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時は少し戻りこれはレイナの強化合宿の時のお話し。
レイナとアキラはダンジョンにいる
「慣れたか?」
「はい!レベルも大分上がりました!」
「そろそろ魔法の訓練に入ろうかと思うけどいいか?」
レイナの魔力不足により遅らせていた魔法訓練を開始しようと考えたアキラに
「やっとです!私の出番がきましたね!」
レイナはやる気だ
一通りの魔法を見せてもらったアキラは
「凄いな。まだ俺の方がレベルが高いのに水魔法の威力が同じくらいだ…」
レイナは得意げに
「えっへん!もっと褒めて良いですよ!」
可愛らしく答えた
しばし考え込むアキラ
「これは成功するかわからないのだがいいか?」
「はい?なんでしょう?」
「魔法を合成してみないか?」
「合成…?」
レイナはよくわかっていない
「ああ。例えば火魔法と風魔法で火災旋風のような魔法だ」
「えーと。竜巻と火炎を同時に発動して混ぜるって事ですか?」
レイナの理解力は凄まじい
「そうそう!出来そうか?俺は水と火しか使えないから混ぜてもたぶん熱湯くらいしか出せないんだよな。火は消えるし」
「やってみます!」
2日後
「凄いな…なんで出来るんだ?」
目の前の火災旋風をみたアキラは自身が頼んだのに信じられなかった
「アキラさんもっと凄いの考えたんです!」
「なんだ?」
「この合成魔法を練習している時に気付いたのですが、魔法は圧縮出来るんです」
「圧縮?」
「はい!ですので発動させずに…」
アキラはレイナの言っている事が理解出来なかったが
「凄いな!それが出来たらとんでもない威力の魔法になるな!」
「はい!これなら私でも役にたてます!」
「レイナはすでに役に立っているよ」
甘い空気が流れそうだが
「ですがこの魔法は魔力の制御と魔力を…
その為、完成しても発動まで時間が掛かります」
アキラは理解できないので大事な部分だけ把握した
「時間が掛かっても俺やミーナの攻撃が通じない相手に通じるかもしれないなら頼もしいよ!」
「ありがとうございます!まだ完成まで時間は掛かりますがきっと、自分のモノにして見せます!」
「ああ!期待してる!」
それがあの魔法だった。
side 現在
あれから暫くの時がたった
「どうだあったか?」
ここは王都ギルドのギルドマスターの部屋
「ああ、やっと次の階に行ける」
アキラがギルドマスターに答える
「漸くか…昔の人達はすごいな」
「この広さの階層を45階層まで見つけたんだもんな…もはや敵を倒すよりしんどい…」
「ミーナ嬢が斥候で助かったな!」
そうなのである
漸く活躍の場が出来たミーナは最近では一度潜るとひと月は出てこれないにも関わらず
進んでダンジョンに潜りたがるのだ
「アキラ話しは終わったの?」
「ああ、42階層の状況報告は終わった」
「アキラさん新しいカフェに行きたいのですが」
「よし!行こう!」
食い気味に答えた
王都のカフェにて
「アキラさんは武闘大会には出られないんですか?」
「出る予定も出るつもりもないが?」
「出れば優勝なのに勿体無いわね!」
「優勝するよりダンジョンのほうが稼げるし
優勝してもレベル上がらないしな」
「後者のほうね…」
この後3人は王宮へ出向いた
「アキラさんですね。案内のものを呼びます」
城の門を守っている近衛騎士にそう言われた
「ああ、頼む」
勝手知ったる友の家である
王太子執務室にて
「いやー仕事中で悪いね!
掛けてお茶でも飲んでてよ」
相変わらず軽い王子である
「お待たせ!」
「お茶と茶菓子が美味いからもっと待たせてもいいぞ」
こちらも敬意も何もない
「アキラは武闘会には出ないのかい?」
「ああ。出ないな。さっきも聞かれたが」
「みんなアキラに出て欲しいんだよ。
僕も友じゃなければ依頼を出して出て貰ってたな」
「ローにしては珍しい言い回しだな?」
ローとはローランドの愛称である
「実は少し遠くの国の人なんだけどかなりの使い手が今大会に国賓として参加するんだ。
なるべく我が国の行事で他国に優勝を避けさせるのは
為政者として当然だろ?」
「なるほどな…まあ、友として頼むなら吝かではないがな」
「本当かい!?頼むよ!もし負けてもアキラを出して負けたなら国民も納得するよ」
「待て!負ける可能性については良いが
国民が納得するとはなんだ!?」
「だって今、ネオアトランタで一番強いのはアキラだって有名だよ?
冒険者の口に戸は立てられないからね!」
「くそっ!俺の平穏な毎日が…」
「アキラさんはダンジョンに篭ってるから平穏でも無いですしあまり関係ないのでは?」
「…確かに」
「はははっ。じゃあ決まりだね!エントリーはこちらでしておくから
当日に遅れずに来てくれればいいよ」
「ああ。任せた」
「アキラ!優勝以外ないわよ!」
「俺も狙うが勝負は時の運というからな」
「優勝したら口にキスしてあげるわ!」
「わ、私もします!準優勝でもします!」
二人がとんでもないことを言う
特にレイナはぶっ飛んでいる
「いや、そう言うのは良くないだろ。
お前たちは賞品では、物なんかじゃないからな」
至極良いことを言ってる風で逃げ切るアキラ
「優勝賞品が美人で可愛いと有名なお二人のキスなら盛り上がるんだけどなぁ」
友人の仲間を景品にしようとする王子もぶっ飛んでる
「アキラじゃなきゃ嫌よ!馬鹿王子!」
「そうですよ!見た目以外は清廉じゃない王子さん!」
二人も敬意はない
「大会が楽しみだよ」
遂にアキラの実力が衆人の目に…そもそも見えるのかな…
(前の世界は退屈な毎日だったけど、この世界は退屈を与えてくれないな)
さようならたいくつなひび。この世界は楽しいことで一杯だ
間話が短すぎたので無理矢理入れてしまいました。
同じ1話の中で時系列がごちゃごちゃしてしまいすみません。




