表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造スキルは万能です~ソロでダンジョン深層まで攻略していた俺、配信に映ってバズってしまう~  作者: ターシ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/15

6 素材の売却とスキルの一端

 

 素材の整理をしていた俺は、あることに気づいた。


「……ゴーレムの素材、多すぎだな」


 この前、変異体を倒したときに一緒に倒した大量のゴーレム。

 その素材が、マジックバッグの中をかなり圧迫していた。


 変異体が生み出したものだからか、通常のゴーレムよりドロップ率は低かった。

 それでも倒した数が数だ。結果として、手元にはかなりの量が残っている。


「こんなには使わないな」


 必要な分だけ残して、あとは売却してしまおう。

 そう考えた俺は、ダンジョン近くの素材買取店へと向かった。


「いらっしゃいませ」

「素材の売却をしたい。」


 店に入り受付まで行くと、さっそく店員にそう伝える。

 素材を売却するのはいつもこの曜日のこの時間とルーティン化しているため、この店員とも顔見知りのようなものになっている。


「ではこちらのスペースへ...今日はどのような素材をお売りしていただけるので?」

「41階層のゴーレムの素材だな。」


 素材を出すスペースへ案内され、そこにあふれんばかりのゴーレムのドロップアイテムを出していく。魔石、鉱石、岩製の防具や武器―ハンマーなど...店員は驚いた表情でそれを見つめる。


「...多いですね。少しお時間をいただきますが」

「構わない」


 そう言って店員は端末を操作しながら素材を確認していく。そして途中で俺に話しかけてきた。


「41階層というと、魔物が増加したらしくて大変だったそうですね。」

「ああ...行ったけど、そこまでじゃなかったな。」

「もう落ち着いているという話は本当でしたか。」

「そうだな。"今はもう"落ち着いてるな。」

「...」


 それを聞いた店員の動きが一瞬止まり、ちらりとこちらを見てくる。


「素材はこれで全てですか?"他には"ありませんか?」

「ああ、"他は"使い道がある。」

「...そうですか。では買取価格ですが───」


 そうして売却を済ませた俺は、ついでに低階層で取れる素材をいくつか購入して店から出た。

 低階層は経験値も少ないし、一々探索していたら時間がもったいないからな。お店で買ったほうが効率がいい。


(さて、次は変異体の素材を使って防具を強化するか。)


 そして次に向かうのは装備に付与をするお店...ではなく、ダンジョンだ。

 付与は自分でやったほうがいい。そしてそれをするならダンジョンの中が一番効率よくできる。


 ダンジョンの入り口に立った俺は、転移石は使わずにそのまま魔法陣の上に立ち、1階層へと転移をした。

 付与をするなら、ここが一番いい。



 ───ダンジョン1階層

 ダンジョン開放初期は賑わっていたこの階層も、今や人気がなく寂しい階層へとなっている。

 だが、だからこそ作業をするにはこの階層がいい。


 スキルを『能力付与』や『魔力操作』などの付与用に切り替え軽く歩き回る。

 そしてゴブリンを発見したので、マジックバッグから防御用の杖と、付与させる防具とゴーレムの変異体の素材を取り出しゴブリンに近づいていく。


「グギャ!?」


 堂々と近づいてくる俺に対し、ゴブリンは驚いたような声を上げつつも襲い掛かって来た。


「防御壁」


 俺は防御呪文を唱え、ゴブリンとの間に魔法の壁を作る。ゴブリンは必死に壁を叩くがびくともしない。

 初球の防御呪文だが、レベル差もあるため1階層のゴブリンではこの防御を破ることはできない。

 俺は杖をしまい、防具と素材を手に持ち付与を始めた。


 別に家でも付与することはできる。だがより正確に、強力に、ミスなくするにはこの方法が一番だ。


 それが『単独戦闘中に身体能力やスキル能力が上がる』というスキルを持つ俺が出した答えだ。


 ゴブリンが俺に向かっている限りは「戦闘中」の判定になるため、能力が上昇する。なので今のうちに装備に意識を向け付与スキルを使用する。

 素材と装備を合わせ、必要な構築を組み立て適切な魔力を流し込む。


「...こんなもんか。」


 そしていくつか工程を済ませると、手元から変異体の素材は消えていた。

 手元に残ったのはさらに防御力の上がった、深層用の防具。

 ミスはなく、完璧な仕上がりになった。


「これなら普段の探索をもう少し上にしてもいいかもな」


 今の最高到達層は、かなり無理をしての数字になる。当時の俺は焦ってがむしゃらに進んでいたため、今思うとよくあそこまでたどり着けたと思うほどだ。

 だからこそ最近は最高階層よりも低い場所に潜っていたが、装備が強化された今なら、それより上の階層を探索することができるかもしれない。


 だが最高階層を安定して探索するには、まだ足りない。

 しかし確実に近づいてはいる。そこへ行くための“準備”としては、上出来だ。


(深層はまだ、探索できていない場所が山ほどある。俺の目的のためにも、深層の情報集めは必須だ。)


  この装備でどこまで行けるか。試すのは、明日以降だ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ