表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Galaxy Rion  作者: シュガーウォーク
腕につけた思い出
6/46

2パート

真ん中を透明な板でしきられた部屋にパイロットは入れられた。そのパイロットはジュンと名乗った。


「それでジュンさん。捕まった時から黙秘を貫いてるらしいですね。どうせ誤った情報でもばらまいて混乱させるように言われてきたんでしょう。」


ジュンは目を見開いた。図星だったらしい。ユイは続けた。


「いっておくけど今の国家軍のやり方はいつか裁かれる。その時にあなたはそれに対抗した人間になったほうが得じゃない?」


髪をなでるユイを睨もうとジュンが前を向いたときジュンはまた目を見開いた。


「そ、そのブレスレットは?」


「これ?高校の頃の友達とお揃いにしたもの。人気があるからつけてる人いるかも。」


「ノゾミさんもつけています。」


今度はユイが目を見開いた。


「ノゾミを知ってるの?」


「ええ。優しい方です。」


「いまあの子は?元気にしてるの?」


「最近顔色が悪いから心配はしています。」


「私は、これはまぁ個人的な話ですけどノゾミを保護できればと思っています。もし、ジュンさんが…」


「本当ですか!」


ジュンが大きく反応したのでユイは驚いた。警備員が反応するほどだった。



「実はノゾミさんは統制官の秘書に精神的な攻撃、いわゆるパワハラを受けて追い詰められているんです。保護できるんであれば是非ともお願いしたいんです。」


「パワハラ…ひどいですね。」


「大したことないミスをずっとねに持ったり、ノゾミさん以外の人をあえてかわいがったり、本来はノゾミさんが抜擢されるはずだったリオンパイロットの件もマドカさんに握りつぶされました。」


「ひどい。何てことを。ノゾミが何かしたんですかね。」


「私の記憶する範囲では特にないですね。」


「なんとしても保護する必要がありそうですね。ノゾミはいまどこに?」


「わかりませんが、リオンパイロットとして選ばれるかもという話の時に移動する話が持ち上がったので今はジェミニの場所にいると聞いています。」


「それがわかれば十分。感謝します。」



ユイは立ち上がって礼を言った。何かあったときのためについてきて部屋にいたカイトと一緒に部屋を出た。


「ノゾミさんという方だったんですね。そのブレスレットは。」


「そう。恩人みたいなものよ。あの人は。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ