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日が沈む前
「良かったです。門が閉まる前に町に着けましたね」
「ああ、さすが予定通りだな」
「もうっ!」
イチャコラさっさ
宿の食堂にて
「備品の補充も出来ましたし、町の猟師さんの話しでは明日も晴れるそうです。今1日くらい旅程を短縮出来ていますね」
「そ、そうか。そこまできっちりしていなくても大丈夫だが…レイナは無理していないか?」
「大丈夫ですよ?寧ろきっちりしていないと落ち着かないので…窮屈ですか?」
「レイナが無理していないのであれば
助かっているのであって窮屈などではない」
「はぃ…」
自身の行いを肯定されて頬が染まる
「それと旅の間のお金はこれで足りるか?
足りなければ出すからいってくれ」
「え!頂きすぎです!
もし頂けても半分で大丈夫です!私の分は私が出すので!」
「いや、レイナの分も出させてくれ。
野営の時の料理もそうだが色々させ過ぎている。
お金の負担くらいさせてくれないと窮屈かもな」
「はい。ありがとうございます」
「こちらこそありがとう。またレイナの美味い料理が食べれるなら野営が楽しみだ」
この二人の話しが聞こえていた宿の料理人は『うちの料理は不味いのか!』と叫びそうになった
ちなみに宿は別々の部屋だ
「疲れは取れたか?」
「はい!元気ですよ!」
ない力瘤を作るようにしてレイナがこたえる
門番
「あんた達もう出るのか?気をつけてな!」
「あぁ!ありがとう!」
門番に挨拶をして次を急ぐ
「レイナ。少しここで待っててくれ」
「はい」
アキラはレイナの馬を止めて一人先へ行く
「オークか」
街道に近い場所にオークがいた
「悪いな」
走りながらオークを視界に認めたアキラは
そのままかけながらオークを斬り飛ばす
止まらずにそのままレイナの場所に戻る
「待たせたな。行こう」
「はい」
もう旅が始まってから何度もにもなるこのやり取りは
すでに二人の日常になっている
「今日も美味いな!この肉はなんでこんなに柔らかいんだ!?」
「ふふっ。ありがとう。このお肉は特別な製法なので秘密です」
相変わらずイチャコラしている
ぱちぱち(焚き火の音)
「もしミーナが王都にいたら、俺に最初に話しをさせてくれないか?」
「もちろんです。それを邪魔する気も、お二人の事を邪魔する気も私にはないです。
ただアキラさんの話しが終わったら
私もミーナちゃんと二人でお話しさせてくれませんか?」
「それこそもちろんだ。
…王都にいるといいな」
「はい…」
今日も暗闇が支配する時間だ
ひさしぶりのしらないやど。背後に殺気を感じたのは気のせいではない




