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ここはアトランティア王都の王宮の一室
「なぜだ!なぜ治せん!」
ガシャン
陶器がこられる音が静寂に包まれた執務室を包む
「申し訳ございません」
白衣を着た権威がありそうな老人が答える
「出て行け」
「はっ」
退室していく背中は権威の大きさと反比例していた
「何とかならんのか…」
扉の外から声が掛かる。
「陛下に拝謁いたします」
「入れ」
ガチャ
「失礼します」
「いい報告か?」
入ってきた騎士の格好をした壮年の男へ問いかけた
「はい!40階層へ向かえる逸材がいました!」
ガタッ
バタンッ
椅子を蹴り陛下と呼ばれた男が立ち上がる
「まことか!虚偽であれば騎士団長と言えども許さんぞ!」
「誠にございます!
数ヶ月前に王都に来た冒険者が39階層に到達して帰還しました」
「到達するだけではダメなのだ…」
「畏れながら陛下、
最速での金級の冒険者にございますれば…
40階層突破も夢ではありません!」
「なんと…」
「それも16歳と19歳の二人組だとか、
若さゆえの危なさもあるかもしれませんが
若さゆえにまだまだ成長するかもしれません」
「たしかにそれなら…
その者たちを呼ぶのだ!」
「はっ!」
騎士団長は最敬礼ののち、退室した
5日後
「新年も明けたしとりあえずこないだの魔石を持ってギルドに行くか」
「はい!」「ええ」
3人は今日も仲良く王都を行く
ギルドにて
「指名依頼?」
「はい。そうです」
受付の言葉にアキラとミーナは
「興味ないから断っといてくれ」
「そうね…私達には必要ないものね」
二人の素っ気ない態度にレイナが受付に対して助け舟を出す
「お二人とも、お断りするのはいいですが話しだけでも聞いてあげては?」
申し訳なさそうに
「すみませんがお断りするのは無理かと…」
「はっ?なんでだ?指名依頼は自由なはずだろ?」
「依頼主は国です」
「「「え?」」」
3人は耳が悪くなったかのように聞き直すが
「ですから国王陛下です」
「「「は!?」」」
事態が飲み込めない3人であった




