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英雄の旅路  作者: トンヌラ
12/30

会話

―――――――――アトランティス/アプサラス城/救護室




人魚の小娘がディープキスをしてきた。

ただそれだけなのだがこれが手負いの身体では少々キツイことでもある。



「んっ・・・んぅぅううっ」

「・・・・・・」



小娘のキスをそのまま受けながらも小娘を発情させるように舌を艶めかしく動かす。

しばらくキスだけだが小娘の身体も触り始めればだんだんと小娘の様子がおかしくなる。

そして準備万端になったのを確認すればそのまま小娘に少し溜まっていた欲情を強引に発散した。



♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯




「ふん。此処まですれば流石に人魚といえども壊れるか。」

「ふっ・・・あへっ・・・」



ビクンビクン体を跳ねさせながら情けなく失神している人魚の小娘を尻目に部屋から出ようとするといきなり扉が壊される。

そして我慢できなくなったのかはっきりと欲情している人魚の女性達が我を捕まえる。

挙句の果てに魔法で手負いの身体に更にダメージを負わせる気満々である。



「ま、まてっ!慌てるでないっ!我は逃げぬ!!」


そう言いその場の騒乱を治めようとするが既に理性などない獣に等しい雌を止めることは出来なかった。

そのまま我は人魚の女性達にこってりと熱く激しい歓迎を受けた。

勿論我を襲った報いは受けてもらおう。


気が付いたら救護室は酷い匂いと共に数十人の人魚がビクンビクンしている状態になった。



「ふぅ・・・ここまでヤれば小娘達も満足するだろう。」


そう言いながら我は自分を落ち着かせて救護室から出る。

その時フグに頭を体当たりされる。痛くはないが少し倒れそうになる。



「・・・・・」

「きょっ。」

「・・・・・・・勝手にしろ。」



なんとなくそして適当に返事をする。

その瞬間フグは我の頭に乗った。どたばた騒がしく動く鰭が我の髪を靡かせる。

歩き始めればフグは急いで我に近寄りまた頭の上に着地する。どうやらここが気に入ったようだ。



「・・・・・・はぁ。」


軽く溜息が漏れる。

殺気には縁がなさそうなこのフグが少し羨ましく思えてきた。

この戦いが終れば我は何をしよう。

そう思いながらダイアナ女皇に会いに城内を歩き回る。




――――――――――――――魔王城


「ラーズグリーズ殿が生還なされました。現在アトランティスのアプサラス城にて療養中とのことです。」


その一報が届いたのはついさっきのこと。

魔王は悩んでいた。ラーズグリーズは生きているがその後のことを考えていた。

もしラーズグリーズが魔界に戻ってきた際にまた人間界に侵攻をさせるのか。

それとも講和をさせるように命令するのか。

ラーズグリーズが暴れた王都フィヴァルの復興状態。

そして魔界内部のこと。


考え決断を出さねばならない様々なこと。


「うむ。ラーズグリーズには暫く諸貴族との関係を深めるように伝えておいてくれ。そして人間が使っていたあの兵器。あれはマスケットで違いないな?」

「・・・・はい。前々から破損や分解されている試作品は放棄された野営地で発見及び保管されていますが・・・」



マスケット。突如として現れた人間の新兵器。

今まで槍や剣などで戦いをしてたのに急に前線に現れたのだ。

幸いにも人魚もほぼ同じような魔法を使うので不意打ちでの負傷者以外で負傷したものは少ない。

が、今後内陸で戦うとなると話は違うだろう。内陸では海から行われる人魚の支援が受けられないとなるとやはり射程が重要になるからだ。


そしてこの銃が量産されれば戦いは数になるだろう。

魔族は確かに人間に比べれば強い。だが数は劣っている。

つまりこの銃が人間世界に出回った瞬間から魔族の敗北がだんだんと近づいてくるのだ。



「何とかしなければ。・・・・電撃戦が出来る魔族はいるか。」


魔王がその場にいる魔族に聞く。

答えは”確かにこれ以上ない適任の魔族は居るが制御が難し過ぎる”とのこと。


「よい。ラーズグリーズを使わず王都フィヴァルまで可能な限り攻め込む。そのためには多少制御が効かないほど猛々しい魔族がいい。してその魔族は・・・・もしかしなくてもケンタウロスか?」



魔王のその言葉に一同項垂れる。

どうやら正解らしい。



ケンタウロス。

人間が認知している魔族の中では上位に位置するほど有名な魔族。


魔界での内乱の際まるで鬼神のような強さを発揮した挙句、周辺領土を軒並み平らげた。

その時何が起こったのか革命やら反乱やら誤情報が飛び交いついに何もわからずまさに混沌としたまま人間との戦争に参加することになった。

領土だけ見れば四大貴族に劣らない広さだが当時の長が貴族入りを拒否した。


現在では一応交流があるがそれほど深い親睦関係はどことも築けていない。


「・・・・・・・背に腹は変えられん。私が直々に交渉しに行くとしよう。」

「し、しかし!あの種族は魔族の中でも危険な分類に位置します!ここはやはりラーズグリーズ殿に!」

「ラーズグリーズに頼ろうとするな!彼はあくまでも調和と平和を目指して飛ぶ鳥だ!力による支配は彼を離反させる!そこまで考えての発言か!」



その一言が会議を終了させた。魔王はケンタウロスの領土へ交渉に。

ケンタウロス。また一つの種族が侵攻の狼煙を上げるのだ。





――――――――――――アトランティス/巨大神殿/箱庭




「ラーズグリーズ!傷は癒えましたか?」


わちゃわちゃとした救護室から抜けた我は何故かフグの案内の元でダイアナ女皇に会えた。

勿論例外なく我にディープキスをしてくるダイアナ女皇。

全く人魚は・・・



「・・・・・」


とりあえず頷いておく。

微笑むダイアナに自然と笑みがこぼれる。


「しかし・・・多分兵士たちがご迷惑をおかけしましたね。兵士の管理の甘さは私に責任があります。」

「・・・あぁ。人魚は性に関しては寛大というか積極的すぎる。もう少し自重してほしい。」



そう言いながら座る。砂と海藻が揺れるのを見るとここは本当に湖の中なのだと理解できる。

ゆっくりしていたいがさっさといろいろ話さねば。


「あ。あの・・・・」

「・・・・なんだ?」


ダイアナがゆっくりと口を開き話し始める。


「今後人間界に攻め込むときは私の私兵ですが多少なりは出陣させます。なのでその指揮をお願いしたいのです。」

「・・・・・」


人魚には人間界の海以外にも川を泳げる兵士もいるらしい。

それらの指揮を執ってほしいのだという。




「いいだろう。」


戦力が増えるのはいいことだ。

我は二つ返事で頷いた。

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