表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/39

27.


第一騎士団長付き従者の仕事は、下働きよりも長時間で多岐にわたる。


朝八時、第一騎士団長に挨拶をして、執務室や応接室等の掃除に取り掛かる。

その間、第一騎士団長は部下である騎士たちの鍛錬に向かう。


正午、食堂に第一騎士団長の食事を取りに行って、執務室に届ける。

その後、食べ終えた食器を食堂へ返却に行ったら、私の昼休憩の時間だ。


午後二時、第一騎士団長と共に書類仕事をしたり、会議のお供をする。

会議では、隅で記録をとっている。

書類仕事の合間には、お茶を入れることも多い。

また、完全した書類を、各部署へ届けるのも私の仕事だ。


午後七時、私の仕事が終了する。


基本的にはこのルーティンだが、午後は他の騎士団長が来たり、王族の護衛任務が入ったりと、イレギュラーも少なくない。

その時は私一人で、書類整理や簡単な書類仕事をしている。


朝、顔を合わせた時に、今日の予定を教えてくれるので、突発的に何かある場合を除き、予定を立てて動きやすい。


ルーティンだけを見ると、そんなに難しい仕事ではないように思われるが、実際はもっとハードだ。


書類仕事では、計算や誤字脱字などのチェック、項目、緊急性、差し戻しなどの整理をしなくてはいけない。

緊急性を少しでも間違えると、期限が切れて申請ができなくなったり、最悪人が死ぬことにもなりかねない。

計算のミスは、財政に関わってくる。


また、各部署に届けるには、部署の名前と場所、渡す人の顔と名前を一致させておかなければならない。

もし間違えると、人間関係が損なわれたり、文書の紛失に繋がったりする。

文書が紛失すると、各方面に多大な影響を与えてしまう。


下働きの仕事とは比べ物にならないほど、緊張感が強いられる仕事であると実感した。


従者の仕事でも緊張するのに、もっと責任が重い仕事をしている人は、本当に有能ですごい人なんだと尊敬する。


また、総団長が言っていた人手不足というのも、仕事をしてみて実感した。

これを従者なしでやっていた第一騎士団長は、本当に優秀だ。

聞くところによると、従者や補佐官が五、六人いるのが普通らしい。


第一騎士団のみならず、他の騎士団も人手不足で、一人当たりの仕事量が多大に増えたと、仲良くなった第二騎士団長の従者から聞いた。

また、第三騎士団長の従者は、「戦争なんて、クソ喰らえ!プリオーネ帝国なんざ、自然災害でも起きろ!」と盛大に愚痴っていた。

このことは誰にも言わず、心の中でしまっておくことにしたのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ