48話 ミレイの力(編集しました)
お久しぶりです、今年初の投稿です。お待たせしました。今年も宜しくお願いします
大幅に編集しました。申し訳ございません
sideミレイ
キングコアを奪った後、我々3名は神の名を語るゴミ屑…失礼。アランベルト王国の王達が出てくるのをキングコアのあった場所で待っています
「絶対に殺してやるからな!!覚悟しておけよ!!」
王か兵士、側近いずれかの怒鳴り声が地下室に通じる床の扉より聞こえてきます
「なかなか開かないね」
我らがマスターであり、創造神様により偉大な使命を得ているお方はのほほんとしながら扉が開くのを待っています
「多重結界に多重ロック、硬質化に衝撃吸収など他にも様々な魔法が付与されている扉ですからね。一度発動したらそうそう開けられないのでしょう」
それにあの扉はキングコア経由で魔法を発動していた様子。キングコアを我々が奪ったので開かなくても当然かと
「そうかー」
マスターは大きな欠伸をしながらボーっと待っています
………マスター、もう少し緊張感と言うやつをですね!
私がそうマスターに注意をしようとした時、バタンっ!!っと大きな音を上げながら扉が開き、それと同時に
「煙魔法、煙幕」
扉から大量の煙が発生してきます。あれは土魔法の派生の煙魔法
空間魔法「範囲指定:半径50m」を発動し
「空気浄化魔法、クリーン」
空間魔法+浄化魔法の合わせ技を発動
私から波紋が広がる様に煙が消えていきます
すると、煙の中からの複数の兵士とメイドが出てきました
煙幕と同時に飛び出したのでしょう。全部で10人程度、私にかかればどうって事は…はて?思った以上に速い?
今現在、私は処理能力の真髄とも言えるゆっくりと動く世界にいます。私は戦闘時にはいつもこのモードに切り分けています
実際には煙幕を放たれてから1秒しか経っておりません
しかし、この10人はとてつも無く素早く行動しています。例えるならば音速に近い速さで
幾ら異世界だからと言って、肉体の限界と言うものは存在します
そんな速さで移動していたら肉体強化系のスキルを持っていたとしても命を落とします。皮膚や肉体が強化されても骨や血管などには多大なる影響が出ますから
それなのに10人全員が同じLvの、音速に耐えられるスキルを所有している?
まぁ難しい話でもありませんが…よくよく見ると10人全員が鼻血を垂れ流し、目が充血しています
これは奴隷魔法の限界突破!?
奴隷魔法は魂を縛る魔法です。時には感情を消したり感覚を消したりする事も出来ます
その真髄とも言える奴隷魔法の限界突破
肉体のリミッターである制限を外させ、痛覚を遮断する
これにより発動者は十中八九死ぬ代わりに膨大な力を手に入れます
私がナイフをボックスから取り出し立ち向かおうとした所
「箱」
マスターがそう言い、10人は見えない壁に衝突し足を止めました
「マスター?」
マスターを見るとマスターは、大変驚いた顔をしています
「やっぱりユニークスキルって凄いね、ミレイさん。箱のスキル、これ、簡易結界になるや」
「簡易、結界ですか?」
どう言う事でしょう?
「いやさ、この箱のスキル。中に物を入れてサイズを変えると大体割れちゃうんだよ」
「はい」
それはマスターが試していた事ですね。確か1つの箱に1つの物しか入れる事が出来ないと、2つ以上の物を入れようとすると弾けて壊れてしまう、でしたか?
「1つの箱に1つの物って言う定義がさ、イマイチ理解出来なかったんだよね。例えば人の場合、着ている服はどうなるのかとか、何を持って1つなのか疑問で仕方がなかった」
「はい」
それは確かにそうですね。例えるならば1本のナイフを箱に入れて小さくした場合、ナイフの装飾は含まれるのか含まれないのか。下緒の様な紐が装着されていたらそれは含まれるのか含まれないのか、他にも様々な可能性が考えられます
「ただ、大体は出来た。武器を持ってても服を着てても小さく出来たんだよね。ナイフよりも大きな武器を持っていると弾けて壊れちゃうけど」
それはマスターが魔物を使って試しているのを見ましたね。環境狼に武器を咥えさせたり服を着せているのを見た時は大変驚きました
「ここまでをまとめると、1つって定義が難しいんだよ。ただある事には共通点がある。サイズを変えると弾けて壊れるけど、箱で囲う事はできるんだよ。それに囲うだけなら複数でも大丈夫みたい」
ああ、だから我々3名を一緒にいるのに囲えたのですか
「箱の大きさは変えずに固定。光の屈折率まで調整した無色透明版、魔力を大量に注ぎ込んだ超強化ガラス製にしてみた」
魔力量によって箱の質も硬さも変える事が出来るのでしたっけ
そしてマスターはダンジョンマスターです。ダンジョンコアにより一般とは比べる事が出来ないくらいの魔力量を持っています
マスターと私が話している間も、10人が何とかして箱を破壊しようとしていますが箱には傷1つ付いていません
なるほど。だから簡易、結界ですか
マスターの箱のおかげで奴隷魔法の限界突破が無意味でしかなくなっています
「キューブという呼び方は?」
「箱って呼び方は、なんか微妙かなって」
それは特に意味は無いと言う事ですね
「そしてもう1つ」
マスターは掌に最小の箱、3cmの大きさの箱を作り出しました
「これを箱の外に…」
どうやらマスターは小さくした箱を我々の居る箱の外に出したい様なのですが、どうしたらいいのか分からず固まってしまいました
はぁ…仕方が無いですね
私はマスターの持つ箱を手に取り、転移魔法「短距離転移」を発動します
小さな箱は我々の居る箱の外に転移しました
「箱を大きくする場合も、中に入っている物が1つでもある程度の大きさに変えると弾けて壊れちゃうんだよ。ただ箱の中に何も入って無い状態で大きくしたら?」
ぐらっと足元が揺れ、軽くふらつきます
見ると外に転移させた箱が巨大化し部屋一般に広がっています。一瞬で大きくなった様で壁に押しつぶされた兵士やメイドが
「やっぱり攻撃にも使えた、そして中の物が壊れないのって今みたいに衝撃を軽くしてくれるんだね」
そうみたいですね。先程までいた場所から巨大化した箱によって壁際にまで吹き飛ばされましたが、我々は少々ふらついた程度でした。物凄い衝撃吸収能力ですね
「いや〜ユニークスキルって凄いわー。遠隔操作も出来るみたいだし、凄いわー」
マスターは、のほほんとしながら言います
確かにサイズを変えるのみならず、簡易結界、攻撃、衝撃吸収。応用したら盾にも出来そうですね
………私はマスターの発想力が少々恐ろしく感じます
予想ですが創造神様はこの使い方に気付かなかったのでしょう!?
私がそう考えていた時、転移魔力の波動を何処からか感じました
私は空間魔法「範囲指定:半径2km」を発動し
空間魔法、命令魔法、指令魔法、指定魔法を共にLv10で同時に発動
奥義「空間支配:命令:転移魔法のその全てを一時的に禁ずる」を発動します
これにて半径2km圏内は転移魔法が一時的に使用不可になります
私は透過のスキルを発動してマスターの箱から抜け出します
するとすかさず、マスターの巨大な箱からなんとか逃れられた敵が襲ってきました
一瞬で襲いかかってくる2人の兵士、攻撃に少々の差をつける事で1人の攻撃が防がれた場合を想定した攻撃
そして2人の兵士に気を取られている間に1人のメイドが私の背後に回り込んで来ました。もし2人の攻撃が防がれたとしても背後のメイドがトドメを刺すと言う事でしょう
上手い事、連携が取れていますね
面倒ですので。私の周りに重力魔法、磁気魔法、気圧変動の魔法、空間変化のスキル、方向変化のスキル、圧縮のスキルをLv10で同時に発動
奥義「重力天変」を発動します
2人の兵士とメイドはグチャグチャに捻れて、潰れ、絶命しました
私はそのまま立体起動のスキルを発動し、脚力強化、膂力UPの魔法、脚力UPの魔法、瞬動、縮地、スピード強化、速さ強化、肉体強化、自己再生、身体強化、強固のスキルをLv10で同時に発動
奥義「短距離移動術」を発動します
目の前にある巨大な箱に触れ、透過で通り抜けようとしましたが、箱が消滅しました
横目で見るとマスターが笑っています。私の行動を予測して巨大な箱を消したのでしょう
私は短距離移動術で移動し、地下に通じる通路を覗き込みます。1人の兵士の死体と何十人もの白騎士が通路をギッチリを守っていました
この兵士の死体はマスターの巨大化した箱に巻き込まれたのでしょう、上半身がありません
私は短距離移動術を発動したまま、流れ、身体変化、肉体変化、流動のスキルをLv10で同時発動
奥義「流流流れ」を発動します
地下に通じる通路を白騎士達の間を縫う様にして移動し、移動の際に白騎士達に触れて血液操作魔法「荊」を発動します
白騎士達は全身から血の針が突き出して絶命しました
通路を進むと結界や様々な魔法に守られた2つ目の扉が
その扉を奥義「魔法消滅」を発動
上の扉はマスターに止められたので出来ませんでしたがこの扉は何も言われてないのでいいでしょう。扉の魔法を消し透過のスキルで通り抜けます
ここまででざっと5秒と言った所ですね
扉を通り抜けるとそこには複数のメイドと偉そうな者共が居ました
鑑定を発動します
鑑定結果は数が多いので要約しますが
ここには、国王、王妃、宰相、3人の大臣、その3人の大臣の妻、そして国王や大臣の私兵が数人、メイドが数人
こいつらが神の名を語ったゴミ共ですか…消したいですね
しかしマスターの命令ですから我慢します
して転移魔法を発動した犯人はと
犯人を探して部屋の中を見渡していると国王の背後に幼い少女のメイドがいました
気付きませんでしたね。えっと、鑑定をするに…奴隷でしょうか?高Lvの奴隷魔法がかけられていますね
国王の隠し子でしょうか?例え隠し子だとしてもどうでもいい事ですが。して、この少女、転移魔法のスキルを持っていますね
この少女が犯人でしたか
少女は転移魔法が発動出来なくて驚いた顔をしています
私が使えない様にしましたからね
それを国王が怒鳴ろうとしているのでしょう、怒った顔をしています
まぁどうでもいい事です。私は少女の頭を優しく掴み引き千切りました
これで転移魔法は発動出来ませんね
少女の頭は邪魔ですのでそこら辺の私兵に向かって投げ付けておきますか
これで大丈夫…はて?国王が被っている王冠、それに宰相が持つ杖
共にキングコアの遠隔操作の魔道具
なるほど。あのキングコアにかけられた強固な結界
どの様に解除、掛け直しをしていたのか甚だ疑問でしたが、こう言う事でしたか
本来なら使用するたび、キングコアに触れる必要がありますからね。結界を解除しているのではなく遠隔操作でしたか
此処には転移魔法使いを殺しに来ただけでしたがついでです。国王の王冠を抜き取り、遠隔操作の杖を奪い取ります
少々、頭皮と腕がついてきましたがまぁいいでしょう。その辺に捨てておきます
さて、戻り…ん?
大臣達とその妻、王妃が同じ動きをしている?何故?
その全員がしている指輪…転移魔法の指輪!?
なんと用意周到な
面倒ですので、全員の腕ごと貰っていきます
奪った腕はその辺に捨てて、よし!これで大丈夫でしょう
念の為もう一度確認。たぶん大丈夫
マスターの元に戻りましょう
転移魔法を発動しようとしましたが、おっと出来ないのでした。奥義「空間支配:命令:転移魔法のその全てを一時的に禁ずる」の魔法は最低でも30分は使えなくなります
再び短距離移動術で戻ります
しかし、この鑑定のスキルは異常ですね
本来なら鑑定のスキルは、名前だけの鑑定、種族だけの鑑定、スキルだけの鑑定、物だけの鑑定など事細かく分けられています
しかし、マスターの持つこの鑑定のスキルは全てを鑑定する事が出来る代物です
マスターの持つスキルの内
どんな種族の言語であろうがどんな地方の喋り方であろうとも自身の理解できる言語に翻訳してしまう翻訳スキル
この世のありとあらゆる物を鑑定出来る鑑定スキル
魔力が続く限りホムンクルス体を生み出す事が出来、本体が死ななければ何度でも蘇れるホムンクルス生成のスキル
近づいただけでどんな魔物でも支配できる魔物支配
この全て、元は新種族の種族特性
長い年月をかけて何とか手に入れた新種族達の種族特性
禁止事項に組み込み、誰の手にも渡らない様にしっかりと我々が管理をしていました
その全てをマスターには授けています
ちなみにですが、この事はマスターにも教えていません
教えていない理由は特にありませんね。聞かれなかったからでしょうか?
え?何故マスターのスキルを私が使えるのか、ですか?
それは簡単です
私はマスターのサポート役です。この世のありとあらゆるスキルを…と言うよりもマスターと魂を共有している為、マスターが使用出来るはずのスキルを私は使う事が出来ます
DP交換に乗っているスキルのリストのその全て。そしてマスターが使用出来るスキルですね
なので私にもホムンクルス生成や鑑定スキルを使う事が出来ます
オーブの状態で持っていれば暴食のスキルや植物創造も使用出来ましたね。あの2つは魔物に与えてしまったのでもう使用出来ませんが
さて、少々話が長くなってしまいました
さっさと移動しますか
一瞬でマスターの元へ移動しモードを切り替えます
マスターは箱のスキルを解除して待っていました
「おかえり」
マスターは私に気付くとのんびりとそう言います。相変わらずのほほんとしたお方です
「全て終わりました」
そう言い軽く頭を下げます
「殺してない?」
「…死んではいないかと」
たぶんですが
マスターはえーっとした顔を一瞬し
「まぁいっか。死んだら死んだでどっちでもいいし」
そうだったのですか。だったら殺しておくべきでしたね。失敗しました
地下に続く通路より悲鳴が聞こえてきます
痛みと驚きでパニックになっているのでしょう
「桜、捕まえてこれる?」
「お任せを」
桜がお辞儀をし、地下に向かっていきます
「ミレイさん、言ってたあれ、作れる?」
私もマスターにより指示を受けます
そうですね…DP量的にギリギリですが、今は国1つが我々のダンジョンとなっております。なので
「出来ます」
今日の分は数日で取り戻せますしね
「じゃあ、お願い」
「かしこまりました」
私はマスターの指示により
アランベルト王国その全ての国境に、高さ50mのダンジョン産の壁を生み出しました
注釈
スキル単体での方法・通称を「応用」
例:火魔法の「火球」、剛腕スキルの「スマッシュ」
スキルを次々に順番に発動していく方法・通称を「技」
例:火魔法+水魔法=熱湯魔法
派生は基本的に技により増えていきます
スキルの同時発動・通称を「奥義」
複数のスキルを同時に発動する事で発動。滅多に使える人はいない
例えるならマンガの主人公がラスボスを倒す際に使用する最終奥義、ミレイさんはポンポン使う事が出来ます
奥義は発動条件が厳しく、同じLv同士のスキルの同時発動でしか発動しません。また、ほんの少しでもズレたら技になってしまいます。なので使える人は滅多に居ません
奥義を簡単にしたのが魔剣の使用方法です。スキルを魔剣を通しての発動。これによりスキルに魔剣の能力を被せて技と奥義に昇格させました。シュナ達が使っていたのはこう言うのです。またこの事はダンジョン産の魔剣(ダンジョン産の魔剣は生きています。魔物の一種です)でしか出来ません。人工の魔剣は切れ味の良い、魔法の付与された兵器です




