間話 ミーナの足跡
アキラの失踪から5日後
「行ってくるわ」
「やっぱり考え直さない?」
「レイナさん、私は自分のしたい様にするわ」
「そう…」
ミーナがザイードを旅立った
様々な町を、村を経由して王都に向かう
誰にも行き先は告げていない
ミーナは心を許したアキラに申し訳ない気持ちで一杯だったのだ
寄る町ではまず
道中狩った魔物の素材などを色んな店やギルドの出張所で売り
道中の旅費とした
その後、聞き込みを行う。もちろんアキラの痕跡だ
道中アキラの痕跡は得られなかったが
アキラの強さを知っている為、町などを経由せず移動している可能性もあったので悲観はない
そして、アキラに宣言した『両親を超える』
この事がミーナを後押しした
仮に二度とアキラに会えなくとも自業自得だ
むしろ会えた時に胸を張れる様に…
王都にて
「ここが王都ね。聞いていた通り大きな街だわ。
ギルドに登録し直して一から始めるわよ」
決意を新たに王都の街中を行く
「これで登録となります。2回目の登録なので説明は省きますが
何か聞きたい事はありますか?」
「穴について教えてくれる?」
「はい。穴、通称ダンジョンですが王都の外壁の外側にもう一つ壁が有ります。
その中に兵士とギルド職員が監視している穴があります。
そこが王都のダンジョンの入り口になります。
ダンジョンへは、誰でも入れますが冒険者以外は原則入場料が掛かります。
ダンジョンは階層毎に魔物の種類、強さ、環境が変わり多くの資源が出ます。
ダンジョンでは魔物は魔石しか、残しませんが時々宝箱が出現します。
ダンジョン内は治外法権ですので、すべてのトラブルは自己責任になります。
基本的に深く潜る程に魔物の強さが変わり
ここのダンジョンの最深到達点は45層と云われておりまだ最深部は不明です。
ダンジョンの地図や詳細はギルドまたはダンジョン詰所にて販売していますが深い階層になればなるほどどちらも高額になります。
以上です」
「ありがとう。私からの質問は以上よ」
「では、よい冒険者活動を」
頭を下げた受付嬢を見向きもせずギルドを出た
(今日は宿を取って疲れが取れたら明日からダンジョンに潜るわ)
予定を考えて王都を行く
「ホントに魔石以外残らないようね」
倒したゴブリンを注意深く見ていると魔石を残してダンジョンから消えた。
いや吸収された。
「荷物が少なくて済むなら助かるくらいよ。
すぐにランクをあげてやるんだから、待ってなさいよ銀ランク!」
気合いと共にダンジョンを駆け出したミーナ。
だが直ぐにトラブルがやってくる。
「おい!見ろよ!女が一人でダンジョンに潜ってるぞ!」
何か話し声が聞こえたミーナだが、それは気にしていない
「お嬢さん、一人でこんなとこにいたら危険だよ」
優男が話しかけてきた。
背後には2人の男達が下卑た顔をしてこちらを伺っている
「大丈夫よ。気遣い無用よ」
「いやいや、僕達と同じくらいの歳だよね?
なら一緒にダンジョン攻略に乗り出さないかい?」
「それも結構よ。私は一人がいいの。じゃあね」
「待て待て。俺らが付き合ってやるって言ってんだ、一緒に行こうぜ」
背後にいた男の一人が近付いてきてそういった
「それにここでは何が起こっても自己責任だからな」
最後の一人がそういって襲いかかってきた
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「馬鹿な奴らね。ダンジョンに何しにきてるのかしら?馬鹿の考えはわからないわ」
そこには武器も防具も壊され、服も燃やされた下着1枚の男達が気絶していた
この後ギルドでも似た様な馬鹿に会い
今後も一人で活動しようと決めたミーナだった




