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第三章 終話









「今日でついに王都に着くんだな」


「はい!宿で聞いたのですが馬車で1日ほどの距離のようなので

私たちなら昼過ぎには着くと思いますよ!」


レイナは興奮、アキラは緊張と相対的な二人が朝の街道を行く








ついに王都が見えた

「あれが王都か」


都会を前世で見慣れているアキラは淡々としているが


「凄いです!あそこに見えるのはお城でしょうか!?

たくさん大きな建物がありますよ!!」


レイナのテンションは天元突破している


(こういうレイナは女の子っぽくて可愛いな)






「これに並ぶのか…どんだけ時間がかかることか…」


「これも醍醐味ですね!前の宿の人の話では3刻ほど待つ時もある様ですよ」


(6時間か…某有名テーマパークでもそんな時間並んだことないぞ)


アキラは前世で唯一行った修学旅行の時のテーマパークの待ち時間を思い出した






「次の人!」


「これが二人の身分証です」


「冒険者の方はお金はいらないが、君の方だけは必要だな」


「はい、こちらでいいですか?」


「あぁ、それでいい。こちらに記入してくれ」







「ようこそ、王都『アトランティア』へ』


「ありがとうございました」


律儀に門番に礼をとったレイナとただ何もせずぼーっと二人のやりとりを見ていたアキラは王都(アトランティア)のギルドを目指す


「こんにちわ、ご用件は何でしょうか?」


王都ギルド内の受付嬢が問う


「ザイードのギルドから来た、銅クラスのアキラという。2つ聞きたいことがある。

まずダンジョンの事を聞きに来た」


冒険者カードを出しながら問うアキラ

ダンジョンの説明を聞き終えたアキラは次の問いに移る


「最後に聞きたい。人を探している。

冒険者でミーナと言う15歳の赤毛の女性だ。

元々パーティを組んでいたんだ」


「豪炎のミーナさんの事ですか?確かに遠くから来たと噂に聞きましたが…

個人情報なのでこれ以上は無理ですがその方なら2日に一度くらいの頻度でここに来てますよ」


「豪炎?よくわからないが15歳くらいで赤毛でミーナという名であれば間違いなさそうだな。

ありがとう」




ギルドの外で

「宿を取りに行こう」


「はい」




宿のアキラの部屋で

「ミーナらしき人がいるみたいだが

レイナが言った様に個人の事は詳しく教えれない様だ」


「そうですか。でもその人がミーナちゃんの可能性は高そうですね!

とりあえず王都に出て散策しませんか?」


「そうだな。まだ夕方だから出てみるか」







「あそこのカフェに寄りませんか?」


レイナが指を指したのはレイナの兄が経営しているカフェにどこか似ている店だった


「あぁ、そうし…っ!?

ミーナか?」


路地から出てきた赤毛の少女を見てアキラが固まり、何とか呼び掛けた


「ア…キラ?」


どうやら向こうも驚いたようだ


「アキラさん。先に宿に戻っていますね」


無言の二人を前に先に発言したレイナは宿へと踵を返す


「久しぶりだな…何処か静かなところで話しをしたいのだが…」


「ん…それなら私が泊まってるとこに行くわよ」






ミーナの宿の部屋


部屋に入るなり

「ミーナ!済まなかった!自分が弱いせいでミーナを傷つけて…

ポルさんにした約束も果たせずに逃げてしまった」


いきなり土下座した


「やめて!アキラは悪くないじゃない!

私が困らせる事を言った自業自得だわ…

それにおじさんとの約束なら十分じゃない。

聞いたでしょ?おじさんに勝った事」


「聞いたよ。魔法、頑張ったんだな」


「そうよ!今はなんと銀カードよ!まだ6ランクで一つ届いてないけど…」


「すごいじゃないか!俺はまだ8ランクだ…

負けてしまったな」


「アキラが居たから…アキラが教えてくれたからここまでこれたわ!

アキラ…アキラは負けてないし逃げてもないわ。

それはここに来てくれた事が証明しているじゃない!」


「それでも、一度は逃げた。だから謝らしてくれ」


「はぁ、わかったわ。謝罪を受け入れるわよ。

でももう二度とその事で謝らないでよ!」


「ありがとう。

ところで豪炎ってなんだ?」


そう聞いたアキラ、聞かれたミーナは顔が赤くなっている


「そ、それは…」


話しを要約すると

襲ってきた男達を叩きのめして

気絶したら服だけ下着を残して燃やした事を

第三者に見られて付けられた二つ名だ

その後、二つ名が有名になったら

ナンパ目的で声をかけてくる男はいなくなった


「そ、そうか…火魔法か…

俺は苦手だから羨ましい…コツとかあるのか?」


「それはね…」


以前の様に話す事が出来たアキラ達は今度はレイナに会って欲しいと宿に向かう








「ミーナちゃん…」


「心配かけたわねレイナさん」


感動?の再会を果たした


「俺は自室にいるから終わったら声を掛けてくれ」






「アキラとはどうなったの?」


「?」


「だから付き合ってるの?」


「えっ!?そそそ、そんな訳ないじゃない!」


「なんで?好きなんでしょ?アキラの事。こんなとこまで着いてくるくらい」


「それは…

好きよ…初めて安心して居られる人ね」


「そう。まだ付き合ってないのね。じゃあ、これから二人でもう一度告白しましょう」


「え!なんでそうなるの?!」


「レイナさんはここで暮らすの?

それとも帰るの?

アキラにどこまでも着いていくの?

告白しないと何も決められないんじゃないの?」


この子は大人だ…自分よりも…と思うレイナ


「そうね…ケジメは大切よね。

このままついて行ってもアキラさんなら許してくれると思うけど…

それはアキラさんの負担でしかないものね」


「それじゃあ決まりね。

後、話す内容なんだけど…」









「お待たせしました」


「あぁ、二人とも入ってくれ」




「それで話しは済んだか?」


「はい!」 「ええ」


「よし、それ『聞いて欲しいの』じゃあ…」


「アキラさん、私は貴方の事が好きです。

ずっと一緒にいたいです。

貴方の支えになる事が私の望む事です」


「え?レイナ…?」


「アキラ。私もまだ好きよ。これからもずっとね。

私たち二人ともこんなにも貴方を想っているの。

返事を聞かせて」


「ちょっと待ってくれ。

二人の気持ちはわかった。実はレイナの気持ちは少し気付いていた。

多分勘違いだろうとはおもっていたが…

ただ二人の気持ちには応えられない。

どちらかを選ぶことなんて出来ない。

すまない」


「やっぱりね」


「え!?」


「ミーナちゃんと話ししたのですが多分両方に遠慮すると思うって結論になったんです」


「だからアキラに選ばなくていい方法を教えるわ」


その方法とは

貴族は一夫多妻、女当主であればその逆も許される

大商人もそうだ

金カード以上の高ランク冒険者もまた許される


「そうなのか…

だが、俺はどれにも当てはまらないし

仮に金カードになってもそれを選ぶかはわからない。

金カードになるまで待たせる事も出来ない、そんな自分は嫌だからな。

いつ金カードになれるかもわからんし、この国にその時にいるのかもわからん。

二人の事は人としてはもちろん

女性としても好きだとは思う…

結局俺の想いは中途半端なんだろうな

だから、2人の想いには応えられない。

すまない。でも、こんな俺を好きになってくれてありがとう」


「そう。わかったわ。

でも私たちがアキラを好きな事は変わらないし

アキラにもそれは止められないわ。

だから少なくとも私はアキラと一緒にいたいから

この想いが叶わなくても一緒に冒険したいわ」


「私も同じです。ザイードのギルド長に王都のギルド員になる為の推薦状も頂いたけど捨てます。

アキラさんが王都を出たくなったらすぐについていける様に。

重たいと思われても、離れてしまうよりは何倍もマシです。

それは前回の事で身に染みましたから。

働き口はどこでもありますし、簡単に辞めれる仕事を探しますよ」


二人のとてつもなく重たい気持ちに

全てを投げ出すか

中途半端な気持ちのまま二人を受け入れるか頭に過ったが


「…わかった。好きにしろ。俺も好きにするんだからな。

ただそれならレイナには俺とミーナの生活をサポートして欲しい。

もちろん給金は払う。

どうかな?二人とも」


「はい!よろしくお願いします!」

「いいわ!楽しくなってきたわね!」








ひさしぶりみぃな(・・・・・・・・)。強くなったな…元々か…

3章が終わりました。


次章はすぐです!


が、


いつも通りまとめの後です。

まとめは夜くらいに投稿します。


今までありがとうございました。

これからも読んで頂けると幸いです。

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