21.
今日も気持ちのいい快晴。
洗濯が捗って嬉しい。
白いシーツが一面に干してあると、ものすごく頑張った感がある。
あれから数日経っているが、全く音沙汰がない。
下働きや侍女が順番に呼ばれて、話を聞かれているみたいだが。
まぁ、ただの下働きに、調査の結果やら進捗やらを話すわけないもんね。
あれ以降呼び出しはされていないし、問題はなかったと思っておこう。
金髪の派手な侍女も、あれから少し大人しくなった。
顔を合わせると睨まれるが、突っかかってこなくなった。
やっぱり平和が一番だ。
でも彼女がわからずに侍女をやっているってことは、犯人じゃなかったということか。
じゃあ、何であんなに私を犯人にしたかったんだろう?
貴族のご令嬢の考えは、私にはわからない。
まぁ、済んだことは、いいか。
仕事しよ、仕事。
よいしょっとと、たいして重くない桶を持ち上げて、早足で水場に急ぐ。
桶を洗って干したら、食堂の下拵えに行く。
下拵えの仕事は大変ではないけど、ジャガイモとかニンジンとか、ご飯で見たくなくなる。
出たら食べるけど、少しゲンナリしてしまう。
ミミやアンナも同じようで、食べてないのにお腹がいっぱいになると愚痴っていた。
私も同じ気持ちだ。
下働きの食事は野菜がメインなので、いい加減お腹いっぱい肉を食べたくなってきた。
騎士たちがお皿いっぱい肉を食べているのを見ると、すごく羨ましく思う。
所詮、私たちは下働きだから仕方がないけど。
今度の休みは森に行って、狩りでもしようかな?
素材を集めて、換金して、ちょっとお高めの食堂で肉を食べに行こう。
次の休日のことを考えると、力が湧いてくる。
今日頑張れば、明日は休みだ。
明日のスケジュールを考えながら、手早く皮剥きをこなしていく。
ここに来て、以前よりも皮剥きが早くなった。
時々食堂の料理人が、ポカンと見ていることがある。
自分の仕事をしろよ、と思わなくもないが、さすがに口には出さない。
トラブルに発展するのは目に見えているから。
「ルクセイラ嬢ちゃん、いつものごとく皮剥きが速いな!」
「ありがとう、おじさん!」
「ここの仕事は、もう慣れたかい?」
「うん、初めは難しいことばっかりだったけど、段々やりがいを感じてね。なんか楽しくなってきたよ!」
「そりゃあ良かった。」
「俺たちの仕事は目立たないが、国を守る騎士さんたちを支える立派な仕事だからな!無理せず、頑張れよ!」
「そうだね!」
料理長のおっちゃんには、なんか気に入られた。
たまにこっそりお菓子をくれる仲だ。
そのお菓子は、夜の女子会で活躍している。
「よし、じゃあ、上がっていいぞ!」
「お疲れ様でした!」
皮剥きが終われば昼休憩。
後半日、頑張ろう!




