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自然と目を覚ました
慣れたいつもとは違う時間帯
これから向かうのは死地かもしれない
その緊張感が上手く作用している気がする
程よい緊張感を感じ顔を洗えば意識が収束してくる
「よし!行くか!」
作業着のベルトに剣を刺して
異世界情緒がない締まらない姿見ながら顔つきは引き締まっていた
(流石…初期ステータスの3倍だな…
あっという間についてしまったぞ)
いつものポイントでいつもの狩りを
普段と違うのは時間帯そして…
その後が本番だということ
暗闇に慣れた頃
(そろそろ寝静まったか?)
ゴブリンが住処に戻らなくなり2時間くらいが経過していた
(特に灯りのようなものは確認出来なかったし
そこまで文明的ではないのかもな
・
・
行くか!)
扉に張り付き、形状と気配を探る
(大丈夫、剣を差し込めば開けられるし見張りの気配もない)
ゴブリンの繁殖能力を上回る狩りをしてゴブリンの拠点は慢性的なゴブリン不足になっていた
(どんな個体がいるのかも興味あったんだよなぁ)
侵入に成功して建物(ほったて小屋)を検分している中、手前の小屋からしらみ潰しにする事に決めた
(あっ!
この前見た髪の長い鱗が生えてる人?が1人と少し体格のいいゴブリンが1匹寝ている)
ビュン
ザシュッ
ゴブリンの首が胴体と離れた
(気配隠蔽のお陰か鱗の人には気付かれなかった
な)
鱗の人は捕えられていたこともあり縄だけ切ってとりあえず放置する事に決めた
(面倒はみれないので後は好きにしてくださいよっと)
独りの生活に慣れて来たところでそんな余裕はない
(この調子で全て倒す)
同じような小屋を6軒ほど周り、内4軒で同じ行動をとった
2軒は空き家だった
(残すは小屋を何軒かくっつけた長屋?と見るからに上等な小屋だな)
唯一薄明かりが漏れている長屋に近づく事にして中を覗くと
(……これはひどい……)
そこには鱗の人が10人以上いて皆…
手足が無かった
ゴブリンは30匹近くいる
しかし起きているのは手足のない鱗の人たちに覆い被さっている3匹のみ
(やろう…
コイツらも生きて行くためにしているのだろうが…)
音もなく気配もなく起きているゴブリンに忍び寄るのであった
(とりあえずゴブリンは殲滅したが…
後は放置だな…)
後味の悪さを残し代わりに松明を手に取りその場を後にする
(運良く火が手に入ったからな…
あの小屋は入りたくない…
気配察知を意識しなくても気配がする…)
その手に持つ火をその小屋に放った
(俺がここに来て雨らしい雨も降ってないからよく燃えるな)
そんな感想を抱きながら建物に身を隠しながら燃え盛る小屋を見やる
「ぐっ」
後ろから物凄い気配を感じ咄嗟に前に飛び出す
「お前がこの気配の主かっ!」
さっきまでアキラが居た場所には身長180センチくらいのデカいゴブリンがいた
咄嗟に剣を抜き構える
しかし
『グギャギャ』
全身に大火傷を負っていて苦しそうにしていた
それを見て油断してしまった
弱ってる上にアキラ自身が火を放つ前に少し卑怯かもと感じた前世の価値観がでてしまった
そこへデカいゴブリンが突っ込んできた
反応が遅れたアキラは剣を盾に防御を選択せざるを得なかった
そして…
吹き飛んだ…
はじめてのゆだんは走馬灯を見ることは叶わなかった




