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最恐のダンジョンマスター〜殺戮記〜  作者: TATUJI
第1章 アランベルト王国編
13/56

13話 犯罪者共

※今回も胸糞シーンがあるのでご注意を




インビブル・アイはモニターになる以外は透明な小さな目玉に羽が生えているだけの魔物で、ぶっちゃけるとほとんど蠅と一緒である



しかし、インビブル・アイにはモニター以外にある特別な能力がある



透過だ、なんと物体を通り抜けることができる



この能力を知った時驚いた。ミレイさんの方が驚いてたけど、これも俺の知識が魔物に影響を与えた結果らしい



と言っても万能ではない、限界もある。だいたい1度に1mくらいしか透過できない



それ以上は壁の中で酸欠になり死んでしまう



他にも特殊な魔法が施されている場所や特殊な道具で守られている場所などには入らない…らしい



ここはまだ実験できてないので結果はわからない。ミレイさんの予想だ



インビブル・アイには通り抜けられそうな場所は透過で通り抜けてもらい、下水道内をくまなく探してもらっている



今のところ、モニター越しからは地味に収穫がある



等間隔に置かれている小さな光る玉を見つけたり、松明の燃えカス見たいのが捨てられていたり砕けたコア何てのもあった



ミレイさんが言うには砕けたコアは結界を張る魔道具だとの事、誰かが壊したんだろう。全く町を守る為の道具を自分達の都合の為に壊すなんてなんて連中だ



そう言った物がどんどん増えているので見つけるのも時間の問題だと思う



ハツカネズミゴーレムにはちょっとずつだがゴミ拾いを再開してもらってる。実際、戦うとなるとDPが必要だからな、少しでも多くなるように頑張ってもらっている



まぁ、順調かな



「マスター、何をしているのですか?」



さっきまでモニターを見ていたミレイさんが話しかけてきた



インビブル・アイのモニターは基本的に9部屋目の壁一面に写したままにしているのでいつでもチェックすることができる



「リストの武器見てる」



「武器ですか?」



「うん、もしもの時、俺が戦えるようにするために」



今いる戦闘力は、基本は数だけのゴーレム、トレントは大事なベットなので戦わせることはできない。そもそも移動させられないしね



トレントは動く木の魔物だ。しかし動かせるのは枝や蔦だけで、移動することはできない



戦いは数が多い方が絶対的に有利なんだが敵がどれくらい居るのか分からないし、この世界にはスキルがある。どんな結果になるのか予想もつかないのでいくつも予備の作戦を考えなくてはいけない



これもその1つだ



「マスターが戦うのですか?」



ミレイさんは不思議そうに聞いてくる



「まぁ本当にもしもって時のためだし、ホムンクスル体だから死なないしね」



「それはそうですが」



「まぁ戦う気は無いよ、念のためってこと」



俺が死んだらダンジョンコアも死んでしまうしなと言うか死にたくない。地球の創造神を1発ぶん殴るまでは絶対に死なない!



「それならば安心です」



戦う気は無いってとこでミレイさんは納得してくれたようだ



ミレイさんはまたモニターの方に戻っていく



再びリストを見ていると



「日本刀?」



日本刀と書かれているリストがあった、しかもそれだけではなくその下には銃のリストが



何か手頃な武器はないかと探していたがまさかこんな男のロマンが凝縮しているようなリストがあるとは



ピッケルでもよかったんだけどゴーレム達が使っているのでちゃんとした武器を探していた



試しに日本刀のリストを押してみる



そして問題が発生した



「そういや俺、銃も日本刀も詳しくないや」



はっきり言って何も知らない



なんだよ痣丸とか髭切とか、どういうこと?どれがいいのか全くわからない



…日本刀は一旦置いておいて、銃のリストを開く



銃には目星がついている、マグナムだ!とある大泥棒の相棒が愛用している銃だ、これならば聞いたことあるよく「俺のマグナムがきかない?」って良く言ってるし



M19とかM27とかいろいろあるけどそこまでは知らないのでM19を選んだ、ちなみに適当に選んだ



…1000DPか、思ったより安いな…買っちゃおっと



交換すると目の前にマグナムが現れた



「おお〜カッケェー」



持ち上げ、結構重いな、持ち上げて裏返したり側面を見たりと楽しむ



試しに撃ってみるか?



そう思い、よくハリウッド映画の主人公が銃を構えるシーンを真似してみる



かっこいい



自分で自画自賛しながら引き金を



「マスター」



背後からミレイさんの声がした



「おおっと?!なに?なに?」



びっくりした、危なく撃つところだった



びっくりしすぎて膝をついてしまう



「大丈夫ですか?マスター」



「ああ、大丈夫、大丈夫だから、今最悪のケースを想像して心臓がバクバクいってるだけだから、お願いだからこの武器を構えている時は声かけないでね危ないから」



「は、はい。わかりました」



「そんでどうしたの?」



ミレイさんにまくしたてるように聞く、決して、調子に乗ってカッコつけてた所を見られたからではない、恥ずかしくなんかない!



「はい、インビブル・アイがそれらしき場所を発見いたしました」



「本当?」



「はいこちらに」



ミレイさんに促されモニターを見に行く



モニターには通路が写っていた



「ここ?」



ただの通路にしか見えないけど



「この奥がそれらしいかと」



するとモニターが動き出した。このモニターのインビブル・アイが移動始めた様だモニターは通路を進んでいく



10mほど通路を進むと扉があった、扉は木製でかなり年季が入っておりあちこちから光が溢れ出ている



インビブル・アイが扉の穴から覗き込むと



2LDKほどの広さの部屋が広がり丸い形のテーブルやたくさんの椅子、そして30人前後の男達がいた



どれもこれも笑いながら武器を弄り酒を飲んでいる、地下なのにバーカウンターのような場所まである、そこでは首に首輪をした気の弱そうなおっさんが酒を作っていた



パッと見たところガラの悪い客がいる飲み屋かな?と思ったが



こんな地下にしかも下水道にわざわざ飲み屋を作るわけないし



異世界だからわからないけど



たぶんこいつらだろう、というかこいつらだな



部屋の奥を見て、こいつらだと確信できた



部屋の奥では壁に両手を合わせた状態でナイフで貼り付けにされ、的当ての的にされている女性や、テーブルや椅子に縛り付けられ犯されている女性、押さえつけられて何度も何度も殴られている女性がいた



うん、こいつらだ



「マスターどうします?」



ミレイさんが聞いてくる、そんなの決まっている



「すぐに準備を始める、ミレイさんはゴーレムを集めといて」



全員殺してやる



「かしこまりました」



俺は黙ったまま計画の準備を始めた



ちなみに次元大介が使う銃はS&M M19のコンバット・マグナムだそうです主人公はマグナムってところしか読んでません、主人公がM19を選んだのはたまたまです、銃についてはWikipediaを参照しました

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