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「そうだったんですね…」「そう…」
「済まない黙っていて。
伝える機会が無かったと言えばそうだが、
2人には伝えるべきだったと思っている。
二人の誠意に応えてなくて済まなかった」
「…辛かったですね。いえ、辛さを理解出来るわけないです。
理解したいです。一緒に悩みたいです。
それは本心です」
「隠れ里の人じゃなかったのね…
まぁ、もっと面白い人だったからいいけど」
「あれ?二人の反応おかしくない?」
「なんでよ!」「なんでですか!?」
「だって、そんな得体の知れない奴だったんだよ?
気持ち悪いとか、頭おかしいんじゃね?って思う方が普通だと思うんだけど…」
言葉使いが独り言の時のようになるアキラ
「何か可愛い口振りですね!それがアキラさんの普通ですか?」
「っ!いや、違う。独り言を呟いてる時の口調が出てしまっただけだ…」
「私にはよく使ってるわよ?」
「無意識だ…」
「ええ!ずるいです!!」
「この話しはやめよう…
それで二人はどうだ?」
「別になんにもないわよ?」
「私も何もないです」
「そ、そうなのか?
まぁ、さっきレイナが言ってた辛い気持ちは微塵もないから安心してくれ。
むしろ前の世界にはなかった魔法やステータスがあって嬉しかったくらいだ。
それに好きな人も家族もいなかったからな」
その後はいつもの晩餐になった
「じゃあ、今日から本格的にダンジョンに潜るから
帰りは四日後予定だ」
「はい!大丈夫です。
多少伸びても心配するなですよね?
心配するのが私の仕事の内なのでそれは許容出来ませんが、気をつけて行ってください」
「ああ!いってくる!」「いってくるわ」
「いってらっしゃい!」
ダンジョンにて
「まだ浅いから説明しとくわ」
「ん?頼む」
「ダンジョンはね…
ダンジョンの10階層をソロでクリアしたら銅級
ダンジョンの19階層踏破をソロでしたらだいたい銀級になれる
ダンジョンの20階層をパーティでクリアしたら全員銀級
ダンジョンの29階層をパーティで踏破したら5ランク
ダンジョンの30階層をパーティでクリアしたら金級
ね」
「そうなのか…何故ダンジョンがある王都に金級が少ないんだ?」
「色んな理由があるけど、まずは…
そもそも20階層のフロアボスで死ぬ人や怪我をして引退する人が多い
突破した人達も20階層から29階層までの実入りがいいところで満足する
たまに30階層に挑戦する人がいるけど成功例が少ない
なら、29階層までにして金級になるのは他のダンジョン以外の依頼をこなせば良いと考える人の方が圧倒的に多い
のよ」
「あれ?でもレベルアップを限界までしてからなら突破出来そうだが?」
「確かに挑戦せずに29階層付近でお金稼ぎしてる人達ならレベルは限界でしょうね。
でも、そこで満足している人達は挑戦しないんじゃない?」
「確かにな」
「それにアキラみたいに同じレベルでも強い人なら良いけど、
たまたま29階層にこれただけの人では突破が出来ないんじゃないかと思ってるの」
「それはあるかもな。じゃないと努力すれば際限なく強くなれてしまうもんな…」
「多分そんな事を考えていない頭のぶっ飛んだ連中の中で
才能がある人達だけが辿り着けるのが30階層以降ね」
「酷い言いようだな…」
「アキラのことよ」
「……」
ダンジョンに潜って2日後
「ここまでだな…」
「何がここまでよ!!
あっさりフロアボス倒して26階層じゃないの!
普通はもっとゆっくりじっくりするものよ!!」
「わかってるって!29階層ではレベル限界まで粘る予定だったんだから!」
「はぁ、何言っても無駄だわ…」
この後めちゃくちゃ
帰宅した
さようならえりあぼす。ブ◯ー◯スお前もか!




