15.
職業斡旋所とは、小説でよくある冒険者組合のような役割を持っている。
どの街にも存在しており、身分証の代わりとなる登録証を発行して貰えば、どの街に行くにもスムーズに行けるようになる。
職業斡旋所では、仕事の斡旋をしており、お手伝いから戦争の傭兵や魔物討伐まで、様々な仕事を取り扱っている。
他にも食堂の接客や、貴族の家の下働きなんてものもある。
張り出されているものから選んでもいいし、職員におすすめを聞いて選ぶこともできる。
ランクと言うものはないが、代わりに評価がある。
例えば、接客B、護衛Cという感じで。
仕事を終えたら、依頼先から評価されるのだ。
この評価で、勧められる仕事の種類が変わってくるし、指名依頼を受けることもできる。
また、評価は登録証に登録されることになる。
どの街のでも、その評価は見られると言うことだ。
その他に、薬草や素材などの買い取りもしてくれる。
だから私がまず最初にすることは、魔物討伐した時の素材の買い取りをしてもらって、お金をつくること。
今は無一文だから、登録すらできない状態だ。
できれば、一週間の宿代くらいになって欲しい。
「素材の買い取りお願いします。」
「はい。では、番号札を持ってお待ちください。」
「はい。」
さて、どれくらいの金額になるかな?
待っている間が暇なので、依頼が貼ってあるボードを見ることにする。
食堂の皿洗い、教会の掃除、隣町までの護衛、薬屋の接客、畑の収穫、犬の散歩……
少し見ただけでも、色々な種類がある。
「三番の方ー」
あ、呼ばれた。
「はい。」
「目録と金額をご確認ください。よろしければチェックを入れてください。」
「はい。」
「では、またよろしくお願いします。」
初のお金が手に入った。
全部で、小金貨一枚、銀貨七枚、小銀貨五枚、銅貨二枚。
硬貨の種類は、白金貨、金貨、小金貨、銀貨、小銀貨、銅貨の六種類。
硬貨は十枚ごとに、桁が上がるようになっている。
手のひらぐらいの丸パンが五個で、銅貨一枚。
真ん中くらいの宿で、素泊まり一日小銀貨二枚。
そう考えると、素材の買い取りがいかに高額だったかよくわかる。
普通に働くよりも、魔物討伐や薬草採取をした方がわりがいい。
それよりもまずは登録をしないと。
登録証がなかったら、仕事もできない。
「すいません、登録をお願いします。」
「はい。では、この用紙に記入してください。」
えーっと……
名前 ルクセイラ
特技 計算 家事 護身術 水魔法を少し
出身 移民
「できました。」
「少しお待ちください。」
その場でしばらく待っていると、すぐに登録を完了してくれた。
これで登録証が手に入った!




