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「ありがとうございました!」
商人の男性が頭を下げて奥さんと娘は手を振っている
「ああ!」
手を振り応えるアキラ
王都はもう少しだ
「見えたな!久しぶりの王都だ!」
視線の先には堅牢な城壁が見える
「あの列に並ぶのは嫌だけど…」
相変わらずの長蛇の列を見てため息が自然と漏れた
「冒険者のアキラ…?」
ギルドカードを門番に見せたら何故か険しい顔になった
(何も悪い事はしてません!)
心で言い訳をしているアキラだが…
「こちらに来てくれ」
連行された
「こちらで待っていてくれ」
応接室のような所に通された
(捕まったわけじゃなさそうだな?)
いまいち自信が持てないアキラだった
暫くすると
「貴殿がアキラ殿か?」
綺麗な全身鎧を着ている騎士が訪れた
「そうだが…」
「私は総騎士団団長のルーカスというものだ」
総騎士団?
「その団長さんが何用だ?」
「不遜な態度は強者だからか?
私は気にしないがうるさい奴もいるから気をつけろよ?」
「ありがとう?」
よくわからない気遣い?をうけたアキラに
「陛下がお待ちだ。着いてきてもらおう」
「待ってくれ。まだ仲間にも会えていない。その後に行くと伝えておいてくれ」
「はははっ!そこまで不遜な態度ならいっそ清々しいな」
アキラは何がウケたのか異世界ジョークがわからないと思った
「それも心配するな。陛下は仲間も城に来るように手配済みだ」
「!!」
ローランドが優秀な陽キャなのは知っていたが陽キャは気遣いまで一流なのかと変な感心をする
「納得したようだな。ついてこい!」
付き合いやすいおっさんだなぁと思いながら後をついていく
「アキラ!」「アキラさん!」
王宮にて二人が待っていた
「久しぶり!二人とも!ミーナは背が伸び…てないな」
「なによ!変わったわよ!」
と、ミーナは言うが…ツインテールも赤毛もツンデレも変わっていない
「ともかく元気そうで良かったよ」
「はい!二人でとても強くなったのでアキラさん驚くと思いますよ!」
「お姉ちゃん!それはまだ秘密っていったじゃない!」
「あっ!ごめんなさい!ミーナちゃん」
「何だか楽しくやれてたのはわかったよ」
3人が総騎士団団長を置いて仲良く喋っているとそこに
「久しぶりだね!アキラ!二人も!」
国王陛下が現れた
「お父さんは残念だったな。お悔やみ申し上げる」
「ああ。ありがとう」
二人は顔を見合わせる
「それで、手紙を送ったのは誰だ?」
「済まない。宰相だ」
謝ったのは国王だった
「そうか。大方戦争の駒にしようって事だろ?」
「そうだな…今のこの国は猫の手も借りたいくらいなんだ。恥ずかしながらアキラに何度頼もうと考えたことか…」
「俺はまだ冒険者を続けたいからな。ローランドの…いや、陛下の頼みでも断っていたかもしれないな」
アキラはこう言うが友達に頼まれたら断らない。それは自由に生きる事だ。アキラにとっては仲間に、友に頼まれたら犯罪でない限り難しい事でも断らない事が自由なのだ。
普通は生活に関わるから断るのだろうがそれは自由ではないとアキラは考えている
「そうだね。僕も友の冒険者としての活躍を応援したい」
二人はお互いがお互いの事を考えている
ここでアキラ達に頼めていたら未来は変わっていたのかもしれない
その後四人+団長は楽しくお茶を飲み再会の時間は終わった
「よろしかったのでしょうか?」
団長が問う
「良かったのさ。友を失うところだった。国の運命を友に任せて椅子にふんぞり返ってるだけなんて国王失格でしょ?だったら自分で国を背負うよ」
「はっ!」
ローランドは王としての道を歩む。たくさんの命を背負って
アキラには任せない




