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最恐のダンジョンマスター〜殺戮記〜  作者: TATUJI
第1章 アランベルト王国編
20/56

20話 マーケットと兵士






ミレイさんと2人、商店街を進んでいく



「マスター、あれを」



ミレイさんが何か見つけた様で指を指している。その方向を見ると、噴水のある広場が見えてきた



噴水の近くは多くの人でごった返している。歩くのが大変そうだ



ミレイさんを伴って人混みを進んでいく



広場にはたくさんの露店が立ち並び多くの喧騒が飛び交っていた



「すごい人だね」



「そ、そうね」



ミレイさんは先程から口数が恐ろしく少ない。どうやらタメ口が難しいみたいだ



「…ミレイさん、無理しなくてもいいから。いつも通りで大丈夫だから」



「…………ありがとうございます」



ミレイさんは困ったように笑う



まぁ慣れてないんじゃあ、仕方ない



もうかれこれ、3ヶ月ほど一緒にいるがミレイさんのタメ口を聞いたことは1度もない、堂々とゴロゴロしていたりはするけど



使った事無いんだろうな



「それにしてもいろんなものが売ってて目移りするな、何か買ってみようかな」



噴水の周りにはテントやちょっとした屋台、布を引いているだけの簡易型の店が沢山あり、様々な物を売っている



フリーマーケットとか祭りの屋台、外国の朝市とかに例えると分かりやすいかな?



「この様な時に鑑定が役立ちます」



「ああ、なるほど」



ミレイさんに言われた通り、気になったものを片っ端から鑑定していく



初めて見る道具、何かの骨、武器や鎧なんかも売っている、ファンタジー感が凄くて見ていてとても楽しい



しかし片っ端から鑑定した結果、欲しいものは無くなってしまった



鑑定が凄すぎると言うか、所詮はそんなもんかって感じだ



例えば



「さあさあさあ!見てってくんな!この剣はそんじょそこらの剣じゃねえ!なんと!とある有名な鍛治職人が作った特別な代物だ!『ゴブリン』や『森林狼(シンリンオオカミ)』なんか目じゃねえ!『ロックタートル』の甲羅だってたちまち叩っ斬っちまうとんでもねえ代物だ!さあさあさあ!買ってってくんな!本来なら金貨10枚だが、今回は特別だ銀貨5枚でどうだい!」



と、高らかに剣を掲げ売っている男がいる



鑑定の結果は、粗悪品、スカスカのガタガタ。重心もずれているらしい



そんなもの誰が買うんだと思ったが結構な人集(ひとだか)りが出来ている



…リーンヘントの(かね)は金貨1枚で30万だろ?で、肉屋の店主はアランベルトと3倍違うと言っていた。つまりアランベルトの金貨は1枚10万円ってことになるのか



ということはあの剣は本来なら100万円のところを、特別に5万でいいと言っている…どう考えても怪しい



他にも



「ポーションの大安売りだ!買いねえ!買いねえ!」



下級のポーション1本を水で10倍に薄めもの、10本セットで銅貨5枚



「これはとある村を襲った、魔物の頭蓋骨だ。見たことない魔物だろ?信じられないくらい強かったらしいねぇ…魔物除けになるよ〜」



ゴブリンの顎に森林狼の頭蓋骨を被せた紛い物、金貨1枚



「これはダンジョン産の特別なものだ!魔力を込めてスイッチを押せば水が出てくる代物だ!仕事にどうだい?」



スイッチを押すと、中にあらかじめ入れておいた水が出てくる道具、金貨3枚。ただの水筒だろそれ



すごいな、詐欺ばっかりだ



「ちょっと!そこのカッコいいお兄さ〜ん!どう?1つ買ってかない?」



そう言われて振り返る、悲しいことに近くにいた4、5人の男が全員振り返っていた



声をかけてきたのは、垂れているケモミミが可愛い犬系の獣人のお姉さんだった。露店の屋台で串焼きを売ってる



周りの男達が「チッ仕方ねぇ、そこまで言われちゃ買ってくか」とかぶつぶつ言いながら吸い寄せられていく



なんの肉かはどこにも書いていないし、お姉さんも言っていない。1本鉄貨3枚。鑑定の結果はゴブリンの肉だそうだ



男達は食った瞬間に青くなり吐き出している



ゴブリンの肉は不味いのか



なんか…なんだかな〜って感じだ



しかし詐欺ばかりでもない。露店や屋台のほとんどがその様な感じだが、大道芸や吟遊詩人などはちゃんとしている



まぁパフォーマンスの類だからな当然かもしれない。上手くなくてはお金が貰えないからな



今はミレイさんと2人で吟遊詩人の歌を聴いている



吟遊詩人はウクレレのような、ギターのような楽器を演奏しており、ツバの大きな帽子…ロビンフットが被っているような帽子という感じだ、大きな帽子を被っており、スラッとした服を着ている



歌っている内容はとある兵士とお姫様の恋の物語のようだ



歌上手いな…顔はよく見えないけど多くの人が聞き入っている



…鑑定



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:パールハーバー/男/27歳


種族:人間


スキル:歌唱Lv4、物語Lv1、演奏Lv3、魅力Lv2、演技Lv2、性技Lv1、暗殺術Lv3、短剣術Lv2、尾行Lv3、気配遮断Lv1、拷問Lv2


称号:リーンヘント王国の密偵、スパイ、吟遊詩人、遊び人、女っ垂らし、暗殺者、殺し屋、仕事人、人殺し



ーーーーーーーーーーーーーーーー



あ、スパイの方でしたか。お仕事の邪魔してすいません



俺はミレイさんの手を引いて吟遊詩人から離れていく、触らぬ神になんとやらだ



そう考えていると



「ど、泥棒だー!!!」



後ろの方から大声がする。泥棒?振り返ると



「どけ!どけどけどけ!!!」



小脇に魔道具らしきものを抱えた見窄らしい男が、大声を出しながら走ってくる



人にぶつかり何人も薙ぎ倒しているが、まるで止まる気配が無い



男はこっちに向かって走ってくる。と言っても2、3歩程ずれているので少し開ければぶつかることはない。俺はミレイさんの手を引き、道を開かせる



何故かミレイさんは迎え撃とうとしていた



手を引いた俺に対しミレイさんは何故?という顔をしている…いやそんな顔されましても



男が俺たちの横を通り過ぎていく



すれ違い様に…鑑定



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:グーカ/男/37歳


種族:人間


スキル:強肩Lv1


称号:泥棒、窃盗犯、強姦、暴力男、たかりや、詐欺、クソ野郎、借金男、ろくでなし



ーーーーーーーーーーーーーーーー



うん、クソ野郎



称号がほぼほぼ犯罪しかないって…今まで鑑定してきた奴の中で1番弱いんじゃないかなこいつ。たて巻きロールより弱いと思う



「マスター、よろしいのですか?」



「ん?なにが?」



ミレイさんが聞いてくる



「あれですよ、1歩間違えれば、マスターが怪我をしていました。いくらホムンクスル体でも許せません。殺すべきです」



そう言ってミレイさんは逃げている男を指差す



「…放って置けばいいんじゃない?ただの考えなしの馬鹿っぽいし」



スキル自体も1つしかなかったしな



それにあの男が盗んだ魔道具は金貨3枚の魔道具っぽい水筒だ



あんなものを盗んで逃げてるのか、さすがクソ野郎



「「通ります」」



「うおっ?!」



突然、後ろから声が聞こえてきので振り返る



そこには1度モニターで見た同じ鎧を着た2人組が居た



顔だけが出た鎧を着ており、他の部分はすべて金属や鎖帷子(くさりかたびら)で塞がれている。かなり重そうだ



全く同じ剣も持っており、剣の(つば)の部分と背中の部分に大きく家紋?紋章?が装飾されている…どっかの兵士かな?



「あれはアランベルト王国の国旗ですね」



ミレイさんが教えてくれた



国旗と言う事はアランベルト王国の兵士って事か?…警察みたいな立場なのかな?



現在、魔道具を盗んだ男は50m程先にいる



しかし鎧を着た男の1人が猛スピードで走って行き、次の瞬間には追いついていた



おお!速い!



そのまま魔道具を盗んだ泥棒を捉え、押さえつける



その様子を見ていた周りから歓声や拍手喝采が捲き上る。すごい人気だ



「離しやがれクソ野郎が!!!」



魔道具を盗んだ泥棒が叫んでいる。クソ野郎はあんただろうに



すると、鎧の男は泥棒の腹を思いっきり殴り黙らせた…血反吐っぽいのが見えたんだけど



鎧の男が偽物の魔道具と泥棒を小脇に抱え何やらキョロキョロと辺りを見回している。なにを探しているんだ?



「連れてきたぞ」



声が聞こえてきた方を見ると、もう1人の鎧の男が偽物の魔道具を売っていた商人を連れてきていた



もう1人は商人のところに行っていたのか



連れてこられた商人をよく見ると微かに震えている。まぁ商人も犯罪者だからなビクビクするか



「よ、よくぞ取り返して頂きました。ありがとうございます。その…私、仕事の途中ですので、そ、その魔道具を返して欲しいのですが…」



どうやら商人は、証拠を持ってさっさと逃げだしたいようだ。チラチラと偽物の魔道具を見ている



「ああ」



偽物の魔道具を持ってた鎧の男が魔道具を商人に返す…やけにあっさり返すんだな



「あ、ありがとうございます!そ、それでは私は仕事がありますので、その、失礼します」



商人は背中を向け逃げようとするが



「…貴様、なんて名前だ」



鎧の男が呼び止めた



「へ?」



「名前だ」



「…………ゼスと言います」



商人は少し考えた後、答えた



ゼスか…鑑定



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:ダイン/男/42歳


種族:ハーフ(ドワーフと人間)


スキル:詐欺Lv3、製造Lv1、細工Lv1


称号:詐欺師、嘘つき、贋作製造者、指名手配犯、賞金首



ーーーーーーーーーーーーーーーー



全然違うじゃないか、しかもかなりの犯罪者



すると、泥棒を抱えている鎧の男の()()()()()()()



…片目が光っている?



「…今、調()()()のだが貴様の名前は…ダインだそうだな…王都で貴族に対し詐欺行為を働き、現在、指名手配中の賞金首と…」



それを聞いた商人は脱兎の如く逃げ出す



しかし、一瞬でもう1人の鎧の男に回り込まれてしまった!あれではもう逃げられない!!!



商人は何かを地面に投げつけようとしたが、投げる前に鎧の男に捕らえられてしまった。鑑定の結果から投げようとしたものは、煙玉のようなものらしい



そんな忍者じゃないんだから



2人は片目が赤く光った鎧の男に抱えられ、どこかに連行されていく



しかしあの男、調べたって言ったか?



…鑑定



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:リチャード/男/25歳


種族:人間(契約兵士)


スキル:剣術Lv4、棒術Lv3、槍術Lv5、記憶Lv2、土魔法Lv3、風魔法Lv3


称号:契約兵士、契約魔法発動中、酒豪、家庭持ち、娘溺愛中



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:ガンダズ/男/38歳


種族:魔人(永久奴隷兵士)


スキル:剣術Lv3、棒術Lv4、槍術Lv3、火魔法Lv2、リンクLv4、検索Lv4、記憶力Lv3、体力Lv6、膂力Lv2、瞬動術Lv3、バランスLv2


称号:永久奴隷、奴隷魔法発動中、元犯罪者、隻眼、片目が魔道具、永久奴隷兵士「メモリーズ」の1人



ーーーーーーーーーーーーーーーー



…………色々、色々言いたい事があるが、とりあえず1つだけ言わせて欲しい…強くね?




アランベルトの貨幣は、鉄貨(100円)、銅貨(1000円)、銀貨(1万円)、金貨(10万円)、大金貨(100万円)、白銀貨(1000万円)、紅貨(1億円)の順になっています。全部十進法です


リーンヘントはこの3倍です


これからもよろしくお願いします


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