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最恐のダンジョンマスター〜殺戮記〜  作者: TATUJI
第1章 アランベルト王国編
46/56

46話 神創樹「紅桜」

2週間振りの投稿、遅くなりました


ほとんど説明回です




俺は膝を抱え、呆然としながら大きくなる世界樹を見つめている



俺が落ち込んでいる理由は簡単、この世界に大陸が複数存在したからだ



まぁ普通に考えれば当たり前の事ではあるんだけどな



地球にいくつの大陸があると思っているんだ



…でもさ、これだけは言わせて欲しい



人類の絶滅、無理じゃね?



大陸が1つだけだったらさ、単純な話だ



端から端まで暴れて行けばいいだけの事、仮に逃げられたとしても簡単に追いかけられる



しかしだ、大陸が複数存在するとなると話が変わってくる



大陸から大陸に逃げられたら後を追いかけるのにも大変、中途半端に手を出してもこっちにデメリットしか無くなってしまう



だから別の大陸まで逃げられたら見逃すしか無い



しかし見逃したら見逃したで救援や増援が来るかもしれない



困ったものだ、考えなければならない事が一気に増える



何が人類の絶滅だよ…どう考えても無理だろ



あのアホ創造神達の事だからてっきり大陸は1つだけだと思ってた



「はぁー…」



深い深いため息が溢れる



「はぐはぐはぐ」



俺は横でホールサイズのイチゴのショートケーキを一心不乱に食べているミレイさん。頬をパンパンに膨らませて鼻や頬っぺたに生クリームを付けている



俺はDP交換でシルクのハンカチを交換してミレイさんの顔を拭いてやる



食べるのを邪魔されてミレイさんは少し嫌な顔をするが抵抗はしない



「ミレイさん、このフィアリスにはさ大陸がどれくらいある?」



ミレイさんの顔を拭きながら聞く



「たいりくれふか?」



頬をパンパンに膨らませている為、ミレイさんは上手く話せていない



ミレイさん、食べながら話さない



「ゴクンッ…失礼しました。大陸ですか?フィアリスに大陸は全部で7つございます」



ケーキを飲み込んだミレイさん教えてくれる



7つ…7つですか



考えただけで頭が痛くなる数ですな…大変さのレベルが変わる



「………7つか」



「はい7つです。細かく説明しますと今、我々が居るこの大陸、アランベルト王国がある大陸は中央大陸と呼ばれフィアリスで最も大きな大陸です。その中央大陸を囲む様に6つの大陸が存在しています」



つまり今いる大陸が1番大きな大陸って事か



「ちなみにこの中央大陸は6割が人間であり、残りを4種族がしめています。平等を語っていますが人間寄りの考え方が基本的ですね」



ほぉー人間寄りの考え方が基本なんだ



「まあ、光神教が浸透して来ていますしね。仕方ないかと」



ミレイさんは何て事の無い様に言う



どゆこと?



「光神教を作ったのは人間であり、光神教は人間至上主義ですから」



………ん?



「それでですね、他の大陸は」



待って!今とても大事な事を言いましたよ!?



………



「…と言う訳ですね」



なるほど、ゼン爺が言っていた色々とはそう言う事か



ミレイさんは光神教について色々教えてくれた



ミレイさんが教えてくれた事を纏めると、光神教を作ったのは創造神によってこの世界に連れてこられた地球の人間らしい



俺と同じ様に前知識も無く突然、地球のあちこちから連れて来られた人間達



最初は人種や肌の色で(いが)みあっていだが、そこに4種族が登場。魔法やスキルを使って次々と人間を狩って言った



流石の人間も歪みあっている場合で無いと力を合わせて抵抗、しかし勝てるはずも無くどんどん数が減っていった



そこで、創造神がせっかくの貰い物、絶滅されちゃ困ると力を持った個体を産まれる様に一時的に調整



そして人間は4種族と戦い、この世界で1つの人種としての地位を手に入れた



ここまでの話は今までにも何度か聞いていた



しかしこの話には続きがある



地位を手に入れた人間達、彼らは自分らを神の使い、使徒であると言い出した



ここはフィアリス、創造神がプレゼントとして連れて来た人間



しかし、当の人間達は何も知らない。だから彼ら人間はこの答えを導き出した



『此処は神の大地、我々人間は神に選ばれし者であり、神の使徒である。我々人間はこの大地に根を張り、増え、力を持つ者、神の子を増やす使命がある。その為にも悪魔、この世界を汚す4種族を滅ぼし大地を、世界を解放しなければならない』



と言い出し、光神教を作り出した



こうなった人間は止まらない



地球の歴史から見て分かる様に、人種差別や宗教戦争になった人間に歯止めは聞かない



それは科学の進歩した現代でさえ根深く残っている



そして、人間は皮膚の色や住む土地だけで争う生き物



そんなほんの少ししか違わないのに争うんだ、全く違う人種が居るこの世界ではレベルが違う



人間は光神教は暴れに暴れた



4種族を狩り、滅ぼし、襲い、呪い、犯し、殺した



この行為は神の為であり、世界の為であると



そう言う時代が数百年続き、人間は様々な文化や文明を滅ぼした



と言ってもハーフが生まれる様になってから時代と共に徐々に収まっていき、今ではゼン爺の様な長命種、一部の者しか知らない事である



だが、光神教のトップや幹部は今でもこの考え方を信仰しており裏では色々と暗躍しているらしい



光神教が最終的に目指しているのは4種族の絶滅と世界征服だとか



………利用出来そうだな



「なので、光神教が広まっている地域や国では差別こそはしないものの人間至上主義の感覚や考え方が広まります」



そう言った所は末端にまで浸透しているのか



通りで人間ばかり居ると思った



「まぁ時代と共に今では他種族の多くが光神教を信仰していますから、今はなんとも言えませんね。実際、光神教には人間以外の聖職者が多数存在していますし」



なるほど、多分だけどそう言った連中は光神教を広める為の道具にされたり地味に出世しないみたいな扱いを受けているんだろうな



「ちなみにですが、他の6つの大陸のうち4つの大陸は4種族がそれぞれの種族ごとに大陸を支配しており、光神教と人間を入れない様、鎖国状態にあります。大陸ごとの人種はどの大陸も8割がその大陸を支配している者達であり、残りを4種族がしめていますね」



なるほど。つまり、獣人が支配している大陸は8割が獣人で残りが4種族と



そう言った大陸が獣人、エルフ、ドワーフ、魔人ごとに4つありそれぞれが人間と光神教が入って来ない様に鎖国していると



「その4つの大陸にも人間はいるんだ」



「はい、人間達や光神教への嫌がらせの為や虐待、報復の為に連れて来られた者の子孫達ですね」



なるほど



「他の2つの大陸は?」



「他の2つは共に人間と光神教が支配しています。1つは光神教が支配しており大陸に住む者の全てが光神教の関係者です。この大陸はこの世界に連れて来られた人間が最初に根付いた土地があり光神教にとって聖地の扱いを受けていますね」



1つの宗教が大陸そのものを支配しているのか、凄いな



これだけで人間が過去にどんな事をやったのか予想が出来る



「もう1つの大陸は光神教が管理し9割以上を人間が支配しています。この大陸には他の4種族は数える程度しか居なく、住んでいる殆どの人間も他の大陸や種族を情報操作により知りません。また魔法やスキルも制限されている為、科学が進歩してますね」



………うん、まぁ、色々言いたい事はあるが



「科学が進歩してるんだ…どのくらい?」



「そうですね…2000年代の日本くらいでしょうか」



それはかなり進んでませんか!?



「見た目や街の感じも日本となんら変わりはありませんね」



それはもう日本じゃない?



俺がそう、衝撃を受けていると



「あ、止まりましたね。行ってみますか」



ミレイさんがそう言って俺の肩に手を置く



見ると世界樹の成長が止まっていた



ミレイさんの転移で移動する



………



「………デッカいな」



イーリスの町に戻り遥か上空を見上げる俺



超巨大な木の枝と葉が町を覆い、木の根が町を飲み込んでいた



「ああ〜…どうすっかなこれ」



「どうしますか」



ミレイさんも困惑している



俺はとりあえず、魔物支配を発動する



理由は簡単



【グギャァア】【ガァアア】【グロロォロ】



交換した魔物が以外と生きていたからだ



どの種類も100体以上は軽くいる



よく生きていたものだ



支配をした為、静かになるイーリスの町



もう魔物以外に生き残りはいない様だ



「しかし、このトレントは何がしたいんですかね?」



隣にいるミレイさんが言い出す



どゆこと?



「世界樹とは本来、特殊な環境下、条件下のみ限り大きく成長する木です。言わばそう言った木の品種です」



ふむふむ



「今この世界にある世界樹は全部で3本です。その3本共が植物創造のスキルを持っている訳ではありません」



なるほど…つまり?



「このトレントは、植物創造のスキルを使って世界樹の真似をしてこの大きさになったと言う事ですね。どうやら賢者の石もあるみたいですし」



あ、真似なんだ



真似でこの大きさになったんだ



………って、賢者の石?



え?あの?賢者の石?



名前を呼んではいけない例のあの人が欲しがっていたあの石ですか!?



「賢者の石はですね、世界樹が生存する為に生み出した産物ですね」



生存する為の産物?



「マスター、世界樹は木です。木は何に利用出来ますか?」



木?えっと…まず建物だろ?それに皿とかの道具にも加工も出来る



他にも木箱とか魔車…後はやっぱり薪とかかな?



「そうです。木は様々な物に加工出来ます。しかし、このサイズの木ですよ。どちらかと言えば燃料として奪い合いになります」



まぁ確かに、どう考えても数十年は持つもんな



「なので世界樹は切られない様に賢者の石の生み出しました。賢者の石は世界樹が根から吸い上げた魔力や養分を圧縮し圧縮し、世界樹の最深部に集め貯めたエネルギーの塊です。生成するのには最低でも50年はかかり、かなりの大きさがあります」



「ふーん…それに何の意味が?」



「エネルギーの塊ですからね、例えるなら賢者の石1つで日本の電力が10年持ちます」



………え?マジで?

 


「はい。このフィアリスでは結界のエネルギー源になったりシティーコアの代用品などになっていますね」



なるほど…シティーコアの代用品にもなるのか



ヤバイな、賢者の石



例のあの人が欲しがる訳だ



「………最深部?」



「はい、世界樹をよく見てください」



ミレイさんに言われて世界樹をよく見ると、世界樹は一見巨大な木だが大きな幹がいくつにも絡み合いねじり合い繋ぎあっていた



なんだかガジュマルの木みたい



「世界樹はですね、木の幹が幾重にも重なりあの大きさになっています。あの中は天然のダンジョンになっており、統合すればダンジョンとしても活用出来るはずですよ」



マジか!



それは素直に嬉しい、あの大きさのダンジョンが手に入るんだ



あの中にダンジョンコア入れとこうかな



そう考えながら世界樹を見る



「………動かないね」



さっきまではあんなに暴れて襲いかかって来たくせに今はピクリとも動かない



「世界樹は動きませんよ」



ミレイさんが教えてくれる



「でもさ、あれはトレント君が真似してるだけなんだろ?動かないのはおかしくない?」



普通の世界樹と違ってこの世界樹はトレント君が真似をしているだけ、トレント君はトレント時代、俺のベットになっている時、結構動いていたんだけどな



「それは………確かにそうですね」



ミレイさんも不思議そうにしている



2人で首を傾ける



俺は考えながら何となくDP交換を発動、手にはLv10の「火耐性」のスキルのオーブを



それを近くにあった世界樹の木の根に与える



すると、波紋が広がる様に世界樹の色が変わって行く



檜や杉の様な色をした世界樹が赤松の様な色に変わっていく



青々とした葉には赤みがかかったピンクの花が咲き乱れ、一瞬にして世界樹は巨大な()()()になった



「神創樹「紅桜」!?」



ミレイさんが大変に驚いている



「神創樹、紅桜?」



「創造神様がこの世界を生み出した時、自らの手で創り出した原初の木の1つ、始まりの木です。数億年も前に時代と共に絶滅しましたが」



なるほど、そんなやばい木なのか



「一体どうやって…」



ミレイさんがそう溢しこっちを睨んでくる



しまった、また相談せずに行動してしまった



ミレイさんが「一体何をしたんですか!!!」と叫ぼうとしたその時



世界樹…神創樹の枝が、蔦が絡み合い人の形になって行く



そして執事服を着た()()()()()()()になった



「マスター。この度は私に力を下さり誠にありがとうございます。そしていくら空腹だからと言って襲いかかってしまい申し訳ございませんでした」



そう言って綺麗なお辞儀をしてくる青年



え?誰?



「私めは、神創樹と植物創造の力により生まれし者。()()()()()()()()()()()にございます」



そう言って再び頭を下げてくる



………えっと、ドライアドってあれ?リストで見ましたけど女性じゃありませんでしたか?




注釈:マスターの突発的行動は創造神による感情が消された反動ですね。恐怖心がない為、何と無くで行動してしまいます。怒られても反省しません


ちなみにこの事は、ダンジョンマスターがどんな状況でも焦らず対応出来るようにと創造神が善意で与えました。他のダンジョンマスターには付けられていません


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