31.
先に出ていた第三騎士団と現場で合流して、休憩と部隊編成が行われた。
一小隊、第三騎士団二十人、第四騎士団四人、第五騎士団四人、第六騎士団八人、計三十六人で編成された。
一小隊三十六人が、五つ。
それぞれ分かれて、森を探索することになった。
残りのメンバーは、森の入り口で待機し、救援要請があった時にすぐ動けるようにしておく。
総団長、団長たち、私とディナさんは待機組になっている。
私はディナさんにお礼を言い、第一騎士団長と合流した。
「ルクセイラ、魔物を間近で見たことは?」
「村で狩りをしていたので、弱い魔物は狩れます。」
「それはよかった。」
「女性の中には、魔物や血を苦手とする人がいるからね。そうじゃないならいいよ。」
「全然、大丈夫です。」
「ワイバーンを狩って、生で食べるくらい大丈夫」なんて言えないけど。
控えめに言っても、私はこの場にいる誰よりも強い。
だから何も心配いらない。
誰も知らない事実だけど。
休憩が終わり、小隊たちが順次森に入って行った。
……待機って言うのは、結構暇だ。
何もないのが一番だが、暇すぎて何かないかなと、思ってしまう。
あまりにも暇なので、森の気配を探ってみることにした。
各小隊、順調に魔物を狩っているみたい。
確かに、普段より浅瀬に魔物が多く出現している。
けれど森全体を見た時に、気になるほど魔物が増えているとは感じない。
森の奥が魔物を内包しきれないほど切迫していないのに、魔物が浅瀬に来ていると言うことは……
考えられるのは二つ。
餌がなくなったのか、それとも居場所を追い出されたのか。
餌がなくなったのなら、今後人里に降りて来やすくなる。
居場所がなくなったとすれば、もともと住んでいた魔物よりさらに強い魔物がいると言うこと。
私にとってはどっちでも同じだけど、人にとっては、どっちの方がいいんだろうか。
「……あ。」
「どうしたんだい?」
あ、思わず声に出してしまった。
とりあえず、誤魔化そう。
「いえ、魔物が増えた理由を考えてまして。」
「理由?」
「はい。単純に数が増えたのか、餌がなくなって浅瀬に出てくることになったのか、それとも強い魔物に居場所を追い出されたのか……どうなのかな、と。」
「ほう、確かに気になるな。」
「総団長。」
「君はどう思う?」
「わかりません。でも、どれが一番マシなのかなって。」
「それは……」
ドンッ!!!!
音と共に、地面が揺れた。
「総団長っ!救援信号です!」
「どこからだ!?」
「北!第三小隊からです!!」




