第一部 第三章 ひさしぶりひとのまち
すっかり夏になった森の中
水の音が聞こえる
滝もないのに
川も近くにないのに
ズドーーン
ビシャビシャ
パラパラパラッ
「水の塊を当てて見たけど…やっぱ多少流されるだけでダメージはすくないな…」
水魔法の物理攻撃力の少なさに嘆くアキラ
「やはり射出速度と重さで柔らかさをカバーしなきゃダメだな」
うーんと唸っていたが
「まぁ、水の中に閉じ込めれば倒せるから今はこれで良いか!」
諦めの良さは相変わらずのようだ
ちゃぷんっ
『グボボッ』
オーガは何が起きたのかわからなかった
溺れるオーガ
それを見つめるアキラの周囲には無数の水の塊がが漂っている
アキラはそれを自在に操り試行錯誤を繰り返していた
「水魔法は直接攻撃より補助的な攻撃に向いてるのか?
それとも俺の想像力の無さが原因か…」
まだまだ他の人の水魔法に触れていないからな、と結論付けたアキラはしぶといオーガにトドメを刺した
新しい洞窟にて
「今日もオークが美味いな!でも…
あのタレに慣れたら…」
感傷に浸るアキラ
「今日も日課をするか」
『ステータス・オープン』
ステータス
名前 アキラ・トードー(藤堂 晶)
年齢 18歳
状態 魔法剣士
Level 36
SP 0
筋力 132
速さ 132
魔力 92
器用 92
スキル
火魔法 lv1 投擲術 lv3 格闘術 lv4
水魔法 lv7 魔力操作 身体強化 剣術 lv6
気配隠蔽 lv6 気配察知 lv7 言語理解
「レベルがこの2日上がっていないな…
水魔法で色々実験してたらスキルレベルが剣術を超えて魔法剣士になったことくらいか」
そういうアキラの周りには周囲の温度を下げる為の水が漂っている
最初は自分に当たったり物を濡らしたりしていたが今では寝ている間も維持できている
一度ウォーターベッドに出来ないか試したが溺れて自身の魔法で自殺しかけてからは試していない
「魔法剣士に変わったけど特に変化は見られないんだよな…
カッコいいからいいけど」
いつか理由がわかればいいなと、どこか他人事のように考えているアキラ
「火魔法は…まぁ、ライターだな。
いや、重宝してるよ?
火事になるとまずいから森で練習出来ないし、そもそもずっとつけると暑いし指先が火傷するし…」
未だ火魔法を身体から離して使う事が出来なくて練習も出来ない
これは根本的に俺に魔法の才能がないのかもなと考え出したアキラの元にやってきたのは
「あ!師匠だ!」
アキラが師匠と呼ぶのは…
ひさしぶりのどうくつ。これで安心してたら人間辞めてるよな…
3章ですが元々短い1話が短めになっています。
3章の途中にいくつか間話でボリュームを保とうと思い入れましたが間話は間話ですね。
1話も短いのですが章自体も短いです。
読み応えが無く申し訳ないですが、お許しを。
それでは次話からもよろしくお願いします。




