと口が閉じらた瓶の中に数匹の飛蝗が閉じ込められている



通気孔とか無いけど大丈夫なのかこれ?



鑑定



ーーーーーーーーーーーーーーーー


不死飛蝗



燃やす以外では絶対に死なない飛蝗の魔物。最大で15cm程のサイズになる。群れで行動し肉以外の物ならなんでも食べる為、蝗害を引き起こす。大食漢であり、古くより多くの国を滅ぼしたとされる


ーーーーーーーーーーーーーーーー



………こっちも使えんなおい



え?この部屋にある物全部こんな感じ?



「おい」



黙ったままの大臣Cが声をかけてくる。静かに俺の事を睨んでいた



「これはいい物を頂きました。貴方の今後については期待していて下さい」



婦人達と同じ事を言い、全てをボックスに入れて行く



この部屋の物は後でじっくり見よう



………



今度は大臣B



移動はこれまでと全部同じ



大臣Cと同じ様にうろちょろして隠された地下室に



先程の禁庫と同じ大きさの部屋が



「禁書庫である」



「禁書庫?」



つまり国によって禁じられた本だけの図書館



俺は適当に本を1冊取り出す



『アランベルト王国、密偵記録〜近隣諸国について〜』



………うん、たぶん暗号で書かれているんだろうな



翻訳のスキルのおかげで漫画みたいなタイトルに変換されている



まぁ内容は絶対に使えるし後で読むか



ボックスに入れて、隣の本を取り出す



『著者:ザクリス・ソート

転移魔法の応用による空間の崩壊、全てを飲み込む無の空間(ブラックホール)の召喚方法』



なんか文字が二重に見える、翻訳のスキル影響かな?



………ブラックホール?



転移魔法ってそんなやばい事出来んの?怖



後でミレイさんに聞いてみよ



此処も大変使えそうだ



本を全てボックスに入れる



「これはいい物を頂きました。貴方の今後については期待していて下さい」



はい、次



………



最後は散々騒いだ大臣A



今の所、大人しく連れてってくれている



そう言えばこのおっさんの声、キングコアの地下で騒いでたおっさんの声なんだよな



神の鉄槌とか騒いでた奴



内容的に国王かと思ってたけどこのおっさんだったんだよな



何かあるのかな?



「………何故…あの者達を殺したのだ」



「ん?」



あの者達?



「………貴様が殺した私の騎士とメイド達だ」



大臣Aはそう言いながら桜を睨む



「ああ、意味などないですよ。警告で殺しましたから」



まぁ元から殺す予定だったしな



「………そうか………あの中にはな私の娘と息子がいたのだ」



へ?



「命令だ!やれ!お前ら!!!」



大臣Aが叫ぶ



すると通路のあちこちに扉や穴が開き中から黒尽くめの者達が飛び出してくる



「私はな!暗部の管理を任されておるのだ!!!」



そう叫ぶ大臣A



桜が俺の前に飛び出す



弱肉強食(ハングリー・ワールド)



桜がそう言い両腕、両足の木が伸びて行き通路全体を覆って行く



黒尽くめの奴らが木々に吹き飛ばされ潰され、削られ突き刺さり死んでいく



大臣Aも大樹に吹き飛ばされて死んだ



桜が暴れに暴れて、木を元に戻して行く



「やはり罠に誘う者が居ましたね」



桜が声をかけてくる



「そうだな…それにしても6人中1人だけってのが気になる」



幾ら何でも少な過ぎでは?



「そうですね、何かあるのでしょうか?」



2人して首をひねる



すると



「マスター!」



ミレイさんが何処からか現れた

 


「マスター、大変です」



うん、全身血だらけなのが大変だね



言わなくても分かるよ、返り血でしょそれ



どんな拷問?尋問すればそうなるんだろ



「国王が偽物、()()()でした!」



………お?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ