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最恐のダンジョンマスター〜殺戮記〜  作者: TATUJI
序章 ダンジョン始動
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4話 主人公とミレイ




「え?諦めた?」



「はい、諦めました。…創造神様にとって、創造した世界を消滅させる事はとてつもなくつらい選択でした。しかし、すべてが上手くいかなくなり、諦めるしかなかった為、創造神様は世界を消滅させることにしました」



なるほど。でも実際にはまだ消滅はしてないから何かあったんだろうな



「創造神様が世界を消滅させようとした時、地球の創造神様が止めが入ったのです」



「…地球の創造神が止めた理由って?」



「地球の創造神様が自分に責任を取らせてほしいと仰ったのですよ。フィアリスの人間が何故、地球の人間とほとんど同じなのか、それは簡単です。地球から来たからです」



地球から?



「…はるか昔、フィアリスの創造神様が世界を管理する力を手に入れフィアリスをお作りになりました。フィアリスの創造神様…まどろっこしいですね。これからはフィアリス様と地球様と呼びます」



まどろっこしいってあーた



「失礼しました。フィアリス様は世界を作りになり4つの種族を生み出したました」



「5種族じゃなくて?」



「当初は4種族だったのです。その種族とはエルフ、ドワーフ、獣人、魔人のことです」



「つまり人間はいなかったのか」



「そうなります、しかしそこに地球様がやってきました。地球様はフィアリス様よりも年上でフィアリス様より、何百年も長く世界の管理していました。そしてフィアリス様と地球様はとても仲がよろしいのです。それはまるで姉妹の様に」



神様が姉妹の様に



「地球様はフィアリス様が世界を作りになった記念にと地球様が管理している世界の、人間の一部を譲ってくださったのです」



「あーだから人間は地球から来たのか」



「そうです。しかし、その人間が原因で世界を消滅させる事になったのです」



「…それで責任か!!!」



「はい、良かれと思って譲ったものが世界を消滅させる原因になってしまい。地球様は大変つらい思いをなさりました。せめて責任を取らせてほしいと」



…………責任?



「え?もしかして…その責任って…………俺?」



「そうなります」



「…そうなりますってあんたな…」



今の俺にはうなだれ、膝をつく



「責任って…そんな…つーか、なんで俺?」



「申し訳ございませんが、それは分かりません」



「…分からないの?」



嘘だろ?



「はい、分かりません、予想ですがフィアリス様もわからないかと」



「この世界の創造神なのに?!」



「マスターを責任として連れて来たのは地球様です、マスターを選びになったのも地球様です。そこに我々は一切関わっておりません」



「んなバカな」



「ちなみにですが地球様はマスターを連れて来た時に「ピッタリなのがいた!」とおっしゃっていました」



「…なにが!どういうことで!ピッタリなのですか!地球様ー!!!」



叫び、倒れこむ、もう何もしたくない



「えっと、とりあえずの説明は以上です。わからないことがあったら聞いてください」



「…………はい、長々ありがとうございました」



寝転がったまま返事をする



「いえ仕事ですから」



そう言って彼女は佇まいを整える



「では!ダンジョンマスターのサポート役、試作機000!頑張らせていただきますね!一緒に人々を新種族を皆殺しにしましょう!!!」



そう言って彼女は両手を上げ鼻息を荒くし息巻いている



「あー、メイドさん?試作機000さん?一個いいですか?」



そう言って上体を起こし胡座になる



「はい!何なりと!早速始めますか?!」



ちょっと待ちなさいよ



「あっと、確認させてほしい、なんで000なんだ?それとなんでメイド服なんだ?」



「…試作機だからです…メイド服はサポート役だからだそうです」



すると彼女は興奮から一転、ぶー垂れた顔になった



「メイド服も地球の創造神が?」



「そうです」



何がしたいんだよ地球の創造神!



「…メイドさんや、試作機000じゃあ、味気ないから呼び方変えていい?」



「…え?」



彼女は少し驚いた顔になる



「んーむ、そうだな…まぁこういう時はあまりこだわらずに…ゼロが3つ…ミレイなんてどうだ?」



「そのまんまですね」



「…え、あ、嫌?」



「…ミレイで結構です」



彼女は…いや、ミレイはなんでもなさそうに返事をしている、そういう割には口がニマニマしてるぞ、可愛いなこいつ



「では、改めまして、ダンジョンマスターのサポート役、ミレイです!よろしくお願いします、マスター」



そう言って彼女…ミレイは手を差し出してくる、俺は立ち上がりミレイと手を合わせ



「こちらこそだ、まぁ俺には、どうにもできないみたいだからやってやるさ、そしていつの日か地球の創造神をぶん殴る!」



この日、俺とミレイの最恐のダンジョンは始まった




ミレイ「ちなみにですが、マスターのダンジョンマスター化を担当したのも地球様です」


マスター「え?」


ミレイ「本来ならダンジョンマスター化で必要な情報はすべていくはずでしたが、どうやら地球様はおサボりになられたようで」


マスター「つまり、地球の創造神がちゃんと働いていれば、こんな風に説明は聞かなくてもよかったってこと?」


ミレイ「そうなります」


マスター「…いつか絶対ぶっ飛ばす!!!」

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