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最恐のダンジョンマスター〜殺戮記〜  作者: TATUJI
第1章 アランベルト王国編
12/56

12話 問題発生

※グロ…グロいのかなこれ?まぁグロい展開と胸糞展開が少しあります。注意してください


※少し問題発言がありますが、作者の考えではなく主人公の考え方です




「はぁ〜…最悪…めんどくせーことになった」



ダンジョンを開放してあれから10日がたった。俺の目論見通り、ダンジョンと気付かれていないようで近くに来た人はいない



3日程はビクビクしていたけど実際はこんなもんだ…ミレイは納得して無い様だけど気にしない



ゴーレムの方も順調だ。ダンジョンを掘り進めていたゴーレムは10部屋目の完成後、()()()()()()()()



ハツカネズミゴーレムには下水道にある物をかき集めてもらっていた



全部で1000体のハツカネズミゴーレムを下水道の第3階層にばら撒きなんでもいいからかき集めてもらう



当初はダンジョンの外で受け取ろうと思っていたけどダンジョンの入り口は巣穴っぽい感じだし、ダンジョン内は特に何かするわけでもないので、入り口のある部屋まで持ってきて貰う事にした



今は元の身体に戻っている、ホムンクスル生成は1度作るとなくならないので子供の身体はボックス内にしまっている



ハツカネズミゴーレムが実際に持ってきたものはゴミだった



レンガのかけら、布の切れ端、ボロボロの革製品、何かの死骸の1部、折れた枝の先…なぜ地下に枝が?



意外と多かったのが、なんらかの武器だ、しかしこれも使い物にならないゴミでしかない。折れた剣、持つところのない斧、砕けたハンマー、曲がったピッケルなんてのもあった



その中でも特にあったのがナイフだった。ミレイが言うにはそのほとんどが投擲用のナイフらしい



それなら落ちていても不思議ではないな。しかもナイフというのはいざという時に投げやすいらしく、逃げている時などパニックになり投げてしまうことが多いらしい



なるほど



まぁどれもこれも劣化していたり錆びてたりとやっぱり使い物にならないので武器として再利用できるもの以外、全部DPに交換した…どれもこれも1DPだったけどね、ないよりもマシって感じ?



まぁそんなわけで9日目にはハツカネズミゴーレムはレンガのかけらくらいしか拾ってこなくなったので



ハツカネズミゴーレムに同時進行で探させていた2階層に続く道から2階層のゴミ拾いに行くように命令した



その結果がこれだ



「…………この()()どうするよ…」



そう死体である。魔物もいるんだし1人や2人なら気にしなくてもいいんじゃないかって?確かに1人や2人なら俺も気にしなかった



しかし



「…ひの、ふの、みー…全部で32体もあるってどういうこと???」



32体!32体である!ちょっとしたクラス分はあるよ!し、か、も!



()()()()()()()だし!」



そう!ほとんど女の子!しかも全裸!その上殺され方?がなんか惨殺系!顔の形がわからなくなるくらいボコボコにされていたり、バラバラだったり、背中に何本もの錐のようなもので刺した穴があったり、…全身に白い液体がこびりついてたり



「…………はぁ〜、マジ最悪…ついてねぇ…」



「…………あの、マスター…」



うなだれている俺に後ろにいたミレイさんが声をかけてくる。この状況を知らせにきてくれたのもミレイさんだ。俺はハンモックの上でシエスタを楽しんでいた



「ん?何?ミレイさん?」



「…………やはり、マスターは殺人を拒みますか?」



「え?」



「…どうも私にはそういう風にしか見えないのです。ダンジョンを簡素なものにしたり、ダンジョンの入り口はあんなんだし…実際死体を見たらこの有様…フィアリス様に頼んで地球様に聞いてもらったところ、なんでもマスターのいた世界では殺人は最も重い犯罪だそうで…殺人を拒んでるようにしか…」



んー?なるほど



「そう思われてたのか…というか、神に聞くとかそんなこと出来たんだ…いや、確かに殺人はね…………ぶっちゃけどうでもいいんだよね?」



「はい、出来ます…え?」



この際だはっきり言っておこう



「前の世界でだってね、殺してやりたいやつは何人もいたよ?使えない上司、仕事を人に任せて定時に上がる上司の子、無断欠勤する同僚、告白してきたから降ったら有る事無い事言いふらし俺を悪者に仕立て上げた顔しか価値のないクソ女、満員電車で思いっきり体重かけてくるクソサラリーマン…あげりゃあ、きりがない!」



「…でも」



「そう、でもだ!俺は罪は犯さなかった!それはなぜか!メリットが少ないからだ!」



「メリット?」



「そうメリット、復讐とかだったんなら何も考えず1番苦しい殺し方をしたんだろうけどな…本当に耐えられなくなったら会社なんかやめりゃーいいだけだったし、会社から電話が来ても着信拒否しちまえばどうとでもできる。家まで来るようだったらもう警察沙汰だ!会社が潰れるまで戦ってやるさ!」



「はぁ」



「まぁとりあえず、前の世界では殺人によるメリットは少なかった、1時的にスッキリするだけ、あとは警察に捕まって、マスコミに親戚連中が追いかけ回され、ネットで有る事無い事叩かれたり…とな、デメリットのほうが大きかった」



「デメリット」



「そう!しかし!この世界は俺の育った世界でもなければ俺の生まれた国でもない!知り合いもいなければ!国?土地?名産?人柄?どれもこれも何にも知らない!その上この世界の頂点とも言える神様が俺の味方だ!だからとってもやりやすい!!!」



「やりやすいですか?」



「おうっ!ある程度知ってしまうとどうしても忌避感というものが出ちまう、前の世界では特にな、しかしこの世界のことはミレイさんに教わったこと以外何も知らん、しかも俺がどんなことをしようが神そのものが俺の味方だ、だからとってもやりやすい」



「そ、そうですか」



「おうっ、だからちゃんと考えてるから、信じてほしい」



「…………わかりました、マスターを信じます」



「…………ありがとう」



ふぅー!よかった!なんとかなった

最大の味方がいざって時に背中にズドンだなんて考えられないからな…先程の話には1つ欠点がある、というか俺はミレイを神を裏切らないというか裏切れない



さっきの話通り俺はこの世界のことは何も知らない、わかりやすく言えば身寄りもいなければ助けてくれる場所もないのだ、助けを求めるマシな場所すら俺は知らない



もし神に敵にされたら俺は死ぬしかない、だから俺は裏切らない、まぁメリットデメリットのところは本心だしやりやすいってもの本音だけどね



地球の創造神がちょうどいいのがいたってこういう考え方だったからだろうか…



「…それでは死体を見て何をそんなに悩んでいたのですか?」



「あ…そうだった…」



そうして俺は再びうなだれる



「?」



久々にコテンッきました!



「いやさ、この死体、女の子ばっかりじゃん?しかも全裸で惨殺された感じだしさ」



「はい」



「こんな地下でさ、こんなに大勢の女の子だけ殺すって絶対やばい組織か裏なんたらのやばいやつなんだもん!犯罪者系の敵っぽいじゃん!絶対戦い慣れてるじゃん!初戦がそんな奴らだなんて聞いてねーよ!」



「ああ、なるほど」



ミレイさんはやっと納得してくれたようだ



「はぁ〜…気が重い」



「それでどうします?ほっときますか?」



「…………いや、それはできない、ハツカネズミゴーレムが死体を持ってきてしまった。このペースから考えるに死体は1箇所に集められていた可能性が高い…もう手を出しちゃったからな…殺すよ」



ミレイさんはニコニコし始めた



「それでこそダンジョンのマスターです!」



「ははっ…まぁとりあえず頑張ってみるさ」



そう言って掌にインビブル・アイを集める、足りない分は交換して、100匹いれば充分かな?…羽音がすげーな扇風機の最強くらいあるんだけど



「下水道の中で人が大勢いる場所を探せ」



インビブル・アイが入り口から全て飛び出して行く



「…さて、いろいろ用意しないと」



踵を返してダンジョンの奥に戻ろうとしたところ



「マスター、マスター」



「ん?何?ミレイさん」



「この死体はどうするんですか?」



「…………そうだった」



マジでどうしよう、これ



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