2
「いってくる」 「いってくるわ」
「二人ともお気をつけて」
朝のお別れを済ませてアキラは意気揚々と門に行く
「出る時はまだいいが帰ってくる時またあの列に並ぶと思うと…はぁ」
「大丈夫よ。ダンジョン専用の出入り口があるわ」
「そうなのか!良かった!」
「現金ね…でもわかるわ」
「ここがダンジョンか…」
穴を階段から降りるとそこは別世界
「意外に広いな」
「そうねこの階層は一直線よ」
「そうなのか…結構長そうだな」
「そうよ!魔物もいないから走るわよ」
「わかった!って、速い!?」
そこは4メートル四方のトンネルのようなとこだった。
前世の心霊スポットのトンネルのように明るいが薄暗い。
ダンジョンのエネルギーで光っているらしい。
それも生きていると言われる所以か。
「ミーナ、俺より早くないか?」
「それは無いわね。身体強化使えないもの。
それより階段よ。
これを降りたら本番だから気を引き締めなさいよ!」
「身体強化使わないと五分とか
頑張ったな!
わかった!気合い入れるわ!」
「ゴブリンか…」
「がっかりしてるとこ悪いけど、10階層以上潜らないとオーガクラスには会えないわよ」
「よし!いけるとこまで今日はいくぞ!」
「お金も貢献ポイントも欲しいから倒しても魔石は捨てずに拾うわよ!」
「わ、わかったから怒るなよ…」
「ちゃんといわないとすぐ無駄をするから
レイナにもちゃんと見張る様に言われたのよ!」
「そ、そうか…すまん…」
年下にそう言われて申し訳なさで冷静になれた
「7階層にこれたけどまだ昼くらいか?」
「そうねそれくらいよ」
「帰る事考えたらそろそろ限界か…」
「そうね。レイナも心配するし帰りましょうか」
アキラの能力を知っているミーナだが、
それに着いて行けている自分の成長と努力を褒めたい気持ちを隠し帰路につく
ギルドにて
「私が手続きをするから魔石とカードを出しなさい」
「え?いやするぞ。割とそういう事も好きだから前と同じようにするぞ?」
「アキラに任せるとまた女を引っ掛けるかもでしょ!」
「まさかそれも…」
「ええ、レイナも同じ意見よ」
「わかりました…」
素直に魔石とカードを渡す
「アキラ!ちょっと来なさい」
「なんだ?」
「またパーティ登録するからここに名前書きなさい」
「ああ、わかった!パーティ名は豪炎か?爆炎か?」
「殺すわよ!!
私は前のままが良いけどレイナも入れて3人なんだから変えるわ!
『永遠の集い』よ。ちなみにレイナと考えたわ」
「くそっ!俺も話しに参加していれば…」
「あら?女子部屋にきたかったの?くれば良かったのに」
「くっ!馬鹿にしやがって…」
イチャイチャしていると
「ミーナ!探したぞ!」
そこには一人の青年とその後ろに3人の男女が
「あら、どうしたのよ?」
「どうしたじゃ無い!何故今朝は来なかった!」
「私はパーティメンバーじゃないのよ?何故強制されるかわからないわね」
「だから臨時じゃなく正式になれって言ってるだろ」
「無理ね。私はこの人とパーティ組んでるから」
「誰だよ!?僕たちの方が人数もいて安定してるし同性もいるからあんしんだろ!?」
「関係ないわ。私の勝手でしょ?
臨時パーティを組んだ時の最初の話しはお互い強制や干渉をしない。
いつでも抜けていいだったわよね?
話しは終わりよ」
「待て!その男は…恋人か?」
「あんたも燃やされたいの?」
「ぐっ!
騙されてるだけだ!
目を覚ませミーナ!
僕たちの方がお前に相応しい!」
「私が殺したいところだけど、それじゃあ納得しないだろうから
アキラ、相手してあげてくれない?」
殺したら納得も何も無いだろうと考えていたアキラは急に指名が入った事に驚いた
「え?ミーナの仲間だろ?」
「違うわ。私がナンパ野郎を燃やしてた時、
そこの女の子達が心配して声を掛けてくれたの
実力的にはナンパ野郎達は問題なかったんだけど
わたしには王都に話し相手がいなかったから
それについてはその時も今も感謝しているんだけど
その後、その子達のパーティで火力不足の場所があって
それで私に臨時パーティの申し込みをしてきたのよ
それで借りを返すためにたまに助けてただけよ」
「そういう事か。じゃあ諦めてくれ」
「馬鹿か!?それでハイそうですかって納得する奴はいないだろ?!」
「しつこいとモテないぞ?」
ナチュラル煽りが発動した
「け、決闘だ!」
「決闘?ってなんだミーナ」
「冒険者が揉め事を解消する手段の一つよ!
レイナが説明してるわよ!」
「そんな制度が…」
「決闘は双方の納得いく形で、ギルドが立ち合いの元でしか成立しないわ」
「そうか。じゃあ拒否で」
「貴様ぁあ!逃げるなぁ!ミーナの寄生虫がぁ!」
「ミーナよせっ!」
「っ!ありがとう。殺すところだったわね」
ミーナのナイフが男の首元にあり手首はアキラに握られていた
「わかった。決闘を承諾する」
すると、いままで空気だった受付嬢が
「こちらでパーティの申請は完了いたしました。
そして、決闘も受理いたしました」
急に早い…決闘好きというよりゴシップ好きそうな受付嬢
「ギルドの訓練所を使います。
立ち合いはギルド職員が努めます。
そちらの要望はミーナさんとパーティを組む事。
ミーナさんの要望は何でしょうか?」
「ホントは王都から消えて欲しいけど、
他のメンバーが可哀想だからやめとくわ。
私たちとの接触禁止でいいわ。
もちろん私たちを見かけたらギルドからそっちが出ていくくらいのヤツでね」
「では。こちらの紙にご署名下さい」
「結構です。それでは準備が出来たので向かいましょう」
あれよあれよと言う前に決闘の舞台に立たされたアキラ
当人なのに発言権はない
さようならじんけん。来たなテンプレ!




