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Galaxy Rion  作者: シュガーウォーク
組織のねがい
1/46

1パート

こんにちは♪

作者のシュガーウォークです。


小説はじつは今回が初めてではなくて何度も書いてます。今回の小説に至っては過去に一度かいたものを基本設定だけ残してリビルドしたものです。怠惰とはいってはいけません(笑)


感じるものは人それぞれですからあまり内容については書きません。極力難しい言葉は使わず読みやすくしようと思いますので是非最後まで読んでください。

それは、雨の日の事。



一人の女の子がK3半島という島の研究所に夕飯を届けにきた。



「今日も遅くまでかかるの?」


「そうみたい。今まとめてるデータが終われば帰れる。」


「私待って威圧かけるから。」


と冗談半分に言った。



といいつつも心配だった女の子は待つことにした。


雨あがらないかなーと外を見たその瞬間だった。



研究所中心部からいきなり爆風が吹き上がった。

あまりの事にしばらくぽかんとしていた女の子は爆風をくぐり抜け研究所中心に突っ込んでいった。



心のなかで叫んだ。


お母さん、無事でいて!



研究所の中を見回してもすぐには見つからなかった。



しかし、変な画面を映しているパソコンの前に母は倒れていた。



「お母さん!」


駆けつけた女の子は呼びかけた。


「あ、あなた何してるの。ここにいたら火傷するから逃げなさい!」


「やだ!お母さんおいていけない。」


涙でぐしょぐしょになった顔を見て母は言った。

「なんて顔してるのよ。かわいい顔が台無し…ユイ、ごめんね。あなたのドレス姿見られなかったね。」



母はいきなり力をこめて女の子を海と繋がる冷却水がためてある所に突き落とした。



その直後、炎は研究所の油に燃え移り大きな爆発を引き起こした。


その炎はK3半島の半分を吹き飛ばした。


「思い出してたのか?」

「うん。やっぱり今回の事はあの事故の事とは切り離せないからさ。」


「あれから15年か。」

「当時私17よ。忘れられない、というか忘れてはいけないと思う。それでこれかグローリー。」


すっかり大人になったユイはカタログを見た。


「私に戦えと。結婚してから私にした言葉のなかで一番の無茶かもしれないわね。」

「今俺たちが行動しなければこの国は滅ぶ。まぁ難しいなら別に構わんぞ。」

ユイはその書類をめくりながら見ていた。しかし、とあるページを見た途端目が開いた。


「興味ないと言うつもりだったけど、気が変わった。手伝う。」

やがて時は経ち、ユイたちの手により組織が出来上がった。



その最初の任務が始まろうとしていた。



ある日の朝、軍事衛星の打ち上げが行われていた。



「しかし、この国に軍事衛星なんぞ必要とはおもえんがね。」


「確か6割は賛成してなかったんだろ。よくやるよな。」




見ている観衆が嫌がっているなか、うちあげが始まった。



その直後、遥か遠方からレーザー光が飛びエンジンの発射口に直撃。発射口が使えなくなった。



発射はとりやめになった。



「なんだ今の光は!」


そのレーザー光は何もないところから撃たれているように見えた。しかし、それは姿を消しているからだった。


「いま見えなくしてあるんだっけ?」


「はい。」


「じゃあそろそろ見えるようにしていいよ。」


ユイが隊員に言った。


「わかりました。解除します。名前は忘れましたけど。」


「光学迷彩だっつーの。」


と隣の隊員がツッコミをいれたところで光学迷彩は解除され、戦艦が姿を現し戦艦と同時にライフルを構えるロボットも姿を現した。




エンジンが止まった結果バランスを崩し倒れそうになった軍事衛星に別の機体がワイヤーを引っかけ落下をとめた。



「ロボットだって?わかるかあれはどこのロボットだ?」


「あの背中のウィングはリオンシステムの証拠ですからリオンですね。」


「リオンシステムをロボットの動力源にするとはな。」



警護にあたっていた戦車のモニターを覗いている乗組員が言った。


その直後にモニターの目の前にぬっとリオンの顔が映り、乗組員は驚いて逃げていった。



そのリオン、軍事衛星をワイヤーで吊ったリオンは二機とも艦にもどり、少し遅れてライフルをもったリオンも艦にもどった。



その日の午後、ミチルという女性がとある海底の基地に潜水艦で到着した。



潜水艦から出たところを男性が出迎えた。


「はじめまして。カイトと申します。」


敬礼をするカイトにミチルは不慣れな敬礼で返した。


「記者のミチルです。これからよろしくお願いします。早速質問いいでしょうか?」


「はい。立ち話もなんですから話をしながら。」


「わかりました。早速ですが勉強不足で恐縮ですが…えと…組織はなんとお呼びすれば…」


「グローリーとよんでください。リオンの製造機関ともくっついてるので1つの団体というわけではないですが。」


「あのロボットは?」


「リオンといいます。リオンシステムで活動しています。」


「個人的興味なんですが動力源は?」


「光電効果で飛んでいます…たぶんわからないですよね。」


「残念ながら全く。」


きっぱりというミチルとカイトは笑い、ノックをして司令室のドアを開けた。



「ユイ司令、記者のミチルさんです。」


パソコンに目を向けていたユイは立ち上がり、ミチルに敬礼した。



「総司令のユイです。午前中あの騒ぎを引き起こした組織のボスが私って驚きでしょう。」


ユイは手で椅子に座るように促した。


「カイトくん使って申し訳ないがお茶をいれてきてもらっていい?」


「わかりました。」


カイトがお茶を持ってきた頃には本題が始まっていた。


「それで、グローリーができた経緯だっけ?」


「はい、言える範囲で教えていただければと思ってます。」


ユイはあるファイルを取りだし、ミチルの前に広げた。そこにはある事件が写っていた。

「15年前の爆発事故。この爆発は島の半分の吹き飛ばした。」


「ありましたね。」


「あの後、軍の発言が目立つようになった。リオンシステムを応用した12機のリオンを各地にばらまいた。住民はいらないって反感買うししコストで困るし。」


「あれほど誰も望んでいない事をごり押すとは。」


「だから私たちはその12機を止める。リオンを使って。」



ミチルはまた途方もないことをと内心に呟いた。


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